はじめに

ノルディックウォーキングは、ダイエットに効果があると言われていて、今話題になっている有酸素運動のひとつです。今回は、これからウォーキングを日々に取り入れようと考えているあなたに役立つ情報をご紹介します。

ノルディックウォーキングとは

ノルディックウォーキングは、クロスカントリースキーの選手たちが夏の体力維持や強化トレーニングとして取り入れていたスキーウォークが元となっています。

フィンランドでノルディックウォーキングが発表されると、どんな人でも気軽に行える運動ということで、老若男女問わず広まっていきました。その他に、ドイツ、オーストリアなどヨーロッパでも徐々に人気が高まってきています。

短時間でも効果が得られるという点も人気の理由のひとつでしょう。大体5分~10分の運動でOKと言われています。
二本の杖のような専用のポールを使用して行う運動なのですが、有酸素運動としては優秀な運動方法です。通常のウォーキングでは主に下半身を使います。しかし、ノルディックウォーキングであれば腕や上半身の筋肉も効率よく鍛えられます。

この運動方法は、健康維持のために何かスポーツをしたいという方に最適です。誰でも気軽に始められますし、病気予防にも効果があります。
ノルディックウォーキング

ノルディックウォーキングのダイエット効果

ノルディックウォーキングと通常のウォーキングの違いには、まず消費カロリーがあげられます。
1時間継続した場合を比較すると、通常のウォーキングでは約280kcalの消費に対して、ノルディックウォーキングの消費カロリーは約400kcalにもなります。

ノルディックウォーキングの消費カロリーが多い理由は、全身の筋肉の90%を使うからなのです。ノルディックウォーキングを続けるほどに脂肪燃焼効果が高まり、同時にダイエット効果も高まります。

ノルディックウォーキングでは専用のポールを使って行いますので、関節や脚への負担も軽減されます。そして、ポールを持つことで姿勢が正しくなり、それによって首・肩の血行不良も改善されます。結果的に肩こりを解消することができます。

ノルディックウォーキングダイエットのやり方

ノルディックウォーキングで使用する専用ポール、これは自分の身長に合わせて長さが調整可能なので、使いやすい長さに調整して使いましょう。

短すぎても扱いにくいので、ノルディックウォーキングを始める前に、ポールの長さが自分に合っているかどうかを確認する必要があります。

グリップにストラップがついている場合もありますが、その場合はストラップの下から手を通し、グリップを握ってください。

基本の歩き方は、片側のポールを前に出し、地面に付ける時には垂直にします。そして、反対側のポールを後ろに出します。この動作を歩きながら左右交互に繰り返し行うのがポイントになります。

この運動では、下半身だけでなく上半身もよく使うので、全身のダイエットができます。

週3回、1日20~30分程度行うようにすると良いでしょう。慣れてきたら、次はどんどん回数と時間を増やしていきましょう。レベルアップしていくことでモチベーションアップにもつながります。

ノルディックウォーキングを行う際には水分補給も大切です。暑い季節になると体の中の水分が失われていきます。すると、血液の循環が悪くなります。
それではダイエット効果も期待できません。なので、水分補給をこまめに行うことがポイントのひとつです。

ノルディックウォーキングの前後、ウォーキング中に水分補給を行いましょう。水分をとることで血液の流れが良くなります。結果、代謝が上がり、ダイエット効果も高まります。
目安としては、一回の運動で500mlの水分をとりましょう。
そして、もうひとつ重要なポイントがあります。それは、始める前後にストレッチをすることです。ストレッチを行うことで筋肉がしなやかになり、柔らかくなります。始める前に5分だけストレッチタイムを設けましょう。

まとめ

ノルディックウォーキングには大きなダイエット効果があります。普段から歩くのが好き、苦ではないという方に最適なウォーキングです。ポールを使用することで全身を効率よく使うことができ、痩せることができます。

また、ノルディックウォーキングは専用のポールを購入するだけで気軽にはじめることができます。運動が苦手という方でも、とっても簡単に行えるダイエット方法なので、痩せたいという方、健康維持を心がけたい方は実践してみてはいかがでしょうか。

監修

・救急医、内科医 増田陽子

・救急医、内科医 増田陽子

専門分野 
微生物学、救急医療、老人医療

経歴
平成18年 Pittsburg State大学 生物学科微生物学・理学部生化化学 卒業
平成22 年 St. Methew School of Medicine 大学医学部 卒業
平成24年 Larkin Hospital勤務
平成26年 J.N.F Hospital 勤務

資格
日本医師資格
カリブ海医師資格
米国医師資格

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