肥満が膝の痛みを引き起こす!肥満による膝の痛みの原因と対処法 - 【ケアクル】
気を付けていても、つい増えてしまう体重や体脂肪に悩まされていませんか。肥満は見た目の問題だけでなく、身体の機能にも悪影響を及ぼします。その一つに膝の痛みが挙げられます。当記事では肥満による膝の痛みの原因と対処法について分かりやすく解説します。最近気になっている膝の痛みの理由は、体重の増えすぎによるものかもしれません。痛みがひどくならないうちに、きちんと対処しましょう。
膝の痛みの原因
膝関節は、身体の中で痛めやすい関節の一つとして、挙げられます。
痛みの原因や症状は人により異なりますが、ここでは、代表的なものをいくつかご紹介します。
痛みの原因や症状は人により異なりますが、ここでは、代表的なものをいくつかご紹介します。
1. O脚・X脚
身体の筋肉のバランスが悪く、筋肉の働きに偏りがみられると、O脚やX脚になってしまいます。
O脚では、膝関節の内側に大きな負担がかかり、X脚では、膝関節の外側に大きな負担がかかります。
O脚やX脚が悪化すると、次で説明する『変形性膝関節症』になってしまい、日常生活に多くのデメリットが生まれます。
O脚では、膝関節の内側に大きな負担がかかり、X脚では、膝関節の外側に大きな負担がかかります。
O脚やX脚が悪化すると、次で説明する『変形性膝関節症』になってしまい、日常生活に多くのデメリットが生まれます。
2. 変形性膝関節症(へんけいせいひざかんせつしょう)
変形性膝関節症は、O脚やX脚で膝関節に負担がかかり、軟骨がすり減ることによって痛みが生じます。
40歳以降の女性に多く、肥満や運動不足なども関係しています。
スポーツ歴により、膝に多く負担がかかった場合、年齢に関係なく発症することもあります。
40歳以降の女性に多く、肥満や運動不足なども関係しています。
スポーツ歴により、膝に多く負担がかかった場合、年齢に関係なく発症することもあります。
3. 合わない靴
サイズや形が合わない靴やヒールの高い靴を着用していると、足の指や足関節に負担がかかります。
着用を続けると、親指と小指のつけ根が出っ張った『外反母趾』や、土踏まずのアーチがなくなる『扁平足』になりやすくなります。
その結果、歩行時に体重がかかる部位が偏るため、膝にも痛みが生じます。
着用を続けると、親指と小指のつけ根が出っ張った『外反母趾』や、土踏まずのアーチがなくなる『扁平足』になりやすくなります。
その結果、歩行時に体重がかかる部位が偏るため、膝にも痛みが生じます。
O脚の原因とは?改善に必要なストレッチ方法とやり方を紹介! - 【ケアクル】
O脚に悩んでいる方は多く、特に女性はスカートに抵抗を感じたり、自信を持っておしゃれをすることができないこともあります。また、歳を重ねると膝の骨に負担がかかり、変形性膝関節症になってしまうリスクも高まります。今回は、見た目や健康のために改善しておきたいO脚にの原因ついて、改善に必要なストレッチの方法とその効果を詳しくご説明します。
痛み以外の症状
膝関節には痛みだけでなく、さまざまな症状が現れます。
ここでは、痛みとともに現れる3つの症状についてご説明します。
ここでは、痛みとともに現れる3つの症状についてご説明します。
1. 不安定感が生じる
歩行中にガクッと膝が折れる、膝関節がぐらつく、力が入らないなどといった不安定感を感じるようになります。
2. 水がたまる
関節には、『関節液』という関節の動きを滑らかにする潤滑液があります。
膝関節に炎症や傷ができると、関節液の量が増え、膝の周辺が腫れてしまいます。この腫れは、袋に溜まった水のように、弾力を感じるものです。
膝関節に炎症や傷ができると、関節液の量が増え、膝の周辺が腫れてしまいます。この腫れは、袋に溜まった水のように、弾力を感じるものです。
3. 動きに制限が出る
膝関節の痛みにより、関節可動域に制限が生じます。
これにより、膝関節を動かしたときに引っ掛かる感じや、関節がはさまったように動かなくなる『ロッキング現象』も現れます。
これにより、膝関節を動かしたときに引っ掛かる感じや、関節がはさまったように動かなくなる『ロッキング現象』も現れます。
膝の痛みの予防と対策 ①筋力の維持・向上
筋トレにより、筋肉を鍛えることによって、膝関節への負担を減らすことができます。
特に、太もも周辺の筋肉を鍛えると効果的なので、そのエクササイズの方法をご紹介します。
特に、太もも周辺の筋肉を鍛えると効果的なので、そのエクササイズの方法をご紹介します。
1. スクワット
①足を腰幅に開いて立ち、両手を腰に当てるか、頭の後ろや胸の前で組みます。
②両膝を曲げながら、臀部を後ろに引き落としていきます。
③太ももが床と平行になったら、ゆっくりと①の姿勢に戻します。
※背中が丸くならないよう、意識して行いましょう。
②両膝を曲げながら、臀部を後ろに引き落としていきます。
