はじめに

お腹のお肉が気になるけれど、どのような運動を行えば良いのか分からない、また、きつい運動はできるだけ避けたいという方々のために、普段の生活の中に取り入れることができるエクササイズをご紹介します。それでは、ぽっこりお腹の原因、お腹痩せエクササイズの方法、効果を見ていきましょう。

ぽっこりお腹の原因

ぽっこりお腹の原因は実に様々です。脂肪も大きな原因となりますが、姿勢・骨盤のゆがみ、筋力の低下などもぽっこりお腹につながってしまいます。

腰が反ってしまっていないでしょうか?反り腰は、デスクワークなどで長時間座ったままの人や猫背の人が陥りやすいです。壁に垂直に座ったときに、壁と腰の間にこぶし1つ分の隙間があれば反り腰の可能性が大きいです。反り腰は、身体の前後の筋肉のバランスが崩れている状態です。

そして、もう一つ、骨盤のゆがみもぽっこりお腹の原因となってしまいます。
骨盤が歪むと体全体の筋バランスが崩れ、内臓が重力によって下がってきてしまい、下腹部がぽっこりと出てしまいます。

腸腰筋という筋肉の衰えも原因となります。腸腰筋は、骨盤を前傾に保つ働きを持っています。この腸腰筋が衰えてしまうことで、前傾になっているのが一番理想的とされている骨盤を前傾に保つことができなくなってしまいます。ゆえに、下腹がぽっこりとしてしまいます。

ちなみに、全体的にぽっちゃりとしている人に関しては、皮下脂肪が多いことが挙げられます。
しかし、一見痩せて見えるのに、下腹だけがぽっこりと出てしまっている人は、内臓下垂のケースがほとんどです。

内臓下垂というのは、様々な臓器が下腹部の方へ下がってしまっている状態です。
内臓というのは本来、お腹の筋肉に守られ、支えられて正しい位置におさまっているものです。しかし、お腹周りの筋力が弱まってしまうと内臓を支えきれない状態になってしまうので、お腹がぽっこりとし、さらには健康被害が出る可能性があります。

お腹痩せエクササイズの方法

ここからは、お腹痩せを実現する方法をご紹介します。今回ご紹介する方法は家事や仕事など何かをしながら行うことができます。ぜひお腹痩せエクササイズにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

目標としては、毎日30分以上のウォーキングをすることが望ましいです。

<お腹をもむ>

お腹を揉むという手法は、エステの施術でも行われるものです。筋肉を揉みほぐすことで、血液・リンパの流れを良くするという効果が期待でき、体内の不要なものを効率よく排出することに繋がります。

老廃物をスムーズに排出することができれば、脂肪燃焼も効率よく行えるようになります。行うときは、ボディクリームなどをつけてマッサージを行い、肌に負担がかからないようにしてください。
Young women working out in gym

Young women working out in gym

<お腹をへこませる>

この方法は、至って簡単です。ただ単に、お腹をきゅっとへこませた状態をキープするだけです。お腹をへこませるという動き自体、腹筋を使う動作です。そのため、お腹のダイエット効果が期待できます。

<お腹をへこませたり膨らませたりしながらウォーキングをする>

この方法は、通常のウォーキングよりも消費カロリーが増えるという研究結果が出ています。お腹の筋肉を使うことによって便秘解消も期待できます。

<呼吸法を工夫する>

1歩目を踏み出すときに息を吸いながらお腹をへこませ、2歩目を踏み出すときには、息を吐きながらお腹を膨らませる。
慣れるまでに時間がかかることがありますが、こちらの方法もぽっこりお腹の解消に効果的です。

お腹痩せエクササイズの効果

お腹痩せエクササイズの効果をご紹介します。
お腹がぽっこり、脂肪が溜りやすい原因のひとつは、腹筋の衰え、そして内臓脂肪の蓄積です。お腹痩せを行うには、腹筋を頻回に使うということがとても重要なポイントになってきます。

お腹の筋肉を動かせば、蓄積された脂肪が燃えます。その結果、ぽっこりと気になっていたお腹が、すっきり解消されるというわけです。前述しましたが、腹筋を動かすことで腸が刺激されて、便秘改善にもつながっていきます。便秘解消することで、体内のデトックス効果も高まるということになりますので、健康にもなれてしまうわけです。

お腹瘦せのエクササイズをすることで、背中の筋肉も効率よく鍛えられ、全身を引き締める効果が期待できます。

スリムなお腹を保つ方法

せっかくすっきりとしたお腹を手に入れたとしても、リバウンドが起こり、元の体型に戻ってしまう危険性があります。

引き締まった美しいお腹を保つためには、筋肉をつけることが重要です。

筋肉を程よくつけることで、代謝が上がりますので自然と痩せやすい体質になることができます。基礎代謝というのは、運動をしていない状態で消費できるカロリーのことを指します。実は人間は寝ている状態でさえカロリーを消費しているのです。筋肉量を増やすことで基礎代謝量が向上し、その結果、特別な運動をしなくてもカロリーを消費できる体質になっていくのです。

そして、生活習慣にも気を付けましょう。健康的で痩せやすい体質をつくることが大切です。早寝早起きなど、規則正しい生活を送りましょう。毎日3食摂取し、1日8時間以上の睡眠をとりましょう。規則正しい生活を送ることでホルモンバランスが良くなり、痩せやすいからだになります。

まとめ

今回はお腹痩せエクササイズについてご紹介しました。
特別な器具は必要なく、すぐにはじめられるダイエット方法です。
ぜひこの機会に、お腹痩せに挑戦し、理想のお腹を手に入れましょう。

監修

・総合診療医 院長 豊田早苗

・総合診療医 院長 豊田早苗

専門分野 
総合診療医

経歴
鳥取大学医学部医学科卒業。2001年 医師国家試験取得。
2006年とよだクリニック開業。
2014年認知症予防・リハビリのための脳トレーニングの推進および脳トレパズルの制作・研究を行う認知症予防・リハビリセンターを開設。

資格
医師免許

所属学会:総合診療医学会、認知症予防学会

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