はじめに

モデルの美しいボディラインに憧れて、筋トレをはじめようかとお考えの方も多いはずです。
しかし、本当に筋トレだけで引き締まった体が作れるのか不安と思われている方もいるかもしれません。

今回は、筋トレの効果・消費カロリーなどについて詳しく解説します。

ポイントは筋トレをするタイミングです。ぜひ参考にして憧れのボディラインを目指しましょう!

本当に筋トレで体が引き締まる?

ただ単純に体重を減らすだけで、スリムなボディが手に入るとお考えの方も多いかと思われますが、それは間違いといえるでしょう。
体重を落としただけだと、洋服を格好よく着こなすのは難しく、脱いだときに貧相で弱々しく見えてしまうこともあります。

モデルのように格好よくなりたいのなら、筋トレをして体を引き締めるのが大切です。
まずは、筋トレ効果を高めるために、自身の身体組織を知りましょう。

体を構成する脂肪・骨・除脂肪軟組織のことを身体組成と呼び、それらはそれらの比率は体組成計(従来の体脂肪計)で測定できます。引き締まった女性の体脂肪率は21~24%程度です。

筋トレを行う前に体脂肪を測っておくと、体がどれくらい変わっていくのか、把握することができます。きちんと筋トレを続けていけば、体脂肪量は減って筋肉量は上がり、きれいなボディへと変わっていくはずです。

筋トレは有酸素運動ではないので、脂肪燃焼効果はないのではないかと考える方もいると思いますが、そんなことはありません。
筋トレによって基礎代謝量が上がるため、太りにくい体に近づけることができます。

女性の場合、筋トレで必要以上に筋肉質になったらどうしようと心配する方もいますが、そういうケースは稀でしょう。その理由は、女性には、テストステロン(男性ホルモン)が少ないためです。
ムキムキになるのは、男性ホルモンの量が関係しているのです。

ちなみに高いお金を払ってジムに通わないといけない、ということはなく、自宅でのトレーニングでも効果が見込めますので、ご安心ください。

筋トレと消費カロリーの関係性について

筋トレは基礎代謝量をアップさせ、痩せやすい体にする効果がありあますが、消費カロリーはどのくらいなのでしょうか。
この項目では、さまざまな筋トレと消費カロリーの関係性について説明します。

腕立て伏せ・腹筋などの自重トレの場合

腕立て伏せ・腹筋などの自重トレの消費カロリーは、体重や時間によって変化します。

例えば、体重60kgの方なら30分間の筋トレで80kcalくらい消費できるでしょう。
1時間では約160kcalほどとなります。

当然個人差があるので、自分に合った筋トレメニューを考えてみましょう。

水泳

有酸素運動である水泳は、水圧という負荷がかかるため筋肉がつきやすく、カロリーも消費しやすいのでおすすめです。また、泳ぎ方によっても消費カロリーは違ってきます。

1時間クロールで泳いだ場合、最大1300kcalの消費が見込めます。
また、200m程度泳いだ後から脂肪燃焼効果が高まりますので、それ以上泳ぐことが大切です。

サイクリング

近年の自転車ブームの影響もあり、サイクリングをする方をよく見かけます。
サイクリングにおいては、高価なロードバイクでないといけない訳ではありません。一般的な「ママチャリ」でも十分です。

体重50kgの方が時速20kmで60分間サイクリングした場合、約400kcal消費するといわれています。

筋トレは食前と食後のどっちがベスト?

食事のタイミングは人それぞれ違いますが、食事の前後どちらに筋トレを行うかで、体への影響が違います。
筋トレの効果を引き上げるには、食前の筋トレを心掛けましょう。

筋トレだけでなく、有酸素運動も食前がよいといわれます。

その理由は食後だと、胃が食べた物を消化するため、内臓に血液が集まりやすくなるからです。
筋トレなどの運動を行う際も血液が必要となりますが、消化のため内臓に血液が集まってしまうと、効率よく筋肉がつきません。

それどころか、気分が悪くなったり、消化不良の原因となることもありますので、食後にトレーニングを行うようにしましょう。

食事をした後に筋トレをしたい場合は、最低2~4時間ほど空けてからするとよいでしょう。

しかし、極度に空腹の状態でトレーニングを行うのも、おすすめできません。
集中力がやパフォーマンスを発揮しにくく、効果的な筋トレにつながらないことがあります。

そこでバナナやプロテイン、カロリーメイトなどの栄養補助食品など、軽めの食事を摂るとよいでしょう。軽い食事でも、最低30分ほどお腹が落ちつくまで待ってから運動することおすすめします。

まとめ

今回の記事はご参考になりましたでしょうか?
モデルのように引き締まったボディラインを得るには、筋トレが大事です。

運動後にしっかり食べて、トレーニングに励みましょう!

監修

・総合診療医 院長 豊田早苗

・総合診療医 院長 豊田早苗

専門分野 
総合診療医

経歴
鳥取大学医学部医学科卒業。2001年 医師国家試験取得。
2006年とよだクリニック開業。
2014年認知症予防・リハビリのための脳トレーニングの推進および脳トレパズルの制作・研究を行う認知症予防・リハビリセンターを開設。

資格
医師免許

所属学会:総合診療医学会、認知症予防学会

関連する記事

関連するキーワード

著者