③太ももが床と平行になったら、ゆっくりと①の姿勢に戻します。
※背中が丸くならないよう、意識して行いましょう。
2. ヒップブリッジ
①マットや床に仰向けで寝て、両膝を立てます。
②後頭部・肩と脚の裏で身体を支えながら、ゆっくりと臀部を上げていきます。
③上の写真のように、肩から膝が真っ直ぐになったところで5秒間止まります。
④ゆっくりと臀部を下げ、①の姿勢に戻ります。
②後頭部・肩と脚の裏で身体を支えながら、ゆっくりと臀部を上げていきます。
③上の写真のように、肩から膝が真っ直ぐになったところで5秒間止まります。
④ゆっくりと臀部を下げ、①の姿勢に戻ります。
3. エアロバイクやウォーキング
膝関節に痛みを感じる場合は、エアロバイクやウォーキングをおすすめします。
ウォーキング、エアロバイクともに、15分間以上継続できるようにしましょう。
ゆっくりと運動するよりも、少し疲労を感じる程度の負荷をかけて行うと良いでしょう。
ウォーキング、エアロバイクともに、15分間以上継続できるようにしましょう。
ゆっくりと運動するよりも、少し疲労を感じる程度の負荷をかけて行うと良いでしょう。
膝の痛みの予防と対策 ②体重の増加を防ぐ
体重が増加し過ぎると、それを支える膝関節へ負担がかかり、痛めてしまうことがあります。そのため、体重の増加を予防することも、重要な対策になります。
体重減少のためには、脂肪燃焼に効果的な有酸素運動を継続して行うことが大切です。
また、筋力トレーニングを行って筋肉をつけることで、基礎代謝を上げることができるので、適度な筋トレもおすすめです。特に膝をサポートする下肢の筋肉をつけることで、膝への負担も軽減できます。
食事面では、暴飲暴食を避け、バランス良く食べることに気を付けましょう。噛む回数を多くしてゆっくりと食事をすると、少量でも満腹感が得やすいです。
体重減少のためには、脂肪燃焼に効果的な有酸素運動を継続して行うことが大切です。
また、筋力トレーニングを行って筋肉をつけることで、基礎代謝を上げることができるので、適度な筋トレもおすすめです。特に膝をサポートする下肢の筋肉をつけることで、膝への負担も軽減できます。
食事面では、暴飲暴食を避け、バランス良く食べることに気を付けましょう。噛む回数を多くしてゆっくりと食事をすると、少量でも満腹感が得やすいです。
膝の痛みの予防と対策 ③猫背を防ぐ
猫背になると、重力や体重を足にうまく分散させることができなくなるため、膝関節への負担が増えます。
また、膝関節がO脚に変形しやすくなったり、太ももの表側にある『大腿四頭筋』や裏側にある『ハムストリングス』という筋肉が短縮しやすくなったりしてしまします。
その結果、膝関節の痛みにつながります。
姿勢は日頃から意識して生活することが大切です。気づいた時に姿勢を正し、猫背を改善しましょう。
また、気になる方は整体院や整骨院などで、一度姿勢をチェックしてもらうのも良いでしょう。自分のクセがわかったり、姿勢改善のアドバイスをもらえたりすると思います。
また、膝関節がO脚に変形しやすくなったり、太ももの表側にある『大腿四頭筋』や裏側にある『ハムストリングス』という筋肉が短縮しやすくなったりしてしまします。
その結果、膝関節の痛みにつながります。
姿勢は日頃から意識して生活することが大切です。気づいた時に姿勢を正し、猫背を改善しましょう。
また、気になる方は整体院や整骨院などで、一度姿勢をチェックしてもらうのも良いでしょう。自分のクセがわかったり、姿勢改善のアドバイスをもらえたりすると思います。
おわりに
膝関節の痛みは、身体のさまざな部分に原因があります。
太り気味の方は体重を落とすエクササイズをしたり、O脚やX脚の方は姿勢を矯正したりするなど、痛みの原因に合った、対策を行うことが大切です。自分でできるケアがありますので、ぜひチャレンジしてみてください。
ただし、痛みが強い場合には、ひどくなる前に病院を受診しましょう。
太り気味の方は体重を落とすエクササイズをしたり、O脚やX脚の方は姿勢を矯正したりするなど、痛みの原因に合った、対策を行うことが大切です。自分でできるケアがありますので、ぜひチャレンジしてみてください。
ただし、痛みが強い場合には、ひどくなる前に病院を受診しましょう。
膝の靭帯損傷の原因、症状、治療法、リハビリ法について解説 - 【ケアクル】
膝の靭帯は、筋肉のように伸縮性が大きくないので、無理に引き離す力や捻る力が加わると、伸びたり断裂して損傷してしまいます。本記事では、スポーツ競技中に多い膝の靭帯損傷の膝の靭帯損傷の原因、症状、治療法、リハビリ法について解説します。
総合診療医
経歴
鳥取大学医学部医学科卒業。2001年 医師国家試験取得。
2006年とよだクリニック開業。
2014年認知症予防・リハビリのための脳トレーニングの推進および脳トレパズルの制作・研究を行う認知症予防・リハビリセンターを開設。
資格
医師免許
所属学会:総合診療医学会、認知症予防学会