ホワイトニングとは
ホワイトニングとは、歯の表面に付着した色素のみを落とすのではなく、歯全体を白く美しくする方法です。
歯の表面を傷つけずに歯の中にある色素を分解し、歯の明るさを上げ、白くしていきます。
歯医者で行う場合は、使用する薬剤や治療院によって費用は大きく異なり、数千円から数万円で行うことができます。
歯の表面を傷つけずに歯の中にある色素を分解し、歯の明るさを上げ、白くしていきます。
歯医者で行う場合は、使用する薬剤や治療院によって費用は大きく異なり、数千円から数万円で行うことができます。
歯が変色する原因(外因性)
歯が変色してしまう原因は、外因性と内因性のものに分けられます。
では、具体的に見ていきましょう。
では、具体的に見ていきましょう。
外因性の原因 ①飲食物
色の濃い飲食物や酸性度の強い飲食物、硫黄成分を多く含む食べ物は、歯の変色の原因の一つとなります。具体的に、以下のような飲み物・食べ物に気を付けましょう。
【色の濃い飲食物】
コーヒー、紅茶、カレー、赤ワイン、ココア、ウーロン茶、チョコレート、ほうれん草、醤油、ソース、ケチャップ等
【酸性度の強い飲食物】
柑橘系の果物、炭酸飲料、白ワイン、スポーツドリンク等
【硫黄成分の高い物】
ネギ類、ニンニク、ニラ等
また、アルコール度数の高い飲み物も、歯の表面の水分を奪い、歯の変色を招いてしまいます。
【色の濃い飲食物】
コーヒー、紅茶、カレー、赤ワイン、ココア、ウーロン茶、チョコレート、ほうれん草、醤油、ソース、ケチャップ等
【酸性度の強い飲食物】
柑橘系の果物、炭酸飲料、白ワイン、スポーツドリンク等
【硫黄成分の高い物】
ネギ類、ニンニク、ニラ等
また、アルコール度数の高い飲み物も、歯の表面の水分を奪い、歯の変色を招いてしまいます。
外因性の原因 ②タバコ
歯の表面は『ペリクル』という膜で覆われており、ペリクルには『エナメル質』を酸から守る働きがあります。
しかし、このペリクルは粘着性があり、細菌やポリフェノール等の着色成分を歯の表面に付着させてしまう性質があります。
ここでポイントとなるのは、タバコに含まれているニコチン、タールも、粘着力の強い成分だという事です。
これらはお互い粘着質ですので、お互い引付ける力も強く、歯にヤニが付着しやすくなります。ヤニが歯に付着する量が、他の着色成分より多くなり、歯が黄ばんで見えます。
また、ヤニは強固に付着する性質がありますので、一度付着してしまうと、なかなか取れないという特徴もあります。
しかし、このペリクルは粘着性があり、細菌やポリフェノール等の着色成分を歯の表面に付着させてしまう性質があります。
ここでポイントとなるのは、タバコに含まれているニコチン、タールも、粘着力の強い成分だという事です。
これらはお互い粘着質ですので、お互い引付ける力も強く、歯にヤニが付着しやすくなります。ヤニが歯に付着する量が、他の着色成分より多くなり、歯が黄ばんで見えます。
また、ヤニは強固に付着する性質がありますので、一度付着してしまうと、なかなか取れないという特徴もあります。
外因性の原因 ③虫歯や詰め物
虫歯により、歯が変色してしまうことがあります。
口の中に入れる詰め物には金属やレジンというプラスチックをはじめ、様々な種類があります。しかし、どの詰め物にしても、材質が劣化してしまうと、表面に汚れが付着したり、素材そのもの変色する可能性があります。
それが歯自体の黒ずみや黄ばみの原因になるケースがあるため、表面を磨いたり、別の素材に取り換えたりすると良いでしょう。
口の中に入れる詰め物には金属やレジンというプラスチックをはじめ、様々な種類があります。しかし、どの詰め物にしても、材質が劣化してしまうと、表面に汚れが付着したり、素材そのもの変色する可能性があります。
それが歯自体の黒ずみや黄ばみの原因になるケースがあるため、表面を磨いたり、別の素材に取り換えたりすると良いでしょう。
歯が変色する原因(内因性)
内因性の原因 ①加齢
歯の表面はエナメル質という半透明のもので覆われていますが、その下には『象牙質』があります。
歯磨きの時に強く擦り続けたり、歯ぎしり等が原因で、歯の表面にあるエナメル質が少しずつ年齢を重ねるごとに削られてしまいます。これにより、象牙質の歯が表れ、歯が黄ばんで見えてしまいます。
これはいわゆる老化現象によるものなので、どんなに気を付けていても避けられるものではありません。
歯磨きの時に強く擦り続けたり、歯ぎしり等が原因で、歯の表面にあるエナメル質が少しずつ年齢を重ねるごとに削られてしまいます。これにより、象牙質の歯が表れ、歯が黄ばんで見えてしまいます。
これはいわゆる老化現象によるものなので、どんなに気を付けていても避けられるものではありません。
内因性の原因 ②テトラサイクリン系の抗生物質
テトラサイクリン系の抗生物質は、最近は使用が避けられる傾向にありますが、20~40代くらいの方が子どもの頃に、風邪薬として処方されたシロップに使用されていたことがありました。
