トランポリンエクササイズの効果

ダイエット効果

トランポリンエクササイズでは、ダイエット効果が期待できます。
例えば、ジョギングと比べると、約70%の運動効果が高いといわれています。

これは皆さんの想像を遥かに超えた運動量ではないでしょうか。

この効果が得られる理由は、トランポリンで跳ねてから着地した瞬間に体重の約4倍の負荷を感じるためです。トランポリンを5分間跳ぶことで、約1kmランニングしているのと同じカロリーを消費できるといわれています。
また、トランポリンエクササイズエクササイズを続けることによって筋肉量が増えると、基礎代謝が向上し、体脂肪が燃えやすい体になります。

リンパの流れの改善

普段から運動をしていないと、リンパの流れが滞って体中に老廃物が蓄積してしまいます。
約3分間、トランポリンエクササイズをするだけで、リンパの流れの改善につながります。リンパの流れがスムーズになると、むくみ、肌荒れ、肌のくすみなどを防ぐことができます。

姿勢・バランスの調整

ゆらゆらと動くトランポリンの上で運動をすると、無意識に正しい姿勢を保とうとします。
すると、体幹の筋肉が鍛えられ、バランス感覚が身に付きます。
また、体幹が鍛えられると、広がった骨盤や猫背を元の状態に戻す効果があるといわれています。

細胞の活性化

飛び跳ねる運動によって全身の細胞を瞬時に刺激をすることができます。それにより、臓器や腺の動きが活発になります。また、免疫系の細胞が刺激されることにより、体内から毒素が排出されやすくなります。

ストレス解消

人間はジャンプするだけで楽しくなる生きものだといわれています。トランポリン上で楽しく飛び跳ねることで、ストレス解消になり、うつ病や不安症にも効果が期待できます。

トランポリンエクササイズのやり方

ダイエット目的でトランポリンエクササイズをする方は、1日に20~30分間行うのが目安です。
運動の合間に3分間程度の休憩を2~3回とりながら行いましょう。

初めての方は2~4分間程度跳んだら休憩を取り入れるようにしましょう。
トランポリンエクササイズは他の運動と比較すると負荷が強く、5分間程度でも疲れてしまいます。
最初から30分間継続して運動するのはきついので、運動時間を少しずつ伸ばして慣らしていきます。

運動中はリズミカルな音楽を流し、リズムに合わせて楽しく跳べると良いでしょう。

トランポリンエクササイズのメリット

トランポリンは普段あまり運動をしない人でも、無理なく、楽しく実践することができます。
トレーニングの種類が多いので、長続きさせやすい運動ともいえます。
小さいトランポリンを使用すれば室内でできるため、ジョギングなどと違って天候に左右されません。

トランポリンの選び方

使用する人の体重とトランポリンの耐荷重量が合っているトランポリンを選ぶましょう。

大人の場合、直径100cm、高さ20cm程度のトランポリンが一般的です。

子供用のものが安価で売られていますが、跳んでいる時に壊れて怪我をしないよう、大人用のトランポリンを購入することをおすすめします。

トランポリンエクササイズの注意点

注意のポイントはこちらです。

・大きな音や振動で近所に迷惑をかけないようにするため、特に大人がトランポリンをする場合は、防音対策をしたり、防振用のマットを敷いたりするなどの工夫が必要です。

・トランポリンから落下しても怪我をしないように、トランポリンの周囲には何も物を置かないでください。

・準備運動をしっかり行い、最初から高い負荷でトランポリン運動をやらないようにしましょう。体調を見ながらゆっくりやっていくことをおすすめします。

・食事した直後にトランポリン運動をすると、腹部にとても負担がかかるので、食後2~3時間はトランポリン運動をしないでください。

おわりに

トランポリンエクササイズでは、ダイエットやストレス解消など、さまざまな効果が期待できます。

体全体を使って跳ぶことを意識し、楽しく実践しましょう。

近所に迷惑をかけたり、怪我をしたりしないよう、注意点もしっかり確認してください。
自分の好きな音楽をかけるなど工夫しながら、長く続けられるようにしましょう。

監修

・総合診療医 院長 豊田早苗

・総合診療医 院長 豊田早苗

専門分野
総合診療医

経歴
鳥取大学医学部医学科卒業。2001年 医師国家試験取得。
2006年とよだクリニック開業。
2014年認知症予防・リハビリのための脳トレーニングの推進および脳トレパズルの制作・研究を行う認知症予防・リハビリセンターを開設。

資格
医師免許

所属学会:総合診療医学会、認知症予防学会

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