はじめに

「ビール腹」という言葉もあるように、男女問わず下腹が出て気になったことがあるのではないでしょうか。
年齢や肥満によって下腹が出てきたと考えている方もいるようですが、そのこと以外にも下腹が出てくる原因があります。

出た下腹を解消するには運動や食事など日々の習慣が大切です。お腹をすっきりさせるコツをご紹介します。

下腹が出る原因

下腹が出てくる一番の原因は加齢による代謝の低下によるものです。年齢を重ねていくと基礎代謝が低下する傾向にあるため、日常の生活だけでは脂肪を燃焼しきれず、脂肪が徐々にお腹周りなどに蓄積していくのです。

男女問わずお腹周りに脂肪がつきますが、つき方に男女の違いがあります。

男性は年齢とともに内臓脂肪がつきやすいことが特徴です。そのため、へその周りを中心に脂肪がつくことでお腹が出てきます。内臓脂肪によって出たお腹のことは通称「リンゴ型」と呼ばれています。

女性は年齢とともに皮下脂肪がつきやすくなるため、下腹だけではなくお腹全体、腰などを中心に、男性よりも比較的、広範囲に脂肪がつきやすいことが特徴です。皮下脂肪によって出たお腹のことは通称「洋ナシ型」と呼ばれています。

下腹は男性よりも女性の方がつきやすいといわれています。その原因は筋肉量が男性より女性の方が少ないため、内臓を支える筋肉が年齢によって衰えると、「内臓下垂」というお腹が出た状態に陥りやすいことにあります。
また、筋肉量以外にも、女性は女性ホルモンの影響で、摂取した食事の中で消費されずに残った余分なエネルギーが皮下脂肪に蓄積しやすい性質があることが原因でもあります。

下腹を短期間でスッキリさせる方法

下腹を引き締めるためにはインナーマッスルを鍛えることが効果的です。インナーマッスルを集中的に鍛えることで、短期間で下腹を引き締めることが可能です。インナーマッスルを鍛えることができる下腹ダイエット方法をご紹介します。

ドローイン
1.直立した状態で息を吐きながらお腹を凹ませます。
2.同時にお尻も締めるように力を入れます。
3.そのまま15秒~30秒維持します。
上記を1セットとして1日に約10セット繰り返すことを目安にしてください。

ヒップリフト
1.仰向けになり、足を横に軽く開いて両足の膝を直角に曲げます。
2.両手で地面を抑えるイメージで、ゆっくり腰だけを上げます。
3.上がりきったところで約5秒間、体勢をキープしましょう。
4.息を吐きながら、ゆっくり腰を下ろします。
上記を1セットとして1日に約10セット行ってください。

ご紹介した運動法以外にもウエストをひねったり、足上げ運動をすることも下腹を引き締める方法として効果的です。
ただし、どの運動法を試す場合にも、呼吸することを意識しながら行うとよいでしょう。
短期間で下腹を集中的に引き締めるためには、インナーマッスルを意識して鍛える運動が適しています。また、習慣にすることが大切ですので、3ヶ月間を目安に継続することをオススメします。

食事を摂りながらでもできる!下腹を引き締める方法

下腹を引き締めるためには運動をすることが大切ですが、運動だけを心掛けていればよいわけではありません。
ダイエット目的の場合、運動に加えて食事を控える方がいるかもしれませんが、過度の食事制限は結果的に、暴飲暴食などの逆効果につながる可能性がありますのでご注意ください。

日々の運動やストレッチで体に継続的に負荷をかけていくため、ストレスが溜まらない程度に、食事は摂りましょう。
ただし、今までジャンクフードなどカロリー過多の食生活になっていた方は、食生活を見直すことは大切で、下腹を引き締めるよいきっかけとなるでしょう。

主食が麺類や総菜パン、白米などが多い方は玄米や雑穀米を摂り入れるのもよいですし、おやつがスナック類の場合はナッツ類に切り替え、調理に使用する白砂糖をオリゴ糖などに変更することでも摂取カロリーを減らすことができ、栄養バランスの整った食事をすることができます。

食事をするときには、最初にサラダなどの野菜を食べるとよいでしょう。野菜の食物繊維が、後から食べるご飯などの糖分の吸収を和らげる作用があります。次に汁物、最後に肉や魚などのタンパク質やご飯、と順番に摂るようにすることも下腹を引き締める効果につながります。

下腹が出る肥満以外の原因

下腹がたるんでぽっこり出てしまう原因は肥満や運動不足にあるとお考えの方もいるかもしれませんが、その他にも原因があることをご存じでしょうか。


・便秘
・座る姿勢による骨盤のゆがみ
・腸の機能低下
・冷え性が引き起こすむくみ
・女性特有の病気


上記のように、肥満や運動不足以外にも下腹が出る原因はさまざまです。
これらの原因は、骨盤矯正など自分で改善することができるものもあれば、便秘や冷え性など慢性的ですぐに改善することが難しいものもあります。

そして、自分で改善できないもののひとつに、子宮筋腫や卵巣嚢腫、チョコレート嚢胞や卵巣がんなどの女性特有の病気になった場合にも、下腹が出てくることがあります。

まとめ

年齢とともに下腹が出てくることは気になるかもしれません。

原因が筋力低下や肥満などであれば、ご紹介した運動法や食生活の見直しなど、自分で意識して改善することができます。

しかし、いくら運動や食事内容に気をつけていても下腹の引き締まりに効果がみえないときは、さまざまな角度から体を見つめることも大切です。

気になり始めた体型の変化をきっかけに、ご自身の体を見つめてみてはいかがでしょうか。

監修

・総合診療医 院長 豊田早苗

・総合診療医 院長 豊田早苗

専門分野 
総合診療医

経歴
鳥取大学医学部医学科卒業。2001年 医師国家試験取得。
2006年とよだクリニック開業。
2014年認知症予防・リハビリのための脳トレーニングの推進および脳トレパズルの制作・研究を行う認知症予防・リハビリセンターを開設。

資格
医師免許

所属学会:総合診療医学会、認知症予防学会

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