このシロップを歯の形成時期に服用していると、歯の一部分がグレーっぽく横縞に変色してしまう場合があります。
このシロップを歯の形成時期に服用していると、歯の一部分がグレーっぽく横縞に変色してしまう場合があります。
内因性の原因 ③フッ素
高濃度のフッ素によって、歯に白斑ができてしまう事があります。重度の場合は、歯が黒褐色になってしまいます。
ただし、通常の濃度のフッ素では歯の変色は起こりません。
ただし、通常の濃度のフッ素では歯の変色は起こりません。
内因性の原因 ④失活歯(神経の死んだ歯)
『失活歯』とは神経を取った、もしくは神経が死んでしまった歯の事です。
失活歯では死んだ神経による色素沈着が多く見られ、歯の変色の原因になります。
失活歯では死んだ神経による色素沈着が多く見られ、歯の変色の原因になります。
自宅でホワイトニングを行う方法
自宅で歯のホワイトニングを行う方法は、主に4つあります。
1. ホワイトニング専用の歯磨き粉
ホワイトニング専用の歯磨き粉には、研磨剤の成分が含まれており、歯の着色をキレイに削り落としてくれる働きがあります。
ただし、磨き過ぎると歯の表面のエナメル質まで傷つけてしまう可能性があります。エナメル質を削ってしまうと、その下の象牙質が露出し、かえって黄ばんで見えてしまうので注意しましょう。
それを予防するのにお勧めなのはフッ素です。
フッ素は歯をコーティングしてくれる働きがあるので、歯磨きの後にフッ素を使うと効果的です。
ただし、磨き過ぎると歯の表面のエナメル質まで傷つけてしまう可能性があります。エナメル質を削ってしまうと、その下の象牙質が露出し、かえって黄ばんで見えてしまうので注意しましょう。
それを予防するのにお勧めなのはフッ素です。
フッ素は歯をコーティングしてくれる働きがあるので、歯磨きの後にフッ素を使うと効果的です。
2. 重曹
大掃除に大活躍する重曹ですが、歯磨き用または食用の重曹を歯に使用すると、タバコのヤニを落としたり、歯の黄ばみや黒ずみを落とす事が可能です。
ただし、重曹を使い過ぎると、研磨剤の効果が強く出て歯の表面のエナメル質を傷つけてしまうので、注意が必要です。
重曹も研磨剤としての効果が強いので、歯磨きした後はフッ素を使う事をお勧めします。
また、重曹を使用する場合の注意点として、必ず食用のものを使ってください。掃除等に使用する重曹は工業用の物ですので、万が一飲み込んでしまうと、身体に悪影響を及ぼしてしまいます。
ただし、重曹を使い過ぎると、研磨剤の効果が強く出て歯の表面のエナメル質を傷つけてしまうので、注意が必要です。
重曹も研磨剤としての効果が強いので、歯磨きした後はフッ素を使う事をお勧めします。
また、重曹を使用する場合の注意点として、必ず食用のものを使ってください。掃除等に使用する重曹は工業用の物ですので、万が一飲み込んでしまうと、身体に悪影響を及ぼしてしまいます。
3. 歯の消しゴム
歯の表面に付着してしまったコーヒーなどのステインや、タバコのヤニ等を効果的に落とせる消しゴムが売られています。
これも、表面についた汚れを削り落とすことで歯を白くします。
ホワイトニング用消しゴムを使用する時は、歯茎に当たらないように気を付けてください。
また、早く汚れを落としたいからといって、ゴシゴシ擦れば良いという訳ではありません。磨き過ぎると、これもエナメル質を削っていますので、黄ばみの原因になるので、注意しましょう。
これも、表面についた汚れを削り落とすことで歯を白くします。
ホワイトニング用消しゴムを使用する時は、歯茎に当たらないように気を付けてください。
また、早く汚れを落としたいからといって、ゴシゴシ擦れば良いという訳ではありません。磨き過ぎると、これもエナメル質を削っていますので、黄ばみの原因になるので、注意しましょう。
4. ホワイトニングペン
ホワイトニングペンは、歯に塗るだけで歯を白く美しく見せられます。
持ち運びやすく、お手入れが簡単なので、気になった時にサッと使える便利なアイテムです。
歯の色が気になる方は、一度試してみてはいかがでしょうか。
持ち運びやすく、お手入れが簡単なので、気になった時にサッと使える便利なアイテムです。
歯の色が気になる方は、一度試してみてはいかがでしょうか。
歯の着色を防ぐためには
歯の変色はホワイトニングをしていても起こってしまいます。そこで気を付けたいのは、日頃の生活習慣です。
ここでは、生活の中で注意することを4つご紹介します。
ここでは、生活の中で注意することを4つご紹介します。
1. 着色しやすい飲食物や嗜好品をセーブする
コーヒーやワイン、カレー等の飲食物は摂取するのを控え、摂取したらすぐに口腔ケアをしましょう。
また、タバコも歯の黄ばみの大きな原因になりますので、できれば禁煙する事をお勧めします。
最近は内科に『禁煙外来』を設け、禁煙を手助けする治療ことも増えてきました。禁煙に自信のない方は一度相談されてはいかがでしょうか?
