現在の活動内容
ケアクル:クリニック:現在の活動内容を教えてください。まずはクリニックについてお願いします。
今野:ブレインケアクリニックではうつ病、不眠症、適応障害、パニック障害、発達障害などに対する保険診療と、リコード法という米国で開発された認知症治療を自費診療で行なっています。 開院は2016年5月になります。
ケアクル:名前の由来をぜひ聞かせてください。
今野:精神の病気を診る時に心理的な側面とともに脳という臓器の方からもケアする必要があるのではないかと考えるようになりました。健康な精神状態を保つために大切なのは脳も健康であることなので、その脳が元気になるように、あえて”心”や”メンタル”という言葉はつけないで”ブレインケア”という名前をつけました。 スキンケアやヘアケアのような、親しみやすい名前でより一層世の中に広まればいいなという想いがあります。
ケアクル:それではクリニック以外の活動を教えてください。
今野:認知症予防に関する正しい知識の普及のために今年2月に一般社団法人日本ブレインケア・認知症予防研究所を立ち上げました。現在は主に認知症予防を主に取り扱っている企業のコンサルティングや講演活動などを行なっています。認知症の多くは症状が現れてからでは間に合わないことが多く、予防のためにはより早期からの対応が必要です。しかし、予防のためにクリニックに来る人は多くありません。発症前から認知症予防に取り組めるように、様々な媒体を通じての広報活動や、企業が提供する認知症予防に関する製品やサービスのクオリティを上げるための活動も行なっています。すでに多くの会社からコンサルティングや取材などの依頼があり、クリニック以外での仕事も忙しくなってきています。
今野:ブレインケアクリニックではうつ病、不眠症、適応障害、パニック障害、発達障害などに対する保険診療と、リコード法という米国で開発された認知症治療を自費診療で行なっています。 開院は2016年5月になります。
ケアクル:名前の由来をぜひ聞かせてください。
今野:精神の病気を診る時に心理的な側面とともに脳という臓器の方からもケアする必要があるのではないかと考えるようになりました。健康な精神状態を保つために大切なのは脳も健康であることなので、その脳が元気になるように、あえて”心”や”メンタル”という言葉はつけないで”ブレインケア”という名前をつけました。 スキンケアやヘアケアのような、親しみやすい名前でより一層世の中に広まればいいなという想いがあります。
ケアクル:それではクリニック以外の活動を教えてください。
今野:認知症予防に関する正しい知識の普及のために今年2月に一般社団法人日本ブレインケア・認知症予防研究所を立ち上げました。現在は主に認知症予防を主に取り扱っている企業のコンサルティングや講演活動などを行なっています。認知症の多くは症状が現れてからでは間に合わないことが多く、予防のためにはより早期からの対応が必要です。しかし、予防のためにクリニックに来る人は多くありません。発症前から認知症予防に取り組めるように、様々な媒体を通じての広報活動や、企業が提供する認知症予防に関する製品やサービスのクオリティを上げるための活動も行なっています。すでに多くの会社からコンサルティングや取材などの依頼があり、クリニック以外での仕事も忙しくなってきています。
ブレインケアクリニック・今野裕之先生インタビュー#02 - 【ケアクル】
ブレインケアクリニックの今野裕之先生にインタビューをしてきました。 現代の社会では、うつ病、不眠症、適応障害、パニック障害、発達障害などの精神疾患に関心が高まっています。 また認知症予防の為の、老化予防や生活習慣改善などにも取り組む活動を展開されています。 今回はそんな今野先生の活動に迫っていきたいと思います。
現代社会を見ていて感じること
ケアクル:現代社会を見ていて感じることはありますか?
今野:認知症は治らない。とまだまだ思われているのが実態です。 たしかに、根本的に治す治療法が確立されているわけではありません。 しかし、早期介入や対処することによって発症を予防する、あるいは進行を遅らせたり症状を改善させることは可能です。このようなことを世の中にお伝えしていきたいと考えています。 また、現代人は生活習慣の乱れやすい環境に置かれていると思います。昔は、外で自然と体を動かす仕事が多かったと思います。 しかし、現在の主流はデスクワークになっています。 文明が進歩することによって、日常的に体を動かす機会が減少しました。 また、食べる物や食習慣も関係していると思います。 現代では、加工技術が発展したことにより、とても便利になりました。 昔は家族と食べることが普通でしたが、今は1人で食べたい時に好きなものを食べられるようになりました。インターネットの発達で、仕事がいつでもできるようになっています。こういったことは良い面もありますが、認知症が増えている原因にも関係している可能性があります。 このような状況に対して、どのように対策を取り入れるべきか、様々な方法を通して世の中に啓蒙していきたいと思います。
ケアクル:ポイントになるホルモンはあるのでしょうか?
