背中の痛みの原因

普段の生活から生じる背中の痛み

背中の痛みと一口に言っても、その原因は様々なものが考えられます。

誰にでも起こり得る可能性が高いのが、背中の筋肉の痛みによるものです。
長時間同じ姿勢をとり続けたり、無理に負担をかけたりすることにより、背中の痛みが発生します。
例えば、長時間立ちっぱなし・パソコンに向かって座りっぱなしの仕事、中腰での作業などに加え、家事や子育ての負担も原因になることがあるでしょう。
慣れないスポーツを頑張ってやり過ぎてしまった時、普段持つことのないような重い荷物を運んだ時などにも背中が痛くなることがあります。

筋肉に負担がかかっていることが原因の痛みであれば、背中の筋肉のストレッチをすることはとても効果的と考えられます。

疾患によって生じる背中の痛み

背中の痛みの原因には、筋肉への負荷だけではなく、疾患が隠れている場合もあります。
背中の痛みを引き起こす疾患としては、椎間板ヘルニア、変形性脊椎症、脊柱管狭窄症などの整形外科疾患、狭心症や心筋梗塞などの心疾患、胆石や尿管結石などの内臓疾患などがあります。

このような場合は、ストレッチだけを行っても改善しないので、専門医の診察を受ける必要があります。
自己判断せず、医療機関を受診しましょう。

背中ストレッチの効果

背中ストレッチを行うことで様々な効果が期待できます。

①背中の凝りの解消
背中ストレッチで背中の凝り固まった筋肉をほぐすことで、血行を良くして背中の凝りを解消する効果が期待できます。また肩甲骨の可動域を促すことでより柔軟に動かすことが可能です。

②ダイエット効果
血行を良くすることで背中の脂肪は落ちやすくなるのため、ダイエットにも効果的です。
代謝をあげることに繋がるので基礎代謝が上がり、体温も上昇すると考えられます。

③姿勢の改善
背中に痛みを抱えている人は、猫背になっていたり、姿勢が悪くなっていたりすることが多いです。背中ストレッチで背筋を伸ばすことで姿勢が改善され、背中の凝りを元から予防することができるでしょう。

④疲労回復効果
背中ストレッチによって血行が良くなり、背中の凝りを解消・予防できれば、疲れにくい身体を手に入れることができるでしょう。痛み知らずで仕事や家事の効率も上げることができるかもしれません。

背中ストレッチのやり方

どなたでも自宅で簡単に行える背中ストレッチの方法をご紹介します。
呼吸を止めずにしっかり深呼吸しながら行いましょう。
無理をすると逆効果になりますので、気持ち良い部分を確認しながら実施してください。

四つ這いからのストレッチ1

①床に四つ這いになります。そこから両手を床に付けて前方に伸ばしていきます。
②顎と胸を床に近づけるように伸ばしていきます。
③重心をお尻側に移動させていきます。そのままキープし、ゆっくり呼吸します。
④ゆっくりと元の姿勢に戻ります。

四つ這いからのストレッチ2

①床に四つ這いになります。
②ゆっくりと背中を丸めていき、ヘソを覗き込むようにします。限界まできたら少しキープします。
③次はゆっくりと背中を反らせて同時に顔も上げていきます。限界まできたら少しキープします。
④②の丸める運動と③の反らせる運動を交互に行います。

椅子に座って行うストレッチ1

①ひじ掛け付きの椅子に座り、背筋を伸ばします。
②右側のひじ掛けを両手でつかみます。
③背筋を伸ばしたまま右後ろを振り返るようにして身体を捻ります。そのままキープしてゆっくり呼吸します。
④反対側も同様に行います。

椅子に座って行うストレッチ2

①姿勢良く椅子に座り、両手を頭の上で組みます。
②手の平を返して天井に向け、真上にぐっと伸びをします。
③手を上に伸ばしたまま、身体を左右にゆっくり倒します。
朝の起き抜け時や、仕事の合間の休憩時、また夜寝る前など習慣にして体の変化を感じましょう。
健康的に様々な怪我、病気などの予防にも繋がります。

背中ストレッチの注意点

背中ストレッチはゆっくりと呼吸をしながら、無理のないように気持ちの良い範囲で行うことを意識してください。
反動をつけたり、強すぎるストレッチを行ってしまうと、かえって筋肉を傷めてしまう可能性があります。

また、前述したように背中の痛みの原因は、人によって様々です。
ストレッチで筋肉をほぐしても改善しない場合があります。
その際は重要な疾患が隠れている可能性もありますので、自己判断せずに医師の診察を受けましょう。
病気を早期発見して適切な治療を受けることが大切です。

おわりに

背中ストレッチについて、その効果ややり方、注意点について解説しました。
難しく考えず、背中に痛みや凝りを感じた時は、ちょっと背中を伸ばしてみることから始めてみると良いと思います。
痛みを放置せず、対策をとることで、より気持ちの良い毎日を過ごすことができるはずです。

監修

・救急医、内科医 増田陽子

・救急医、内科医 増田陽子

専門分野
微生物学、救急医療、老人医療

経歴
平成18年 Pittsburg State大学 生物学科微生物学・理学部生化化学 卒業
平成22 年 St. Methew School of Medicine 大学医学部 卒業
平成24年 Larkin Hospital勤務
平成26年 J.N.F Hospital 勤務

資格
日本医師資格
カリブ海医師資格
米国医師資格

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