はじめに

皆さんは、トリートメントを自宅でしていますか?それともサロンでしていますか?
自宅でトリートメントしている方は、サロンでしても効果が同じと思っているかもしれません。
しかし、サロンでトリートメントすると自宅でするより効果があります。
ここでは、サロントリートメントの種類など詳しくご紹介していきます。

トリートメントとは?

トリートメントは、シャンプーと違い汚れを落とすために使うものではありません。
トリートメントの目的は、「痛んだ髪の毛を保護すること」です。

トリートメントをすることで、髪の毛の内部を補修して水分を髪に取り込み、髪全体を外の刺激から守る役目があるため痛みにくい髪の毛を作ることが出来ます。また、髪の毛1本1本の内部に浸透し、髪の毛の保護をするため手触りを良くしたり、指通りを良くします。

リンスやコンディショナー・トリートメントは良く混同して使われますが、ちゃんとした違いがあります。その違いは、髪の毛の内部まで保護する力です。リンスやコンディショナーにも保護する力はありますが、髪の表面だけ保護するだけで内部まで保護することは出来ません。ちゃんと髪の内部まで保護させたい場合は、トリートメントを使うようにしましょう。

サロントリートメントと自宅トリートメントの違いって?

自宅でトリートメントする場合とサロンでトリートメントをしてもらう場合はどんなことが違うのでしょう。ここでは、自宅トリートメントとサロントリートメントの違いを見ていきましょう。

自宅トリートメントの特徴

自宅トリートメントの1番の特徴は、自分のペースで好きな時にトリートメントできることです。
自宅で行うので美容院に行く必要がなく、いろいろな種類のトリートメントを試すことが出来ます。

ただ、自宅トリートメントは、一度痛んだ髪の毛を元に戻すことが出来ません。元に戻そうとしてトリートメントを繰り返し使うと、逆に髪にダメージを与えてしまい髪を傷つける原因にもなってしまいます。

また、自分の髪質に合わないものや間違った使い方をすると十分な補修効果を得ることが出来ません。自宅トリートメントするには、メリットだけでなくデメリットもあることを覚えておきましょう。

自宅トリートメントはこんな人におススメ
・美容院に行く時間がない方
・髪の毛のダメージが比較的少ない方
・自分のペースで行いたい方
・費用を安くしたい方

サロントリートメントの特徴

サロントリートメントの最大の特徴は、保護効果の持続時間が長いということです。
サロンでトリートメントをしてもらうと、1週間以上はサラサラな髪の毛を保つことが出来ます。

しかし、自宅で行うよりもサロンでトリートメントをしてもらうと費用が高くなってしまいます。ただ、費用は高くなってもサロンのトリートメントは補修効果が高いので、髪1本1本にしっかり成分が入るため確実な効果を得ることが出来ます。

そんなサロントリートメントはこんな人におススメです
・髪の毛のダメージがひどい方
・自宅トリートメントに自信がない方
・トリートメントの効果を持続させたい方
・自宅トリートメントが面倒な方

自宅とサロンでのトリートメントの違いは?

自宅トリートメントとサロントリートメントの違いは大きく分けて2つあります。

1つ目は「トリートメントにかかる費用」
2つ目は「トリートメントの持続時間」

です。トリートメントにかかる費用を抑えたいなら自宅トリートメントがいいですが、持続時間は少なくなってしまいます。トリートメントの効果を長くしたいならサロントリートメントがいいですが、費用が高くなってしまいます。

自分が自宅がいいのか、サロンがいいのか考えてトリートメントするようにしましょう。

サロントリートメントの種類と価格について

サロントリートメントをする際、種類の多さや価格でどのトリートメントにするか悩むと思います。
金額が安いと効果がないのではと考えたり、自分の髪質に合ったトリートメントはどれなのか考えたりしますよね。ここでは、サロントリートメントの種類と価格について見てみましょう。

トリートメントの種類

サロンで行うトリートメントの種類は大きく分けると6つに分けることが出来ます。

・PPT(栄養補充)
・バッファー剤
・酸リンス
・2浴式トリートメント
・3浴式トリートメント
・保護剤(シリコンなど)

この6つの種類を髪質などによって使い分けるようにしています。それでは、この6つの種類について詳しく見ていきましょう。

1、PPTトリートメント

PPTトリートメントは、ポリペプチドタンパクのことで、アミノ酸がたくさん連なったタンパク質で出来たトリートメントです。

PPTトリートメントの中にも種類があり、「大豆」「コラーゲン」「ヒアルロン酸」「セラミドタンパク」「ケラチンタンパク」「シルクタンパク」「ミルクPPT」「キトサンPPT」があります。

PPTトリートメントは、液状になっているので髪の毛に浸透しやすいのが特徴です。
また、「髪の毛のダメージ予防」と「質感コントロール」をするために使われることが多いです。
PPTトリートメントのほとんどが熱で反応するので、必ずドライヤーや加湿器などで熱を与えて使用します。

2、バッファー剤

バッファー剤は、髪の毛を弱酸性にしてくれるトリートメントです。
髪の毛のPHは5.4が最適です。しかし、髪にさまざまなダメージを受けるとPHが5.4以下になってしまうことがあります。

