はじめに

今、女性を中心に「ヨガ」が空前のブームとなっています。
ダイエットや体幹強化、健康維持やリラックスなど、ヨガにはさまざまな効果があるとされています。

しかしその一方で、トラブルになってしまうケースも増えているようです。
先日ニュースでは「ヨガで怪我する人が急増中!」との報道が世間を賑わせました。

人気のヨガで、なにが起きているのでしょうか?
事例なども含めて説明していきます。

運動不足の人がいきなり…

かく言う、この記事を書いている私も実はヨガで身体を傷めてしまった当事者の一人であります。

私の場合は、「チャタランガ(四杖で身体を支えるポーズ)」の練習を繰り返す中で右肩の痛みを感じ、ある日突然右腕が全く上がらない状態になりました。

チャタランガの動きは、いわゆる「腕立て伏せ」と同じです。

筋力がない状態でやみくもに腕立て伏せを行なえば、肩や腕の関節に負担がかかるのは当然の事と言えます。

だけど、なんだかできそうな気がしてしまう…それが集団スタジオレッスンマジック!

ヨガのレッスンは、ほとんどがインストラクターによる「対面指導」で行われています。

インストラクターが次々と繰り出すポーズを鏡を見るように真似していると、
不思議と「ちょっと頑張れば私にもできるのではないか…」
という気分になってくるものです。

さらに、集団でおこなうスタジオレッスンでは他のことが気になりヨガそのものに集中できないことも少なくないようです。
周りを見渡せば、なんとなく参加者みんな出来てる?!
と言うような気になり、自分の限界を超えて頑張ってしまうようです。
やはり自分にも出来るのではないかと「錯覚」しやすい環境であると言えるので注意が必要です。

自分の身体の「癖」までは見抜けず…

レッスンではインストラクターがとるポーズを真似しながら進行することがほとんどですが、
実は大きな落とし穴があります。

それは、自分が使いやすい筋肉だけを使ってポーズを取ってしまうということです。

本来ヨガは、全身の筋肉をバランスよく使い整えて行くのに適した運動であると言えますが、
どうしても動かしやすい筋肉を優先的に使ってしまいがちです。

日常生活で酷使している筋肉ばかりに負担をかけてしまい、筋疲労や筋緊張がさらに強くなってしまいます。
そこからケガに繋がるケースが多いのです。

ヨガを安心・安全に行うにはどうしたらいいの?

まず第一に意識することは「自分の身体を知る」と言うことです。

ヨガのポーズをとろうとした時に、身体のどの部分が、どのような刺激を感じるのか?
と言うように、とにかく自分の体に向き合い「感じる」というのが重要になります。

そして、異変を感じたら決してムリはしないこと!

「痛い」「これ以上は伸ばせない」など、
身体の声をしっかり感じる事が出来るようになったら、それ以上無理に頑張るのはやめましょう。

そもそもヨガをやる本来の目的は、ポーズを美しくとる事でありません。

ヨガのポーズをとる事により感じる、心と身体の「今、この瞬間」に集中する事にあります。

つまり「ポーズをとろうとしているが痛い。これ以上は今は無理」
という自分自身を感じられている事自体が、すでにヨガなのです。

そうは言っても、集団レッスンだと周りが気になる…

そうは言っても、集団レッスンでは周りが気になってしまうものです。
日本人特有の集団意識が働いてしまい、
「みんながやっているのに、私だけが出来ない(やらない)なんて恥ずかしい…」

と考えてしまう方も多いようです。

そんな方には、パーソナルヨガレッスンがオススメです。

ヨガは集団レッスンでおこなうものだけではありません。
マンツーマンでヨガレッスンをしてもらうことも可能です。

ついつい周りに流されて難しいポーズを無理してやる必要がありません。
インストラクターもしっかり体の癖や、動作分析をしながらレッスンを進めてくれるのでとても安心です。

ご自身の身体に合わせた、最高のヨガライフを見つけてみてください。

コラム執筆者

 (30980)

月華(つきは)

・メディカルヨガカウンセラー
・メガロスヨーガインストラクタープロ養成トータルアカデミー修了
・NLPマスタープラクティショナー
 
都内の某鍼灸整骨院にて、メディカルヨガと言う名の「治療の補完的役割を果たすヨガ」を指導。
グループレッスンでなく、マンツーマンでおこなうヨガを展開。
自律神経の不調や不妊症、体の悩み相談をおこなうなど精力的に活動している。

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