はじめに

女優やモデルなど芸能人も行っているファスティングダイエット。
ファスティングとは、断食と同じで一定期間食事を摂らないことで、健康的に痩せることを目指すダイエット方法です。しかし、どんな効果があるのかどんな流れで行うのか分からない方もいると思います。
ここでは、健康的にダイエットできるファスティングの効果や流れ、注意点などをご紹介します。

ファスティングダイエットとは?

ファスティングダイエットとは、簡単に説明すると一定期間食事を摂らないで行うダイエット方法です。一定期間食事を摂らないことで、内臓を休め体の中に溜まっている毒素を排出させるだけでなく、エネルギー不足の状態にして体脂肪を燃焼させ、健康的に痩せることが出来ます。

また、断食期間も半日で行う方法や1日で行う方法などがあり、自分の状況に合わせて行うことができます。

ファスティングダイエットは、「準備期間」「断食(ファスティング)」「復食期間」の流れで行っていきます。また、断食中は食事を摂ることは出来ませんが、水分不足にならないように水分を摂ることは可能です。

断食中にとる水分も水だけでなく、野菜ジュースや野菜スープ、酵素ドリンクなどを摂取してもよいです。

ファスティングのダイエット効果って?

ファスティングの1番の効果はやはり「ダイエット効果」です。

それでは、ファスティングのダイエット効果について詳しくみてみましょう。

1.体重の減少

ファスティングをすることで、体重が減少して痩せることが出来ます。
ファスティング中は食べ物を摂取せず、体の中に溜まっている老廃物を出すこともできるので体重が減少します。
また、摂取エネルギーを減らすことによって、蓄積されている脂肪が燃焼するので痩せることができるのです。

2.食欲が正常になる

体重が増えてしまう方は、お腹が空いて無くても口に食べ物を入れる傾向があります。
ファスティングをすると常に食べ物を口にする状態を辞めることができます。
また、客観的に自分を見ることができるようになるので、身体に必要なものだけを選んで食べるようになり食欲を正常に戻すことが出来ます。

3.リバウンドしにくい体になる

ダイエットにはリバウンドの危険性があります。
ダイエットの反動で食事を必要以上にとってしまうことがあるからです。
ファスティングダイエットは、断食後きちんと復食期間を経るようにすると、リバウンドを起こりにくくすることができます。

ファスティングの健康効果って?

ファスティングダイエットは、ダイエット以外にも効果を発揮してくれます。
ただ、どのような健康効果があるのか知らない方も多いのではないでしょうか?
ここでは、ファスティングによる健康効果について見てみましょう。

1.腸をきれいにする

ファスティングすることで、口から食べ物をとることがないので腸の中に便を溜めることがありません。
また、今まで腸の中に溜まっていた便や老廃物を取り除くことができるので、腸の中をきれいにすることが出来ます。

2.肺をきれいにする

ファスティングすることで、腸だけでなく体中に溜まった老廃物を取り除くことが出来ます。
そのおかげで、肺をきれいな状態に戻すことができ、新鮮さを取り戻すことが出来ます。

3.免疫力を高める

ファスティングすると、体中の毒素を排出することが出来ます。
体中の毒素を排出することができるということは、体の中の免疫力を高めることにつながります。
また、化学物質や重金属も解毒し、正常値に戻すので、アレルギー体質の方にも効果があります。

ファスティングダイエットの流れ

ファスティングダイエットは、断食する日数によって少しやり方が違います。
ただ基本的な流れは日数にかかわらず同じです。
ここでは、ファスティングダイエットの基本的な流れについてご紹介していきます。

1.準備期間

準備期間は、断食をする前に身体を慣れさせるための期間です。
この準備期間を取らずに断食を行うと体に不調をきたすことがあるので注意が必要です。

また、準備期間は断食する日数と同じだけ行うようにします。例えば、3日間断食するなら準備期間も3日間行います。

準備期間中は、断食に慣れるために食事の量を少なくし、油っぽい物は食べず、和食中心のバランスの良い食事を摂るようにします。食事量の目安としては腹6分目から8分目位にすると良いでしょう。

2.断食(ファスティング)

準備期間が終わったら本格的に断食(ファスティング)します。
断食中は、水や酵素ドリンクのみを摂取して過ごすようにします。

断食の日数は、基本的に1日から3日程度です。それ以上の日数行う場合は、自分だけで行わずお医者さんに相談しながら行うようにしましょう。自分だけで行った場合命の危険をともなうことがあります。

3.復食期間

断食(ファスティング)を行った後、通常の食事を取れるようにするための期間です。
この復食期間も、準備期間同様断食を行った日数と同じ日数をとるようにし、徐々に通常の食事が取れるようにしていきます。

復食期間中は「回復食」と言って、流動食の一種である重湯(おもゆ)や具の入ってないみそ汁などから始め、徐々に固形物を食べるようにしていきます。

回復食の注意点って何?

ファスティングする上で大事なのは、「復食期間」です。
きちんと復食期間を設け、徐々に通常食に戻すようにしないと体に不調が出たり、リバウンドしたりします。
復食期間で特に大事なのは、回復食です。それでは、どのようなことに注意して回復食を摂れば良いのか見ていきましょう。

1.断食日数と同じ日数回復食をとる

断食しているときは、食べ物を摂取しないので消化機能が止まっている状態です。
また、空腹に慣れてしまっているので通常の食事に戻すには断食と同じくらいの期間が必要になってきます。

それ以外にもファスティング中消化機能が止まっているので、すぐに通常の食事に戻してしまうと消化機能に負担を与えてしまいます。無理なく通常の食事に戻ることができるよう、きちんと回復食を食べましょう。

2.質素な食事から始め通常の食事にする

断食期間中は、食事を摂っていないので急に固形物を胃の中にいれてしまうと負担がかかります。
すると、消化不良を起こしてしまい、必要な栄養素を吸収できなくなってしまいます。
そうならないためにも、重湯などの質素な食事から始めていき、徐々に通常の食事に戻すようにします。
また、味付けも濃いものではなく薄味から始めるようにしましょう。

3.満腹になるまで食べないようにする

断食中食べなかった分、お腹いっぱい食べたくなってしまいますが、この行為も消化機能に負担をかけてしまいます。
腹6分目から8分目までに抑え、物足りないと感じる量から始めると消化機能に負担をかけることがありません。

まとめ

ファスティングダイエットについて分かっていただけたでしょうか?
きちんとした方法で行うことが出来れば、しっかりと痩せることができる「ファスティング」。
ファスティングは、ダイエット効果だけでなく、健康にも効果を発揮してくれます。
今回紹介したような注意をきちんと守り、健康的に痩せましょう。

監修

・救急医、内科医 増田陽子

・救急医、内科医 増田陽子

専門分野 
微生物学、救急医療、老人医療

経歴
平成18年 Pittsburg State大学 生物学科微生物学・理学部生化化学 卒業
平成22 年 St. Methew School of Medicine 大学医学部 卒業
平成24年 Larkin Hospital勤務
平成26年 J.N.F Hospital 勤務

資格
日本医師資格
カリブ海医師資格
米国医師資格

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