はじめに
腱鞘炎になると手首以外にも症状が出てくることをご存じですか?
腱鞘炎の痛みは日常生活にも支障をきたすこともあるほど、普段からよく使う部位の病気です。
つらい腱鞘炎を治すための方法や予防法を知っておくことで、仕事中に突然、腱鞘炎の痛みに襲われたときにも役立てるのではないでしょうか。
腱鞘炎の痛みは日常生活にも支障をきたすこともあるほど、普段からよく使う部位の病気です。
つらい腱鞘炎を治すための方法や予防法を知っておくことで、仕事中に突然、腱鞘炎の痛みに襲われたときにも役立てるのではないでしょうか。
腱鞘炎とは
腱鞘炎の正式名称は「狭窄性腱鞘炎(きょうさくせいけんしょうえん)」といいます。
指や手首には骨と筋肉をつなぐ「腱」という部位があります。そして「腱鞘」という部位で骨から腱が浮き上がるのを防いでいます。指を酷使したときに「腱」と「腱鞘」という部位が、こすれて炎症が起きることを「腱鞘炎」といいます。
指や手首には骨と筋肉をつなぐ「腱」という部位があります。そして「腱鞘」という部位で骨から腱が浮き上がるのを防いでいます。指を酷使したときに「腱」と「腱鞘」という部位が、こすれて炎症が起きることを「腱鞘炎」といいます。
腱鞘炎の原因
腱鞘炎になる原因は、さまざまなものがあります。
パソコンやピアノなどで指を酷使したときはもちろんのこと、ホルモンバランスが崩れることによっても腱鞘炎になる場合があります。
パソコンやピアノなどで指を酷使したときはもちろんのこと、ホルモンバランスが崩れることによっても腱鞘炎になる場合があります。
腱鞘炎の症状
腱鞘炎になると現れる症状は、指や手首に強い痛みが出るのが特徴です。
例えば、鞄を持つときに痛んだり、瓶を開けるときなどにも強く痛みます。
症状が悪化すると、缶コーヒーくらいの重さを持ち上げることですら痛みを感じ、持つことも困難になります。
例えば、鞄を持つときに痛んだり、瓶を開けるときなどにも強く痛みます。
症状が悪化すると、缶コーヒーくらいの重さを持ち上げることですら痛みを感じ、持つことも困難になります。
腱鞘炎の種類
腱鞘炎になる原因がいくつかあるように、腱鞘炎の種類にもいくつかあるのでそれぞれの特徴を見ていきましょう。
ドケルバン腱鞘炎
ドケルバン腱鞘炎は、手首の親指側の腱鞘炎のことです。
親指を動かすときに痛みがあるのが特徴で、物を掴んだり持ち上げたりするときに手首に痛みを感じます。
親指を動かすときに痛みがあるのが特徴で、物を掴んだり持ち上げたりするときに手首に痛みを感じます。
弾発指(ばね指)
親指の付け根部分に多く起きる腱鞘炎のことです。
力を入れるとバネのように指先がピンと伸びる動きが特徴です。
指を曲げたとき、突っ張るような違和感や痛みを感じる方は、弾発指になっている可能性があります。
力を入れるとバネのように指先がピンと伸びる動きが特徴です。
指を曲げたとき、突っ張るような違和感や痛みを感じる方は、弾発指になっている可能性があります。
マウス腱鞘炎
パソコンのマウスを長時間操作することによって起こる腱鞘炎のことです。
パソコン症候群やマウス症候群とも言います。
マウス腱鞘炎は、小指側の手首に痛みや腫れ、しびれなどの症状が出ます。
パソコン症候群やマウス症候群とも言います。
マウス腱鞘炎は、小指側の手首に痛みや腫れ、しびれなどの症状が出ます。
腱鞘炎になってしまったら
腱鞘炎は放っておくと症状がひどくなり、物が持てなくなります。
そうならないためにも早めに対処することが大切です。
ここでは、腱鞘炎の対処法について見てみましょう。
そうならないためにも早めに対処することが大切です。
ここでは、腱鞘炎の対処法について見てみましょう。
手を休めて固定をする
腱鞘炎になる主な原因は手の使い過ぎです。
腱鞘炎を治すためには、まず手を休ませることが大切です。
しかし、日常生活や仕事をする上で、手を全く使わずに過ごすことはとても難しいので、サポーターやテーピングなどで傷む場所の手を固定し、少しでも指の動きを抑えるようにしましょう。
腱鞘炎を治すためには、まず手を休ませることが大切です。
しかし、日常生活や仕事をする上で、手を全く使わずに過ごすことはとても難しいので、サポーターやテーピングなどで傷む場所の手を固定し、少しでも指の動きを抑えるようにしましょう。
温めて患部をほぐす
お風呂に入ったときに、ゆっくりと手を温めると腱鞘炎の症状を軽減することができます。
また、温めるだけではなく痛む箇所の周辺をやさしくマッサージしたり、ゆっくり手を握ったり開いたりを繰り返し行い動かすと血流もよくなり効果的です。
傷みの元である患部を直接マッサージすると、悪化する可能性がありますので、マッサージを行う際は、患部の周辺をマッサージすることを心がけてください。
また、温めるだけではなく痛む箇所の周辺をやさしくマッサージしたり、ゆっくり手を握ったり開いたりを繰り返し行い動かすと血流もよくなり効果的です。
傷みの元である患部を直接マッサージすると、悪化する可能性がありますので、マッサージを行う際は、患部の周辺をマッサージすることを心がけてください。
患部に熱があるときは冷やす
腱鞘炎の初期症状として患部に熱を持つことがあります。
