マウスピースとは

マウスピースとは、口にはめて歯や舌などを固定するための道具のことです。ボクサーが使用したり、噛み合わせの矯正などの目的で、歯科医から処方されたりするのが一般的です。呼気検査やトランペットの演奏などにも使用する口を付けるパーツも、マウスピースの一種ですが、「小顔」のために使用するのは、前者の入れ歯のような器具のタイプです。
エラが張っている顔の方は、マウスピースで小顔が期待できます。

エラが張ってしまう原因

エラが張っていると、どうしても顔が大きく見えてしまいますが、骨格のせいだと諦めていませんか?決めつける前に、エラ張りの原因を探ってみましょう。

エラ張りは骨格のせいではない?

あごの骨の形もエラの張りの要因のひとつではありますが、実はそれほど多くはありません。本当の原因は別なところにある場合が大半で、整形手術で骨を削らなくても、改善可能かもしれません。

エラが張ってしまう意外な原因

『クレンチング症候群』という言葉をご存知ですか?無意識のうちに歯を食いしばったり、歯ぎしりをしたりする症状のことです。原因は主にストレスや過度の集中で、現代病の一種ともいえます。
口周りには非常に多くの筋肉があり、歯を食いしばったり、歯ぎしりをしたりすると、あごの筋肉に大きな負担がかかります。この状態はいわば、知らない間にあごの筋トレを行っているようなもので、自然とあごの筋肉が肥大してしまいます。もちろん、筋肉も疲労してくるので、血液や老廃物が流れにくくなり、むくみやすくなることも予想できます。
実はこれがエラの張りの大きな原因のひとつと考えられます。骨格ではなく、歯ぎしりや歯の食いしばりなどの癖によりあごの筋肉が鍛えられ、それが原因でエラが張っている人が思いのほか多いのです。

マウスピースの小顔効果

歯の癖が原因であごに過度な負担がかかっている人におすすめなのがマウスピースです。
マウスピースで得られる具体的な小顔効果と、マウスピースで小顔効果が得られる理由をお教えします。

マウスピースの小顔効果

・あご周りがシャープな印象になる
・ほうれい線が薄くなる
・リフトアップ効果がある
・口角が上がる
マウスピースを使用することにより、エラ張りが解消されるだけでなく、顔全体のリフトアップ効果も期待できます。若々しく、元気な印象を与えることにもつながります。

マウスピースに小顔効果がある理由

マウスピースを使用すると、歯の癖を防ぎ、あごの筋肉の負担を減らすことができます。歯ぎしりや歯の食いしばりなどの癖があると、あごの筋肉は疲れ切ってパンパンな状態になります。マウスピースを着用することで、自然と歯に力が入らなくなるので、あごにかかる負担も軽くなります。
また、筋肉疲労も起こりにくくなるので、血液やリンパの流れがスムーズになり、老廃物もたまりにくくなります。つまり、過剰なあごの筋肉の肥大を防ぐだけでなく、「むくみ」も改善することによって、小顔を実現できるのです。

マウスピースのその他の健康効果

あごの筋肉は首や肩などともつながっています。マウスピースであごにかかる負担が軽くなることで、小顔以外にも以下のようなたくさんのメリットがあるのです。
・頭痛の改善
・肩・首こりの改善
・嚙み合わせの改善
・顔色が良くなる
・睡眠の質の向上
これらは、あごの筋肉のこりの解消に伴って得られる健康効果の一例です。肩こりや頭痛などにお悩みの方は、もしかしたらマウスピースで改善できるかもしれません。それほどまでに、あごと歯は身体に影響を及ぼすものなのです。

マウスピースの使用頻度と期間

では、どれくらいの頻度でマウスピースを使用すれば、エラの張りが解消され、小顔効果が期待できるのでしょうか?

エラ張りの解消を目的とする場合、マウスピースは就寝中に使用します。最初は口の中に違和感があるでしょうが、1週間もすると慣れてしまう人がほとんどです。就寝中の歯ぎしり予防にもなるので、ぐっすり眠れるようになる人も多いようです。基本的には毎晩使用します。

毎晩マウスピースを利用した場合、早い人では1~2週間であご周りがスッキリしてくるのを感じることができます。遅い人でも数か月後には目に見えて効果がわかるようになるでしょう。

マウスピースの値段

マウスピースは市販されていますし、歯科医院などで自分の歯に合ったものを作成することも可能です。それぞれの費用の目安をご紹介します。

市販のマウスピースの値段

市販品の場合、1,000~3,000円程度のものが主流です。ネットショップや大きめのドラッグストアで取り扱っています。ネットショップでは素材やサイズなどを豊富に取り扱っていますが、初めて使用する場合は、商品に詳しいスタッフがいるドラッグストアに相談すると良いかもしれません。

歯科医院のマウスピースの値段

歯科医院では、自分の歯の形に合わせてマウスピースを作ることができます。歯の専門家である歯科医師と相談しながら制作するため、より違和感なく効果も高いマウスピースを手に入れることができるでしょう。
市販品よりも費用がかかりますが、健康保険が適用されれば、診察や検査料込みでも1万円程度で済む場合がほとんどです。歯ぎしりや噛みしめなどのなどの癖がある場合は、保険適用となることが多いようです。
歯科医院でも、美容目的の場合は全額自己負担となり、費用が数十万円になることもあるので、事前に問い合わせておくのが安心です。

おわりに

マウスピースに小顔効果がある理由をご理解いただけましたか?歯に力が入ることが原因でエラが張っている方には、抜群の効果を発揮してくれるようです。歯の食いしばりが改善されると、小顔効果だけではない健康上のメリットも期待できます。できれば、歯科医院で自分に合ったマウスピースを作成し、エラの張りを解消しましょう。

監修

・救急医、内科医 増田陽子

・救急医、内科医 増田陽子

専門分野
微生物学、救急医療、老人医療

経歴
平成18年 Pittsburg State大学 生物学科微生物学・理学部生化化学 卒業
平成22 年 St. Methew School of Medicine 大学医学部 卒業
平成24年 Larkin Hospital勤務
平成26年 J.N.F Hospital 勤務

資格
日本医師資格
カリブ海医師資格
米国医師資格

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