そんな時にバッファー剤を使うと、髪のアルカリ値を徐々に最適なPH5.4にし、健康な髪の毛にしてくれます。それだけでなく、ちょうどいいところで止まってくれる設計なので、カラーリングやパーマをした後に使用すると、カラーリングなどで使用した薬剤を分解・除去してくれます。

3、酸リンス

サロンでカラーリングなどを行う際、使う薬剤のほとんどがアルカリ性です。
髪の毛の表面のキューティクルは、アルカリ性になると開きます。ただ、髪の毛の栄養分の大半はアルカリ性に弱く、髪の毛の栄養分が流れ出てしまいます。

そうすると髪にダメージを与えてしまいます。そのために、酸リンスをすることで髪の毛を弱酸性にして、健康な状態にします。

4、2浴式トリートメント

2浴式トリートメントは、2つのトリートメントを使用し化学反応を起こさせ、髪の毛の質感を向上させるトリートメントです。マニキュアなどと違い柔らかい質感を得られることが出来ます。

このトリートメントは、普段のシャンプーとトリートメントのイオン吸着を強力にしたもので、トリートメントをする時間が短く簡単にできるのが特徴です。

5、3浴式トリートメント

3浴式トリートメントは、今現在主流のトリートメントです。
2浴式トリートメントはコーティングするだけですが、3浴式トリートメントは髪の毛に必要な栄養分を補給してからコーティングします。
3つのトリートメントを使用するため時間と手間がかかりますが、効果を実感できるトリートメントです。

6、コーティング剤

コーティング剤は、今はあまり使われなくなったトリートメントです。
コーティング剤の主流は主にシリコンで、髪の毛のダメージが強いときに使用します。

コーティング剤を使用すると、髪の毛がツルツルになりますがカラーが染まりにくくなったり、パーマがかかりにくくなったりします。このようなデメリットがあるため現在は、縮毛矯正やデジタルパーマの際に使われます。

サロントリートメントの価格

サロントリートメントの価格は、サロンによって違います。
また、サロンでもトリートメントの種類によって3つの価格帯に分かれていることがあります。

値段が一番低いトリートメントは、顧客単価を上げるため効果の薄いトリートメントの可能性があります。
中間の値段のトリートメントは、値段が高いものと比べると効果が薄いですが、そこそこの効果があります。
値段が一番高いトリートメントは、髪の痛みなどがひどい方やごわつきなどが気になる方がされると集中トリートメントをするため効果を実感することが出来ます。

サロントリートメントの価格は、サロンによって違うので迷う場合は、サロンの従業員に聞いて自分に合ったトリートメントをしてもらうようにしましょう。

サロントリートメントの方法と時間は?

サロンでのトリートメントはどんな方法でしているのでしょうか?
また、どれくらいの時間がかかるのでしょうか?サロンでトリートメントをしたことがない方はそんな疑問を抱きますよね。ここでは、サロントリートメントの方法とトリートメントするのにかかる時間についてみていきましょう。

サロントリートメントの方法

サロンでトリートメントしてもらう時の方法は、トリートメントの種類やサロンによって違います。
基本的なサロントリートメントは同じですので、基本的なやり方についてご紹介します。

基本的なトリートメントのやり方
・シャンプー後すすいで、タオルで軽く水分を拭き取ります。
・トリートメントを手にとり、髪に馴染ませていきます。
・大きめのクシでコーミングして髪に馴染ませます。
・サランラップを巻いて、髪にトリートメント浸透するようにします。
・トリートメントが若干残るくらい流すようにします。
・水分で塗れているところがないように良く乾かします。

サロントリートメントは基本的にこのようなやり方で行いますが、種類やサロンなどによって違うことを覚えておきましょう。

サロントリートメントの時間

サロンでトリートメントをしてもらう時間もサロンによって違います。
また、トリートメントの種類によっても違ってきます。
ただ、大体サロンでトリートメントをしてもらうと「平均40~60分位」かかります。
トリートメントだけでなく、カットやカラーをすればもっと時間がかかってしまうことを覚えておきましょう。

サロントリートメントってどんな効果があるの?

トリートメントの効果は髪を保護することです。
髪を保護するだけなら自宅でトリートメントするだけでいいのではないかと思いますよね。
サロンでトリートメントをするとどんな効果があるのでしょう。
ここでは、サロントリートメントの効果についてみていきましょう。

1番の効果は髪の傷みを最小限に抑えること

サロンでトリートメントをする効果は、傷んだ髪を良くし保護することもそうですが、一番の効果はトリートメントをすることで、カラーリングやパーマの前処理をして髪の痛みを最小限に抑えることです。

サロンでカラーリングやパーマをすれば、どうしても髪の毛が傷んでしまいます。後でトリートメントをするのもいいですが、カラーリングなどをする前にしておけば髪の毛の痛みがひどくなるのを防ぐことが出来ます。

まとめ

トリートメントについて分かっていただけましたか?
トリートメントは、自宅でもサロンでもすることが出来ます。
ただ、サロンでトリートメントすると自宅でするより効果を持続させることができます。
また、カラーリングなどで髪の毛が傷んでしまうのを最小限にすることもできます。
サロントリートメントは、自宅でトリートメントする以上の効果を発揮してくれるので、時間など余裕があるときはサロントリートメントをしてみてはいかがでしょうか。

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