女性に嬉しい筋トレとは?

女性のための筋トレ効果

筋トレの効果として、女性が一番嬉しいのはそのダイエット効果にあるでしょう。
人は誰しもそれぞれの『基礎代謝量』というのがあります。
基礎代謝とは特に何も運動などを行わなくても、生命を維持するために消費されるエネルギーのことを言います。基礎代謝量が高い人ほど痩せやすい身体と言えるでしょう。

脂肪よりも筋肉において代謝は高くなるので、体脂肪率が高い人より、体脂肪率が低く筋肉質な人ほど基礎代謝は高くなります。基本的に女性より筋肉量の多い男性の方が基礎代謝は高い傾向にあります。
しかし、女性も筋トレを行って身体における筋肉量を増やすことができます。

筋肉を増やして、痩せやすい身体をつくることで、ダイエット効果を高めることができるでしょう。

筋トレの効果はダイエットによる体型の変化だけではありません。筋トレを行うことによって、衰えていた身体機能が向上できる効果ももちろん期待できます。腰痛や肩こりなど身体の痛みがある人は腹筋や背筋が弱く、姿勢が悪くなっている場合があります。
また筋トレを毎日の日課に入れることで、生活のリズムができます。このように生活のリズムができて安定してくると基礎代謝が上がるだけでなく、内臓の動きが高まったり、ホルモンがバランス良くなるなど、様々な効果が期待できます。
筋力が強くなるためだけでなく、生活のあらゆる場面で精神的にも肉体的にも切り替えることができます。
筋トレによって身体を鍛えることで、身体のあらゆる不調を改善できる可能性があるのです。

女性におすすめの筋トレメニューとやり方

運動が苦手な女性でも自宅で取り組むことができるよう、おすすめの筋トレメニューをご紹介します。

①スクワット

スクワットには太ももの前側にある大腿四頭筋や、後ろ側にあるハムストリングスなどを鍛える効果があります。

① 足を肩幅よりやや広めに開いて立ちます。手は頭の後ろか胸の前で組むと良いでしょう。
② 背筋を曲げずに姿勢を良くしたまま、お尻を後ろに突き出すような感じでしゃがみます。
③ 膝がつま先より前に出ないよう注意しながら、太ももが床と平行になる程度まで腰を落とします。
④ ゆっくりと元の姿勢に戻ります。

初めから膝の角度を深く曲げすぎる必要はありません。
ゆっくりと正確に、筋肉が使われている実感を確かめながら、少しずつ曲げる角度をつけると良いです。

②腕立て伏せ

腕立て伏せは肩周囲の筋肉、胸筋、腹筋、背筋などに効果が期待できる筋トレです。

① 上の写真のように、肘を伸ばして両手を肩幅程度に広げて手を置きます。
② つま先で身体を支えるようにし、背筋を伸ばして頭からつま先まで真っすぐになるようにします。
③ ゆっくりと肘を曲げて胸を床に近づけ、ゆっくりと元に戻します。

この姿勢できついと感じる場合は、つま先で支えるのではなく、膝を曲げて膝で身体を支えるようにすると負荷を軽くできます。

③上体起こし

プヨプヨしたお腹は女性が最も気にする身体の部位ではないでしょうか。引き締まった腹筋を作るのに効果的な筋トレです。

① 仰向けに寝て膝を90度に曲げ、足を浮かせておきます。
② 手は頭の後ろに添えます。
③ へそを見るようにしながら、ゆっくりと上体を起こして頭を持ち上げます。
④ 少しキープしたらゆっくりと戻します。

真っすぐに持ち上げるだけでなく、斜めに頭を持ち上げるエクササイズも行うと、ウエストの両サイドにある腹斜筋が鍛えられ、くびれの効果が期待できます。

筋トレの時間と頻度

筋トレをした後は2~3日で筋肉が修復され、筋肉が以前より太くなります。ですので、毎日筋トレをやり過ぎると、修復される前に筋肉が傷つけ、筋肉の肥大を妨げてしまいます。
初心者の方が筋トレを行う頻度は、週2~3回程度が良いでしょう。

慣れてきたら部位を変えて1日おきに行うのもおすすめです。

また、1回の筋トレは30分から長くても1時間程度にしておきましょう。長くやり過ぎてしまうと疲労感も強くなり、逆効果になってしまう可能性があります。
短時間で集中して質の良いトレーニングを実施し、適度なインターバルを開けて継続して行うのが効果的と言えるでしょう。

筋トレを行う時間帯としては夕方頃がおすすめです。
早朝は血圧を上げ過ぎてしまう恐れがありますし、食後は消化器系に血液が集まるため、筋肉に十分な血液を届けるのは不向きです。
また、就寝前に運動をすると、血圧を上昇させる交感神経が優位になり、リラックスできなくなる可能性があります。
就寝前には使った筋肉をゆったりストレッチする方がおすすめです。

おわりに

筋トレの効果や、女性におすすめの筋トレのやり方を解説しました。
普段、運動習慣がなく、なかなか筋トレをする自信のない女性も多いと思います。

自宅で特別な器具を使うことなく、お金もかけずに行える筋トレはたくさんあります。
できそうなメニューから少しずつ始めてみてください。

効果が実感できると、身体を鍛えることが楽しくなるでしょう。
筋トレを継続して自分の身体に自信を持ち、明るく毎日を過ごしましょう。

監修

・救急医、内科医 増田陽子

・救急医、内科医 増田陽子

専門分野
微生物学、救急医療、老人医療

経歴
平成18年 Pittsburg State大学 生物学科微生物学・理学部生化化学 卒業
平成22 年 St. Methew School of Medicine 大学医学部 卒業
平成24年 Larkin Hospital勤務
平成26年 J.N.F Hospital 勤務

資格
日本医師資格
カリブ海医師資格
米国医師資格

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