ヒップアップヨガとは

お尻が垂れ下がってしまう原因は様々で、加齢、筋肉量の低下、脂肪の増加、運動不足、椅子に座りっぱなしの生活習慣などがあげられます。
特に、中年以降の女性でお尻のたるみを気にしている人は多いと思います。

すっかり女性の定番スポーツになったヨガですが、ヨガにはヒップアップに効果的なポーズが多くあります。
ヒップアップヨガとは、たるんだお尻に特に効果が期待できるヨガのポーズや動きのことを指します。

ヒップアップヨガを行うことでお尻だけでなく、姿勢改善や下半身全体のスタイルアップの効果も期待できます。ヨガを通してお尻をキュッと持ち上げ、憧れの美尻を目指しましょう。

ヒップアップヨガの効果

普段何気なく生活をしていると、お尻の筋肉があまり効率的に使われていないことが多いです。
そのような日々の生活で、お尻は重力に負けてどんどん垂れ下がってきてしまいます。

ヨガには股関節の柔軟性を高めるポーズや、お尻の周囲の筋肉を積極的に鍛えることのできるポーズがあります。ヒップアップヨガを行うことで、普段あまり使われていない部位が意識的に使われ、柔軟な筋肉を適度に付けることができます。

それにより、余計な脂肪が減り、キュッと上に持ち上がったお尻に変化させる効果が期待できるでしょう。
また、血行を良くして老廃物の排出を促すので、むくみの対策にもなります。

お尻は人間の身体全体の中でも、とても大きな筋肉です。
効果的に鍛えることで、姿勢が安定したり、基礎代謝が上がったり、腰痛や肩こりなども自然と防ぐことに繋がるなど、メリットは大きいです。

ヒップラインが綺麗になるだけでなく、本質的に健康な身体を目指せるのがお尻トレーニングです。
全ての動きに股関節は重要になってきます。
ヨガを楽しみながら少しずつ身体の変化を感じてみてください。

美尻になるためのポージング

ヒップアップに効果的なヨガのポーズは実に多くありますが、初心者の方でも自宅で簡単に行うことのできるポーズを3つご紹介します。

橋のポーズ

①床の上で仰向けになり、手の平が下になるように両腕を身体の横に置きます。
②両膝を曲げて、足の裏を床につきます。
③両手と両足で床を押すようにしながら、お尻をゆっくりと持ち上げていきます。
④お尻を上げた状態で少しキープし、ゆっくりと呼吸をします。
⑤ゆっくり息を吐きながら元に戻します。

四つ這いのバランスポーズ

①四つ這いになり、手は肩幅程度、脚は腰幅程度に開きます。
②写真のように、右手と左脚を同時にあげて真っ直ぐ伸ばします。手、体幹、脚が床と平行に一直線になるようにします。
③手を前、足を後ろに伸ばし、互いに引っ張り合うイメージでその姿勢をキープします。
④ゆっくりと元の四つ這いに戻ります。
⑤左手と右脚も同様に行います。

板のポーズ(プランク)

①四つ這いになり、肩の真下に肘がくるように手のひらを床につけます。
②片足ずつ後ろへ伸ばして爪先を床に付け、写真のように胸、お腹、お尻を持ち上げ、着いている手と爪先で床を押すようにして身体を支えます。
③お尻を上げすぎず、頭から踵まで一直線になるようにしてキープします。
④ゆっくりと元の四つ這いの姿勢に戻ります。

ヒップアップヨガを行う頻度

ヨガで筋肉を積極的に使用すると、その筋肉が修復されるのには2~3日の時間がかかります。
修復されることによって筋肉は太く強くなっていくので、毎日ハードにトレーニングをするより、少し間を空けて取り組むことが効果的です。

始めは週2回程度、慣れてきたら2~3日に1回程度取り組むのが良いでしょう。

週に1回未満など間が空き過ぎてしまうと、せっかく鍛えたお尻がまた元に戻ってしまい、効果が得られにくくなってしまいます。
無理のない範囲の頻度で習慣的に継続することが望ましいです。
何事も多すぎても少なすぎてもダメで、ほどほどに行うことが大切ということです。

おわりに

ヒップアップに効果的なヨガについてその効果ややり方を解説しました。
より効率的にヒップアップを目指すには、ヨガと並行して大股で早めのスピードでウォーキングをするなど、有酸素運動を行うこともおすすめです。

憧れの美尻を手に入れることができれば、スキニーパンツやタイトスカートなど、お尻を魅力的に魅せるファッションにも挑戦できるでしょう。
無理のない範囲でぜひチャレンジしてみてください。

監修

・救急医、内科医 増田陽子

・救急医、内科医 増田陽子

専門分野
微生物学、救急医療、老人医療

経歴
平成18年 Pittsburg State大学 生物学科微生物学・理学部生化化学 卒業
平成22 年 St. Methew School of Medicine 大学医学部 卒業
平成24年 Larkin Hospital勤務
平成26年 J.N.F Hospital 勤務

資格
日本医師資格
カリブ海医師資格
米国医師資格

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