タイ古式マッサージって痛いの?効果と注意点について解説します。 - 【ケアクル】
タイ古式マッサージを聞いたことはあるが、どんなマッサージか知らない人もいるのではないでしょうか?本記事では、タイ古式マッサージにはどんなものなのか、どんな効果があるのか、施術に痛みが伴うのかを詳しく解説していきます。
タイ古式マッサージとは?
タイ古式マッサージの歴史と特徴
タイ古式マッサージはタイの伝統医学の一部で、『仏教医学』やインドの伝統医療『アーユルヴェーダ』の影響を色濃く受け継いでいると言われています。
伝統的な理論を元に、宇宙が地、水、風、火の4つの『タート(要素)』で構成されていると考えられており、これらのバランスが崩れる時に、病気になると信じられています。4つのタートを詳しく見ていきましょう。
■地(タート・ディン)
骨、筋肉、内臓など土に帰る要素と言われています。おそらく解剖学的に形態を確認できる要素と考えられます。
■水(タート・ナーム)
血液、リンパ液、尿、汗など水分の要素で構成されています。体液全般のことを指すと考えられます。
■風(タート・ロム)
呼吸による空気の動きや、腸の内容物の動きなど風の様に外から入ってくる動きのある要素です。
■火(タート・ファイ)
体温など熱の要素で構成されています。
これらの要素に働きかけて身体の機能を改善するのが、タイ古式マッサージの考え方です。
また、『セン』と呼ばれるエネルギーラインをマッサージすることも、タイ古式マッサージの特徴と言えます。
伝統的な理論を元に、宇宙が地、水、風、火の4つの『タート(要素)』で構成されていると考えられており、これらのバランスが崩れる時に、病気になると信じられています。4つのタートを詳しく見ていきましょう。
■地(タート・ディン)
骨、筋肉、内臓など土に帰る要素と言われています。おそらく解剖学的に形態を確認できる要素と考えられます。
■水(タート・ナーム)
血液、リンパ液、尿、汗など水分の要素で構成されています。体液全般のことを指すと考えられます。
■風(タート・ロム)
呼吸による空気の動きや、腸の内容物の動きなど風の様に外から入ってくる動きのある要素です。
■火(タート・ファイ)
体温など熱の要素で構成されています。
これらの要素に働きかけて身体の機能を改善するのが、タイ古式マッサージの考え方です。
また、『セン』と呼ばれるエネルギーラインをマッサージすることも、タイ古式マッサージの特徴と言えます。
タイ古式マッサージの効果
タイ古式マッサージは、主に『宮廷式』と『民間式』に分けられています。
『宮廷式』は指圧を中心とし、『民間式』はストレッチを併用したマッサージです。日本では『民間式』が多いため、マッサージとストレッチの併用した技法を使うことが多いようです。
効果としては、筋肉が緩むことで関節可動域が広がる効果が期待できます。
また、自律神経の働きを整えてくれたり、体のバランスを整えることで心身ともに深いリラックス効果を期待できます。
タイの伝統医療として身体の不調全般を対処してくれます。
『宮廷式』は指圧を中心とし、『民間式』はストレッチを併用したマッサージです。日本では『民間式』が多いため、マッサージとストレッチの併用した技法を使うことが多いようです。
効果としては、筋肉が緩むことで関節可動域が広がる効果が期待できます。
また、自律神経の働きを整えてくれたり、体のバランスを整えることで心身ともに深いリラックス効果を期待できます。
タイの伝統医療として身体の不調全般を対処してくれます。
タイ古式マッサージの費用と期間
費用はお店やコースによって大きく違いがあります。1時間前後のコースで1回だいたい8,000~15,000円くらいが相場でしょう。
本場のタイでは2時間くらいのコースが主流ですので、長いコースで受けることをおすすめします。
期間は身体の調子によりそれぞれ違うので、現在の状態とセラピストの意見を参考に決めて良いと思います。
本場のタイでは2時間くらいのコースが主流ですので、長いコースで受けることをおすすめします。
期間は身体の調子によりそれぞれ違うので、現在の状態とセラピストの意見を参考に決めて良いと思います。
リンパマッサージとは?
