はじめに

お尻や太ももにお肉が付いてきてしまうと気になるのがセルライトかと思います。

セルライトは一度出現してしまうとなかなか消失してくれません。
そんなセルライトに最も効果のが脂肪吸引という方法です。

しかし、身体にメスを入れるのは、何か怖いなと躊躇われている方もいるのではないでしょうか?
脂肪吸引と一口に言っても様々な方法があって、施術方法によってメリットとデメリットも違います。

今回はセルライトに効果のある切る脂肪吸引と切らない脂肪吸引の違いやそれぞれのメリットとデメリットをご紹介していきます。

セルライトとは

セルライトとは主に女性のお尻や太ももの内側、外側、お腹等の脂肪が溜まりやすい部位に出現するボコボコした凹凸の変化の事です。

原因は女性ホルモンや肥満で、皮下脂肪の内外に脂肪編成組織やコラーゲン繊維が付着して出来ます。

セルライトは通常の脂肪と同じもので構成されていて、医学的に見てもセルライトは特殊なものではありません。

しかし通常の脂肪とはその形態が違って見え、ボコボコしていて触ると硬いのが特徴です。

セルライトを除去する方法はいくつかありますが、切る脂肪吸引と切らない脂肪吸引を順番に説明していきます。

切る脂肪吸引でセルライト除去方法

1. ボディジェットで脂肪細胞を分離

ボディジェットは切る脂肪吸引の中でも代表的な方法になります。

ボディジェットは脂肪溶解液に麻酔と止血作用のある薬を加え、それらの液体の水流を利用して脂肪細胞を筋肉から引き離すことによって痩身効果を狙う方法です。

組織から脂肪細胞を切り離し、吸引します。

2. ベイザーで皮下脂肪吸引

長年蓄積された脂肪は硬くなってしまっている場合もありますが、ベイザー波というものを当てる事で硬くなった脂肪細胞を柔らかく出来ます。

これにより90%まで皮下脂肪を除去出来るので効果の高い吸引方法を望む方には良いかもしれません。

ただし、施術の後遺症として内出血が3週間位、残ってしまいます。

3. スマートリポレーザーで脂肪溶解

スマートリポレーザーは部分痩せに効果的な吸引方法です。

痩せたい部分の脂肪だけを処理出来るのが最大の特徴で、自分の理想のボディラインに近付けたい方には良いかもしれません。

また、使用するファイバーがとても小さいので顔の脂肪吸引も可能になります。

ファイバーが小さいので切開する範囲も小さくて済みますので傷跡が気になる、周りに知られないように脂肪吸引したいという方にも良いでしょう。

切らない脂肪吸引でセルライト除去方法

1. ゼルティックで脂肪細胞を破壊

ゼルティックは脂肪を冷却し、凍らせて破壊する方法です。
破壊された脂肪は代謝によって少しずつ体外に排出されます。

この方法の一番の特徴であり、メリットは痛みを感じる事がないという事です。

ただし、ゼルティックは皮下脂肪の薄い部位には効果がありますが、皮下脂肪の厚い部位は効果が薄いというデメリットもあります。

2. 脂肪溶解注射で脂肪を分解

脂肪を分解する働きのある大豆由来の薬剤を極細の注射器で注入し、脂肪を分解して尿として排出させる方法です。

多くのクリニックで実施されている方法で、皮下脂肪があれば身体のどの部位にも対応でき、部分痩せにも効果が高いとされています。

3. ウルトラキャビテーションで部分痩せ

ウルトラキャビテーションという超音波を使用する方法です。
これを使用すると脂肪が気になる部位に効率良く働きかけられます。

ウルトラキャビテーションは薬剤等を一切使わないので、副作用等の心配が無く、安心して施術を受けられます。薬剤にアレルギーがある方等も安心して受けられる施術といえます。

切る脂肪吸引のメリットとデメリット

切る脂肪吸引の最大のメリットは何といっても短期間に美しいボディラインが手に入る事です。

ダイエットは短期集中で行うとリバウンド率も高く、どうしても長期戦になる方もいるのではないでしょうか?

切る脂肪吸引は従来のダイエットと違い、即効性が高いです。
そして切る脂肪吸引は身体から脂肪細胞自体を吸引して取り除くのでリバウンドの心配も少ないとされています。

ダイエッターにとっては嬉しいメリットではないでしょうか?

一度取り除いた脂肪細胞は二度と身体に戻りませんし、増える事もありませんので太りやすい体質の方でも施術した部分は太りにくい部位に変化します。

しかしながら、当然デメリットもあります。

医療技術の進歩で狭い術野でも手術が出来るようになっていますので、傷跡はかなり小さく済むようになっていますが、メスで皮膚を切開して手術する事には変わりありませんので、どうしても痛みや腫れ等、身体へのダメージはあります。

また、手術には少なからずリスクがあるので失敗や後遺症が残る可能性もゼロではありません。
そのリスクをすこしでも回避する為に、切る脂肪吸引を受けようと思ったら事前にクリニックの評判や症例実績等を参考にして、どのクリニックで手術を受けるのかを検討して下さい。

切らない脂肪吸引のメリットとデメリット

切らない脂肪吸引のメリットとしてはメスで切開するわけではないので身体への負担はかなり少ない事です。

手術中や手術後の痛みや患部の腫れ、合併症のリスク、手術の失敗、後遺症のリスク等がないので手軽に施術を受けられます。

そして切らない脂肪吸引は即効性はありませんが、少しずつ効果が現れますので自然な形で痩せていくのも嬉しいメリットと言えます。

一方で切らない脂肪吸引にもデメリットはあります。

切らない脂肪吸引のデメリットは即効性がないので、すぐに効果が欲しい方には向いてないかもしれません。また、施術の特性で狭い範囲の部分痩せには適していますが、お尻や太もも、お腹といった広範囲の大量の脂肪吸引には向いていません。

まとめ

セルライトは通常の脂肪と同じもので構成されていますが、ボコボコしていて触ると硬いのが特徴的です。

切る脂肪吸引はボディジェット、ベイザー、スマートリポレーザーという方法があり、切らない脂肪吸引はゼルティック、脂肪溶解注射、ウルトラキャビテーションという方法があります。

切る脂肪吸引の最大のメリットは短期間で美しいボディラインが手に入る事ですが、身体にメスを入れるので痛みや患部の腫れ、手術後の合併症、後遺症のリスクが伴います。

一方で、切らない脂肪吸引は身体への負担が少ないのが大きなメリットとして挙げられますが、即効性は期待出来ず、広範囲な痩身効果を狙う方には向いていません。

専門家医のカウンセリングを受けた上で自分にとって良い選択をして下さい。

監修

・救急医、内科医 増田陽子

・救急医、内科医 増田陽子

専門分野 
微生物学、救急医療、老人医療

経歴
平成18年 Pittsburg State大学 生物学科微生物学・理学部生化化学 卒業
平成22 年 St. Methew School of Medicine 大学医学部 卒業
平成24年 Larkin Hospital勤務
平成26年 J.N.F Hospital 勤務

資格
日本医師資格
カリブ海医師資格
米国医師資格

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