また、タバコも歯の黄ばみの大きな原因になりますので、できれば禁煙する事をお勧めします。
最近は内科に『禁煙外来』を設け、禁煙を手助けする治療ことも増えてきました。禁煙に自信のない方は一度相談されてはいかがでしょうか?
2. 食後にうがいする
着色しやすい飲食物でも、身体の事を考えたら摂取した方が良い物はたくさんあります。
摂取したら歯磨きするのが鉄則ですが、外出中など歯磨きが出来ない場面では、うがいをするようにしましょう。うがいするだけでも色素が沈着するのを防げます。
摂取したら歯磨きするのが鉄則ですが、外出中など歯磨きが出来ない場面では、うがいをするようにしましょう。うがいするだけでも色素が沈着するのを防げます。
3. こまめに歯磨きを行う
『歯の三大不潔域』をご存知でしょうか?
これは「歯と歯茎の間」「歯と歯の間」「奥歯の噛む表面」の事です。
この3か所は歯磨きしていても磨き残ししやすく、歯垢や歯石が溜まりやすいので、重点的に歯磨きしましょう。
これは「歯と歯茎の間」「歯と歯の間」「奥歯の噛む表面」の事です。
この3か所は歯磨きしていても磨き残ししやすく、歯垢や歯石が溜まりやすいので、重点的に歯磨きしましょう。
4. 研磨剤の入った歯磨き粉を使う
歯磨き粉のほとんどに研磨剤は含まれていますが、ジェル状等の歯磨き粉には研磨剤が含まれていない事があります。そのため、成分をしっかり確認して購入しましょう。
おわりに
歯の変色の原因と自宅でできるホワイトニングについて解説しました。
自宅でのホワイトニングの方法は、主に4つありますので、自分に合った方法を選んでください。
ただし、どれもやりすぎは、歯(特にエナメル質)を痛めることにつながるので、回数・程度には注意が必要です。
心配な場合は、歯科医師に相談してから始めてみるといいでしょう。
また、そのほかにも、歯の変色を防ぐために、着色しやすい飲食物やタバコを控え、これらを摂取したらすぐにうがいや歯磨きを行いましょう。日頃の習慣を変えることで、黄ばみを予防することができます。
今回ご紹介したことを意識しながら、ホワイトニングをして、きれいな白い歯を手にいれましょう!
自宅でのホワイトニングの方法は、主に4つありますので、自分に合った方法を選んでください。
ただし、どれもやりすぎは、歯(特にエナメル質)を痛めることにつながるので、回数・程度には注意が必要です。
心配な場合は、歯科医師に相談してから始めてみるといいでしょう。
また、そのほかにも、歯の変色を防ぐために、着色しやすい飲食物やタバコを控え、これらを摂取したらすぐにうがいや歯磨きを行いましょう。日頃の習慣を変えることで、黄ばみを予防することができます。
今回ご紹介したことを意識しながら、ホワイトニングをして、きれいな白い歯を手にいれましょう!
歯科、口腔外科
経歴
九州大学歯学部卒業。2003年歯科医師免許取得。2009年博士号(歯学)取得。九州大学病院顎口腔外科医員。2011年医療法人仁慈会西原歯科勤務。2013年九州大学病院顎口腔外科助教。2016年福岡歯科大学口腔外科助教。2018年長崎大学病院 顎口腔再生外科
資格
歯科医師免許
日本口腔外科学会専門医
日本口腔科学会認定医
所属学会
日本口腔科学会
日本口腔外科学会
日本口腔腫瘍学会