リンパの機能
細胞の間を流れるリンパには、以下のような機能があります。
■水、電解質、栄養素の移送
消化管から吸収した、水、電解質、栄養素などを移送する役割があります。特に、脂質に溶ける『脂溶性物質』の移送を行っており、これが消化管免疫と密接に関わっています。
■ホルモンなどの移送
細胞から分泌された、ホルモンなどの生理活性物質を流す役割があります。リンパ液中にはコルチゾール、インシュリン、サイロキシンなどのホルモンが高濃度に含まれていると言われています。
■免疫機能
リンパ管内やリンパ節で体内に侵入した異物(ウイルスや細菌)の認識作業を行い、認識した異物を攻撃する作業の一部が行われています。
■水、電解質、栄養素の移送
消化管から吸収した、水、電解質、栄養素などを移送する役割があります。特に、脂質に溶ける『脂溶性物質』の移送を行っており、これが消化管免疫と密接に関わっています。
■ホルモンなどの移送
細胞から分泌された、ホルモンなどの生理活性物質を流す役割があります。リンパ液中にはコルチゾール、インシュリン、サイロキシンなどのホルモンが高濃度に含まれていると言われています。
■免疫機能
リンパ管内やリンパ節で体内に侵入した異物(ウイルスや細菌)の認識作業を行い、認識した異物を攻撃する作業の一部が行われています。
リンパマッサージの効果と特徴
リンパは血液と違い、心臓の様にポンプの働きをする物がないため、リンパ管をとてもゆっくりとしたスピードで流れます。
リンパマッサージにより、皮膚組織に分布するリンパ管を刺激することで、リンパの流れを良くしています。これにより、リンパ管でのリンパ球の流れが良くなることで、上記のような機能を向上させることができます。
特に、免疫機能の向上、デットクス効果、むくみの予防・改善などを期待するマッサージです。
リンパマッサージにより、皮膚組織に分布するリンパ管を刺激することで、リンパの流れを良くしています。これにより、リンパ管でのリンパ球の流れが良くなることで、上記のような機能を向上させることができます。
特に、免疫機能の向上、デットクス効果、むくみの予防・改善などを期待するマッサージです。
リンパマッサージの費用と期間
リンパマッサージの費用は、コースによって違いがありますが、5,000~10,000円が一般的です。
改善したい症状によってリンパマッサージを受ける期間や回数も変わってきます。症状が強くなければ、2週間に1回ほどのペースで、3ヶ月程度施術を受けると良いと思います。
改善したい症状によってリンパマッサージを受ける期間や回数も変わってきます。症状が強くなければ、2週間に1回ほどのペースで、3ヶ月程度施術を受けると良いと思います。
オイルマッサージとは?
2つの様式とそれぞれの効果
マッサージの起源はフランスと言われていますが、『バリ式』と『タイ式』をご紹介します、
バリ式は、頭から足先まで、全身をゆっくりとなでるようにマッサージします。これにより、安静時に働く『副交感神経』へ刺激が加わり、リラックス効果が期待できます。
また、バリ式はリンパマッサージに近く、リンパや血液の流れを改善し、老廃物の排出能力や代謝の向上などの効果があるとも言われています。
タイ式はタイ古式マッサージに近く、タイ古式マッサージの独特なセン(エネルギーライン)やタート(身体要素)に良い刺激を加えます。タイ古式マッサージのように、タイの伝統医療に基づいた、身体の不調改善効果が見込めます。
バリ式は、頭から足先まで、全身をゆっくりとなでるようにマッサージします。これにより、安静時に働く『副交感神経』へ刺激が加わり、リラックス効果が期待できます。
また、バリ式はリンパマッサージに近く、リンパや血液の流れを改善し、老廃物の排出能力や代謝の向上などの効果があるとも言われています。
タイ式はタイ古式マッサージに近く、タイ古式マッサージの独特なセン(エネルギーライン)やタート(身体要素)に良い刺激を加えます。タイ古式マッサージのように、タイの伝統医療に基づいた、身体の不調改善効果が見込めます。
キャリアオイルがもたらす効果
オイルマッサージでは、『キャリアオイル』による健康効果も期待できます。「キャリア」は「運ぶ」という意味で、キャリアオイルとは、アロママッサージなどで使われる植物オイルのことです。
