脚の疲れの原因

長い時間の立ち仕事や通勤で、腰や脚が痛くなったり、疲れたりしている方は大勢います。
そこで、疲れの原因について解説します。

血行不良が主な原因

ショップ店員や飲食関係の動き回る仕事に比べ、レジ打ちや受付など、同じ姿勢で立っている時間が長い仕事では、下半身の血流が悪くなりやすい傾向にあります。

立った姿勢では、血液は重力に逆らって心臓へ運ばれますが、これには筋力が必要です。
血流を戻すために働いているのは、ふくらはぎにある『下腿三頭筋』という筋肉です。収縮することで、ポンプのように血流が心臓へ戻ることができます。
しかし、同じ姿勢での立ち仕事では、下腿三頭筋の動きがなく、収縮させることが少ないので、脚の血流が悪くなります。

血流が悪くなると、老廃物や二酸化炭素、疲労物質などが脚に溜まってしまい、痛みや疲れを引き起こします。

むくみの原因も同じ

むくみの原因も、血行不良の原因と同じです。
血流と同様にリンパの流れが滞ると、むくみが現れます。
脚がむくむと、だるさや重みを感じるようになり、疲労や痛みにもつながってしまいます。

脚の疲れ・むくみに効くマッサージ

ここでは、脚の疲れやむくみに効果的なマッサージをご紹介します。
椅子や床に座って行うマッサージですので、自宅や仕事の休憩中に行ってみてください。

●足裏

① 足裏の真ん中に両手の親指を立てるように当てます。
② 左右の親指を交互に使い、踵に向けて指を移動させていきます。
③ やや痛みのある個所や気持ちいいと感じる箇所を、重点的に押します。

●ふくらはぎ

① 片膝を立てて床に座ります。
② 立てた膝と逆の手を逆手にし、足首の後ろ側を包みます。
③ 親指とそれ以外の指の間に力を入れ、気持ちいい程度にふくらはぎを押し、足首の後ろ側から膝裏に向け、徐々に持ち上げるようにマッサージしていきます。
④ 片足のマッサージが終わったら、もう片方も逆の手で同じようにマッサージします。

●膝

① 片膝を立てて床に座ります。
② 片足の膝のお皿の少し上に両手の親指を当て、それ以外の指は膝裏に当てます。
③ 親指とそれ以外の指で膝を挟み、円を描くように膝をマッサージします。

●太もも

① 足を延ばして床に座ります。
② 両手を使い、片方の太もも全体を膝から腰の方向にさすり、太ももを温めます。
③ 片手の甲の上にもう片方の手をのせ、太ももの外側を筋肉のすじに沿い、膝から腰の方向に数回に分けて押します。
④ そのままの手で今度は太ももの内側を筋肉のすじに沿い、膝から腰の方向に数回に分けて押します。
⑤ 脚を入れ替え、反対側の太ももも同じようにマッサージしましょう。

●鼠径部

① 右手の人差し指から小指までの4本指を、右の鼠径部に差し込むように当てます。このとき、人差し指が内側、小指が外側になるようにします。
② 人差し指、中指、薬指、小指の順に、腹部に向かって引き上げるようにマッサージすることで、血液やリンパを流します。

そのほかの脚のケア

ここでは、マッサージ以外の脚のケア方法を紹介します。

●ストレッチ

下腿三頭筋をストレッチすることで、血流を促進させることかできます。

① 立位から右足を後ろに大きく下げ、踵を床につけます。
② 背中を伸ばし、右足の踵が床から離れないようにしながら、左膝を前に曲げていきます。
③ 気持ちいいと感じるところで10~15秒間ほど止めます。
④ 左右の脚を入れ替え、反対側も同じように行います。

●ツボ押し

むくみや脚の疲れには、『足三里(あしさんり)』というツボの刺激が効果的です。
膝のお皿の下の外側にあるくぼみに人差し指を当て、そのまま外側に向かって指を4本並べた時に、小指が当たる位置にツボがあります。

椅子か床に座り、刺激する反対側の親指をツボに当て、脚の中心に向かって押します。
数秒間押してから一度離し、また数秒間押すのを繰り返しましょう。

おわりに

立ち仕事の足の疲れやむくみの原因と、それらを予防・改善するマッサージ、ストレッチ、ツボ押しをご紹介しました。

ご紹介したすべての対策は、一人で簡単に行えます。
毎日、1つでもいいので継続して行うと、脚の疲れやむくみが軽減していくので、ぜひお試しください。

監修

・救急医、内科医 増田陽子

・救急医、内科医 増田陽子

専門分野
微生物学、救急医療、老人医療

経歴
平成18年 Pittsburg State大学 生物学科微生物学・理学部生化化学 卒業
平成22 年 St. Methew School of Medicine 大学医学部 卒業
平成24年 Larkin Hospital勤務
平成26年 J.N.F Hospital 勤務

資格
日本医師資格
カリブ海医師資格
米国医師資格

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