その場合、炎症を和らげるために患部を冷やすことが大切です。
氷のうやビニール袋に氷を入れて患部を冷やしますが、長時間患部に当て続けることは凍傷の原因になるので休みながら時間を空けて熱をとりましょう。
その場合、炎症を和らげるために患部を冷やすことが大切です。
氷のうやビニール袋に氷を入れて患部を冷やしますが、長時間患部に当て続けることは凍傷の原因になるので休みながら時間を空けて熱をとりましょう。
腱鞘炎にならないための5つの予防法
腱鞘炎にならないためには、腱鞘炎になる前に予防することが大切です。
腱鞘炎の予防法の中でも簡単で有効的な方法は「ストレッチ」です。
ストレッチの中でも腱鞘炎に効果がある5つの方法をご紹介します。
腱鞘炎の予防法の中でも簡単で有効的な方法は「ストレッチ」です。
ストレッチの中でも腱鞘炎に効果がある5つの方法をご紹介します。
親指のストレッチ
親指は腱鞘炎と深く関わりがあります。親指をストレッチすることで腱鞘炎の予防ができます。
<ストレッチの方法>
1.肘を曲げ、指の間隔を広げるように手をパーに開きます
2.反対側の手で親指を持ち、伸ばすように15秒間引っ張ります
3.その後親指を中にしまうようにして手を握ります
4.肘を伸ばし、手を前に出します
5.反対の手で肘を支えたら、親指の付け根が伸びるように手首を小指側にひねり15秒伸ばします
<ストレッチの方法>
1.肘を曲げ、指の間隔を広げるように手をパーに開きます
2.反対側の手で親指を持ち、伸ばすように15秒間引っ張ります
3.その後親指を中にしまうようにして手を握ります
4.肘を伸ばし、手を前に出します
5.反対の手で肘を支えたら、親指の付け根が伸びるように手首を小指側にひねり15秒伸ばします
via www.youtube.com
腕の内側のストレッチ
親指を動かすことで腕の内側に負担がかかるので、ストレッチをしてほぐしましょう。
<ストレッチの方法>
1.手のひらを下にして腕を体の前に持ちあげます
2.反対の手で親指以外の4本の指を持ち、手のひらを反らせるようにして上に伸ばします
3.伸びていることを意識しながら、左右30秒ずつ伸ばします
<ストレッチの方法>
1.手のひらを下にして腕を体の前に持ちあげます
2.反対の手で親指以外の4本の指を持ち、手のひらを反らせるようにして上に伸ばします
3.伸びていることを意識しながら、左右30秒ずつ伸ばします
腕の外側のストレッチ
腕の外側の筋肉をほぐすと、手首と肘への負担が軽くなります。
<ストレッチの方法>
1.手のひらを下にして腕を体の前に持ちあげます
2.反対の手で親指以外の4本の指を持ち、先ほどとは反対に手のひらを下に倒して自分の方へ向くようにして手首を伸ばします
3.伸びていることを意識しながら、左右30秒ずつ伸ばします
<ストレッチの方法>
1.手のひらを下にして腕を体の前に持ちあげます
2.反対の手で親指以外の4本の指を持ち、先ほどとは反対に手のひらを下に倒して自分の方へ向くようにして手首を伸ばします
3.伸びていることを意識しながら、左右30秒ずつ伸ばします
肩のストレッチ
肩のストレッチをすると腕が楽になり、肘などへの負担を軽くし腱鞘炎を予防します。
<ストレッチの方法>
1.片方の肘を曲げ、曲げている肘の間に腕を伸ばして入れます。この時伸ばしている腕が床と平行になるようにします
2.肘を曲げている手の方にさらに引き寄せます
3.自然な呼吸で左右30秒ずつ伸ばします
<ストレッチの方法>
1.片方の肘を曲げ、曲げている肘の間に腕を伸ばして入れます。この時伸ばしている腕が床と平行になるようにします
2.肘を曲げている手の方にさらに引き寄せます
3.自然な呼吸で左右30秒ずつ伸ばします
脇の下のストレッチ
脇の下をストレッチすると肩甲骨周辺の筋肉の動きが良くなり、腕への負担を軽くします。
<ストレッチの方法>
1.右手を持ち上げて肘を曲げ、左の肩甲骨を触ります
2.左手で右の肘を持ち、肘を左肩の方へ引き寄せて伸ばします
3.背中を丸めないように注意し、左右30秒ずつ行いましょう
<ストレッチの方法>
1.右手を持ち上げて肘を曲げ、左の肩甲骨を触ります
2.左手で右の肘を持ち、肘を左肩の方へ引き寄せて伸ばします
3.背中を丸めないように注意し、左右30秒ずつ行いましょう
まとめ
腱鞘炎についておわかりいただけましたか?
腱鞘炎になると強い痛みがあり、放っておくと日常生活を送ることも大変になります。
腱鞘炎にならないためにも日頃からストレッチを行うことをオススメします。
腱鞘炎になると強い痛みがあり、放っておくと日常生活を送ることも大変になります。
腱鞘炎にならないためにも日頃からストレッチを行うことをオススメします。
膝関節外科、人工関節手術
経歴
平成08年 慶應義塾大学医学部 卒業
平成14年 Stanford大学工学部 留学
平成21年 特定非営利活動法人 腰痛・膝痛チーム医療研究所 設立(理事長)
資格
日本整形外科学会専門医
日本体育協会公認スポーツドクター
NSCA-CSCS
(NSCA公認コンディショニング&ストレングス スペシャリスト)
日本ダイエット協会認定ダイエット指導者