今野:例えばコルチゾールというホルモンです。 これはストレスによって副腎から分泌されるホルモンなのですが、コルチゾールには神経細胞を障害する作用があり、海馬など脳の萎縮につながります。うつ病や幼少期の虐待などストレスを受けやすい状況にあるとに海馬が萎縮するといった報告もあります。現代社会は慢性的にストレスを受けやすい状況にあるといわれています。いかにコルチゾールの分泌を抑えるか?という対策が、認知症予防や健康長寿を実現するために重要なファクターの一つになると思います。
ケアクル:それでは生活習慣のどこがポイントになるのでしょうか?
今野:食事以外では睡眠が大切です。寝ている間にアミロイドβのような脳の老廃物がグリンパティック系と呼ばれるシステムによって処理されます。つまり睡眠不足になればなるほど、老廃物が溜まりやすいと考えられますし、実際に睡眠不足によってアミロイドβがたまりやすくなる、認知症になりやすくなるということが報告されています。 また、新しい記憶は海馬から大脳皮質に情報を移すことで長期的な記憶となります。リコード法では8時間の睡眠が推奨されています。 いかに質の良い睡眠をとれるかが重要です。
ケアクル:次回は『認知症対策とは?』をお届けします。
今野:認知症は治らない。とまだまだ思われているのが実態です。 たしかに、根本的に治す治療法が確立されているわけではありません。 しかし、早期介入や対処することによって発症を予防する、あるいは進行を遅らせたり症状を改善させることは可能です。このようなことを世の中にお伝えしていきたいと考えています。 また、現代人は生活習慣の乱れやすい環境に置かれていると思います。昔は、外で自然と体を動かす仕事が多かったと思います。 しかし、現在の主流はデスクワークになっています。 文明が進歩することによって、日常的に体を動かす機会が減少しました。 また、食べる物や食習慣も関係していると思います。 現代では、加工技術が発展したことにより、とても便利になりました。 昔は家族と食べることが普通でしたが、今は1人で食べたい時に好きなものを食べられるようになりました。インターネットの発達で、仕事がいつでもできるようになっています。こういったことは良い面もありますが、認知症が増えている原因にも関係している可能性があります。 このような状況に対して、どのように対策を取り入れるべきか、様々な方法を通して世の中に啓蒙していきたいと思います。
ケアクル:ポイントになるホルモンはあるのでしょうか?
今野:例えばコルチゾールというホルモンです。 これはストレスによって副腎から分泌されるホルモンなのですが、コルチゾールには神経細胞を障害する作用があり、海馬など脳の萎縮につながります。うつ病や幼少期の虐待などストレスを受けやすい状況にあるとに海馬が萎縮するといった報告もあります。現代社会は慢性的にストレスを受けやすい状況にあるといわれています。いかにコルチゾールの分泌を抑えるか?という対策が、認知症予防や健康長寿を実現するために重要なファクターの一つになると思います。
ケアクル:それでは生活習慣のどこがポイントになるのでしょうか?
今野:食事以外では睡眠が大切です。寝ている間にアミロイドβのような脳の老廃物がグリンパティック系と呼ばれるシステムによって処理されます。つまり睡眠不足になればなるほど、老廃物が溜まりやすいと考えられますし、実際に睡眠不足によってアミロイドβがたまりやすくなる、認知症になりやすくなるということが報告されています。 また、新しい記憶は海馬から大脳皮質に情報を移すことで長期的な記憶となります。リコード法では8時間の睡眠が推奨されています。 いかに質の良い睡眠をとれるかが重要です。
ケアクル:次回は『認知症対策とは?』をお届けします。
プロフィール
ブレインケアクリニック院長
一般社団法人日本ブレインケア・認知症予防研究所所長
博士(医学)・精神保健指定医・精神科専門医・日本抗加齢医学専門医
日本初のリコード法(アルツハイマー病の画期的治療プログラム)認定医
順天堂大学大学院卒業
2016年ブレインケアクリニック開院
認知症の予防・治療に栄養療法やリコード法を取り入れ、一人ひとりの患者に合わせた診療に当たっている。
著書に「最新栄養医学でわかった! ボケない人の最強の食事術 (青春新書インテリジェンス)」など。
ブレインケアクリニック|新宿 四谷三丁目 心療内科 認知症予防
http://brain-care.jp/
一般社団法人日本ブレインケア・認知症予防研究所所長
博士(医学)・精神保健指定医・精神科専門医・日本抗加齢医学専門医
日本初のリコード法(アルツハイマー病の画期的治療プログラム)認定医
順天堂大学大学院卒業
2016年ブレインケアクリニック開院
認知症の予防・治療に栄養療法やリコード法を取り入れ、一人ひとりの患者に合わせた診療に当たっている。
著書に「最新栄養医学でわかった! ボケない人の最強の食事術 (青春新書インテリジェンス)」など。
ブレインケアクリニック|新宿 四谷三丁目 心療内科 認知症予防
http://brain-care.jp/