バストアップに必要な筋肉

バストアップといっても、バストを形成しているのはほとんどが脂肪です。筋トレによってバストの脂肪分を増やすことはできません。しかし、脂肪の深層のバストの土台となる胸の筋肉を鍛えることで、胸のたるみを防止したり、ツンと上向きのバストを作ったりすることができます。

胸の筋肉で一番大きく土台となっているのが、『大胸筋』です。大胸筋を鍛えると、胸がしっかりと支えられ、胸板が厚くなってバストを大きく見せることができます。
また、大胸筋の深層部に『小胸筋』というインナーマッスルが存在します。肋骨と肩甲骨に接合する筋肉であり、小胸筋を鍛えることによって胸を上に持ち上げる効果が期待できます。

バストアップに効果のある筋トレ

まずは一番簡単に行える『バストアップのポーズ(合掌)』をご紹介します。
①椅子座位やあぐらの姿勢で背筋を正します。
②胸の前で両手を合わせ、両方から押し合います。
③押し合ったままゆっくりと手を左右や上下に動かします。

『プッシュアップ(腕立て伏せ)』もバストアップに効果的な筋トレとして知られています。
体の軸をまっすぐに保って、腕立て伏せを行います。
体力に自信のない人は、無理に腕立て伏せをしようとせず、立った姿勢で手に壁をついて壁を押すように行ったり、膝をついて腕立て伏せを行ったりすることで、負荷を軽くしてもよいでしょう。

筋トレの注意点

上記のような筋トレを続けて行うことでバストアップ効果が期待できますが、大きな負荷をかけてやり過ぎると、バストが硬くなってしまう恐れがあります。硬くなってしまうと、バスト周辺の血液の流れも悪くなってしまう可能性があります。
美しいバストには、ある程度の張りが必要ですが、柔らかさも兼ね備えたものが理想的でしょう。

また、腕立て伏せなど強い負荷の運動を行う際に、慣れていないと肩を痛めてしまうことがあります。正しいフォームで無理のない範囲で、低負荷の筋トレから行うようにしましょう。

バストを維持するためのマッサージとストレッチ

筋トレと並行してマッサージやストレッチを行うと、胸周囲の筋肉が柔らかくなり、血液やリンパの流れが良くなります。そうすることで、より高いバストアップ効果が期待できます。

まず簡単に行えるマッサージ方法を挙げます。リンパ節のある部位を中心に優しく行います。
① 両手の指3本を使い、鎖骨に沿って中央から外側へさするようにマッサージをします。
② 脇の下から脂肪をバスト側へ寄せてくるようにマッサージします。
③ 円を描くように、バスト周り全体をマッサージします。

ストレッチは肩甲骨周りを柔らかくすることを意識します。
① 手を後ろで組み、肩甲骨を寄せるようにして胸を張ります。
② 両手を肩に添え、肘で前から後ろ、また後ろから前へ、円を描くようにして肩甲骨を動かします。
③ 両手を頭の上で組み、天井の方に手のひらを向け姿勢良く伸びをします。

おわりに

バストップに効果のある筋トレ方法やマッサージ・ストレッチ方法について解説しました。やり過ぎてバストが硬くなってしまわないよう、まずは簡単なものから少しずつ挑戦していただきたいと思います。
鍛えるだけでなくストレッチなどのケアも積極的に取り入れましょう。
理想のバストを手に入れて、周りの人にメリハリのある魅力的なボディを魅せつけましょう。また、バストが小さいことや、年齢を重ねてバストが垂れてきたことにお悩みの方が理想のバストを手に入れるために、少しでもお役立ていただければと思います。

監修

・救急医、内科医 増田陽子

・救急医、内科医 増田陽子

専門分野
微生物学、救急医療、老人医療

経歴
平成18年 Pittsburg State大学 生物学科微生物学・理学部生化化学 卒業
平成22 年 St. Methew School of Medicine 大学医学部 卒業
平成24年 Larkin Hospital勤務
平成26年 J.N.F Hospital 勤務

資格
日本医師資格
カリブ海医師資格
米国医師資格

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