アロマテラピーで使う精油はそのままでは使えないので、植物性のキャリアオイルで薄めて使います。これにより、アロマの成分を肌の奥まで運ぶことができます。
代表的な3つのキャリアオイルの効果を下記にご説明します。
■オリーブオイル
オリーブオイルはオレイン酸が豊富で、酸化しにくいのが特徴です。ヨーロッパでは保湿剤として使われることもあるようです。
炎症・かゆみを抑える、紫外線から肌を守る、皮膚を柔らかくするなどの効果が期待できます。
■ホホバオイル
ホホバオイルはサラサラした軽い使用感が特長です。非常に酸化しにくく、浸透力にも優れているため、アロマなどのブレンドや、手作りのクリームにも非常に向いているオイルといえます。
保湿作用に加え、皮膚を柔らかくする、セルライトや妊娠線を防ぐ、日焼けを防止する、頭皮や髪の健康を保持するなどの効果が期待できます。
■セサミオイル(ごま油)
セサミオイルは食用として栄養効果の高いオイルですが、インドの伝統医療のアーユルヴェーダでも使用している歴史があるため、オイルマッサージでも使うことがあります。
抗酸化作用に加え、有害金属を体外に排出する、コレステロールを低下させる、アルコールの代謝を助ける、老化を予防するなどの効果が期待できます。
アロマテラピーで使う精油はそのままでは使えないので、植物性のキャリアオイルで薄めて使います。これにより、アロマの成分を肌の奥まで運ぶことができます。
代表的な3つのキャリアオイルの効果を下記にご説明します。
■オリーブオイル
オリーブオイルはオレイン酸が豊富で、酸化しにくいのが特徴です。ヨーロッパでは保湿剤として使われることもあるようです。
炎症・かゆみを抑える、紫外線から肌を守る、皮膚を柔らかくするなどの効果が期待できます。
■ホホバオイル
ホホバオイルはサラサラした軽い使用感が特長です。非常に酸化しにくく、浸透力にも優れているため、アロマなどのブレンドや、手作りのクリームにも非常に向いているオイルといえます。
保湿作用に加え、皮膚を柔らかくする、セルライトや妊娠線を防ぐ、日焼けを防止する、頭皮や髪の健康を保持するなどの効果が期待できます。
■セサミオイル(ごま油)
セサミオイルは食用として栄養効果の高いオイルですが、インドの伝統医療のアーユルヴェーダでも使用している歴史があるため、オイルマッサージでも使うことがあります。
抗酸化作用に加え、有害金属を体外に排出する、コレステロールを低下させる、アルコールの代謝を助ける、老化を予防するなどの効果が期待できます。
オイルマッサージの費用と期間
オイルマッサージにも、さまざまなコースがあり、値段にもばらつきがあります。ただし、オイルを使用するため、値段が他の2種類のマッサージと比べて高くなる傾向にあります。だいたい10,000~25,000円が相場でしょう。
理想は、2週間に1回ほどのペースで、3ヶ月程度マッサージを受けることですが、値段が手ごろではないので、月1回ほどが良いのではないかと思います。
理想は、2週間に1回ほどのペースで、3ヶ月程度マッサージを受けることですが、値段が手ごろではないので、月1回ほどが良いのではないかと思います。
おわりに
タイ古式、リンパ、オイルの3種類のマッサージについて、それぞれの特徴、効果、費用や期間をお伝えしました。それぞれの特徴を理解し、ご自身の目的に合ったマッサージを受けていただければと思います。
また、マッサージの気持ちよさを日々の苦労のご褒美にすることで、モチベーションや活動性の向上につながります。これは、どのマッサージにも共通する最も大きな効果だと言えるので、疲れがたまっている時や、リフレッシュしたい時などにぜひお試しください。
また、マッサージの気持ちよさを日々の苦労のご褒美にすることで、モチベーションや活動性の向上につながります。これは、どのマッサージにも共通する最も大きな効果だと言えるので、疲れがたまっている時や、リフレッシュしたい時などにぜひお試しください。
総合診療医
経歴
鳥取大学医学部医学科卒業。2001年 医師国家試験取得。
2006年とよだクリニック開業。
2014年認知症予防・リハビリのための脳トレーニングの推進および脳トレパズルの制作・研究を行う認知症予防・リハビリセンターを開設。
資格
医師免許
所属学会:総合診療医学会、認知症予防学会