バストの構造

まずはバストの構造からです。
バストは主に乳腺と脂肪、筋肉からできています。

乳腺の数はどの女性でも変わりありませんが、脂肪はバストの大きさに関係しており、筋肉はハリや位置に関係しています。
これを知ったうえで、バストが小さい原因を見ていきましょう。

バストが小さい原因

ささきほど挙げた原因の中で、特にバストアップに関わるのが「リンパ」です。
リンパとバストアップには、どのような関係があるかご説明します。

リンパとは

私たちの体の中には、血管の他にリンパ管が存在しています。
リンパ管の中にあるリンパ液は、手足などの体の末端から心臓付近に向かって一方通行で流れています。

リンパ液とは、簡単にいえば老廃物のことです。
リンパ管は体内の不要なものを排出する役割を担っているのです。

リンパ管の合流部分にはリンパ節というつなぎ目があります。
ここはフィルターのような役目を持っていて、病原体などをやっつける免疫機能を担っているのです。
心臓付近まで到達したリンパ管は、最後に心臓近くの静脈と合流します。
ここでリンパ液に含まれた老廃物が移行され、体の外に排出されます。

バストアップとリンパの関係

リンパは、基本的に重力に逆らって流れています。
そのため、そもそも流れが悪くなりやすいのです。
それに加えて各所に存在するリンパ節も詰まりやすく、心臓に近づくほど流れが停滞しがちです。

老廃物をたっぷり含んだリンパが溜まってしまうと、細胞の新陳代謝が低下します。
それだけでなく、膨らんだリンパ管やむくんだ細胞が、血液の流れも悪くしてしまいます。
バストまわりには特に大きなリンパ節が複数存在しているため、一番リンパの流れが悪くなりやすいのです。
リンパの流れを改善することで、バスト周辺に酸素と栄養を十分に行き渡らせることができます。

バストアップに効果的なマッサージ

停滞しているリンパ液や血液の流れを良くするには、マッサージが有効です。
ここでは、バストアップに効果的なマッサージの方法をご紹介します。

リンパ節のマッサージ

鎖骨と脇の下にリンパ節があります。そこをマッサージでほぐしましょう。
①~③の動きをそれぞれ左右5回ずつ行ってください。

① バストの谷間の(中心)からバストの下部を通り、ふくらみに沿って半円を描きながら手のひらを脇の下まで動かす。
② ①と同じことをバストの上部に行う。
③ 鎖骨のすぐ下に手のひらをあて、肩→首方向に向けてさする。

乳腺のマッサージ

乳腺はバストアップの要ですので、マッサージで効果的に刺激しましょう。

① 片方のバストを下から両手のひらで支える。片方ずつ交互に下から上に動かし、バストを持ち上げるようにマッサージする。手のひらがバストから離れないように注意し、左右のバストとも10回ずつ行う。
② 両方のバストの下(肋骨部分)に手のひらをあて、下から上に10回動かす。

バストアップマッサージの期間と頻度

バストアップマッサージは、できれば毎日行うのが効果的です。毎日コツコツ続けましょう。

1回にかける時間の目安は10分程度で、体が温まっている入浴後などに行うのがおすすめです。
期間の目安は3ヶ月ですが、できれば半年くらいは続けたいところです。

バストアップマッサージの注意点

バストマッサージは正しく行わないと意味がありません。

間違った方法では、バストが垂れたり、離れたり、しぼんだりする可能性があります。
マッサージの注意点を覚えておきましょう。

・力を入れすぎない(気持ちいくらいで十分)
・やりすぎない
・食事直後は避ける
・「押す」よりも「さする」イメージで行う
・マッサージ用のオイルやクリームを使用する
・手のひらを温めてから行う

痛めてしまわないように、あくまで優しく行うようにしてください。

おわりに

バストアップのために手軽にできるのが、マッサージのメリットです。

成長期を過ぎてしまった、年を取ったからといって、諦めるのはまだ早いです。
お風呂上がりのスキンケアと一緒に習慣にしてみましょう。
今日から始めて、豊かでハリのある上向きバストを目指してみませんか?

監修

・救急医、内科医 増田陽子

・救急医、内科医 増田陽子

専門分野
微生物学、救急医療、老人医療

経歴
平成18年 Pittsburg State大学 生物学科微生物学・理学部生化化学 卒業
平成22 年 St. Methew School of Medicine 大学医学部 卒業
平成24年 Larkin Hospital勤務
平成26年 J.N.F Hospital 勤務

資格
日本医師資格
カリブ海医師資格
米国医師資格

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