意外と多い?口臭で悩む人
2000年に行われた口臭の原因と実態を探る厚生労働省の調査では、以下のような結果が出ています。
調査対象者33,000人のうち、10%もの人が「口臭を気にしている」と回答しました。
口臭で悩んでいる人の比率は、以下の通りです。
男性 15.8%
女性 13.2%
15~24歳 7.6%
25~34歳 10.1%
35~44歳 17.7%
45~54歳 20.7%
55~64歳 18.0%
65~74歳 14.5%
75~84歳 8.5%
85歳以上 8.5%
上の比率から、30代中盤から口臭を気にする人が徐々に増えていることがわかります。これは口臭の原因の一つ、歯周病の患者の割合が年を取るごとに増えるからとも考えられます。
また、口臭を気にする男女の割合は同じくらいということもわかりました。
しかし、自分では口臭がないと思っていても、実は臭っているということも考えられます。そういう人を含めれば口臭のある人の数はもっと増えるでしょう。
また、口臭を気にする男女の割合は同じくらいということもわかりました。
しかし、自分では口臭がないと思っていても、実は臭っているということも考えられます。そういう人を含めれば口臭のある人の数はもっと増えるでしょう。
口臭の原因① 生活の中で改善できるもの
口臭の原因はさまざまです。普段少し気をつけていれば改善できるものから、病院で診てもらったほうがいいものまであります。ここでは、生活習慣が原因となって出る口臭についてご説明します。
●喫煙
タバコは口にニオイが残りやすいです。
その原因の一つがタールです。タールは歯や舌にこびりついてニオイを発生させ、それが口臭となります。そのほか、ニコチンや一酸化炭素も口臭の原因になります。
タバコが原因の口臭を改善する場合は、喫煙を控えるしかありません。
その原因の一つがタールです。タールは歯や舌にこびりついてニオイを発生させ、それが口臭となります。そのほか、ニコチンや一酸化炭素も口臭の原因になります。
タバコが原因の口臭を改善する場合は、喫煙を控えるしかありません。
●コーヒーなどのカフェイン
コーヒーが好きな人にとっては残念なお知らせとなりますが、コーヒーに含まれるカフェインも、実は口臭につながります。
カフェインを摂取することにより、交感神経が刺激されて唾液の量が減少してしまうため、口臭が出てしまいます。
緑茶・紅茶にもカフェインが含まれるため、口臭につながることがありますが、コーヒーの場合は細かい粒子が歯や舌に付着しやすいため、よりニオイがつきやすいです。
カフェインが原因の口臭を改善するには、飲む量を控えましょう。
カフェインを摂取することにより、交感神経が刺激されて唾液の量が減少してしまうため、口臭が出てしまいます。
緑茶・紅茶にもカフェインが含まれるため、口臭につながることがありますが、コーヒーの場合は細かい粒子が歯や舌に付着しやすいため、よりニオイがつきやすいです。
カフェインが原因の口臭を改善するには、飲む量を控えましょう。
●飲酒
飲み会などで、前日にたくさんのお酒を飲み、翌朝に口臭が気になったことはないでしょうか?
実は、アルコールも口臭につながります。アルコールは肝臓で分解される過程で臭いが発生しますが、これが会話や呼吸をするときに口元まで上がってきてしまいます。
お酒が原因の口臭を改善するには、飲む量を控えましょう。
実は、アルコールも口臭につながります。アルコールは肝臓で分解される過程で臭いが発生しますが、これが会話や呼吸をするときに口元まで上がってきてしまいます。
お酒が原因の口臭を改善するには、飲む量を控えましょう。
口臭の原因② 医師の診断が必要なもの
●歯周病
歯周病が原因で口臭になることもあります。
よく歯を磨けていないと歯周病になりやすく、ひどくなると、歯と歯茎の間に『歯周ポケット』と言われる隙間をつくってしまいます。その隙間に食べかすなどが詰まることで、口臭の元となるガスが発生します。
口臭が強い、朝起きたとき口の中がネバネバする、歯を磨いたとき血が出る、歯茎が赤く腫れて痛い
という症状が見られる場合は、歯周病の可能性が高いので、歯医者さんで診てもらいましょう。
よく歯を磨けていないと歯周病になりやすく、ひどくなると、歯と歯茎の間に『歯周ポケット』と言われる隙間をつくってしまいます。その隙間に食べかすなどが詰まることで、口臭の元となるガスが発生します。
口臭が強い、朝起きたとき口の中がネバネバする、歯を磨いたとき血が出る、歯茎が赤く腫れて痛い
という症状が見られる場合は、歯周病の可能性が高いので、歯医者さんで診てもらいましょう。
●胃腸の不調
胃腸の調子が良くないと、食べ物を消化する力が落ちます。
十分に消化・分解されなかった食べ物が、腸で腐敗してガスを発生させますが、ガスの大部分は、おならとして排泄されます。しかし、一部は血液中に取り込まれ、肺に届き、息を吐くときに一緒に出て口臭となります。
また、胃腸はストレスの影響を受けやすい箇所です。ストレスが溜まると、交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、内臓を調整する神経が正常に働かなくなります。すると、唾液の分泌がきちんと行われず、口臭がひどくなるとされます。
こういった場合は、胃腸の働きを改善するよう病院で診てもらいましょう。
十分に消化・分解されなかった食べ物が、腸で腐敗してガスを発生させますが、ガスの大部分は、おならとして排泄されます。しかし、一部は血液中に取り込まれ、肺に届き、息を吐くときに一緒に出て口臭となります。
また、胃腸はストレスの影響を受けやすい箇所です。ストレスが溜まると、交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、内臓を調整する神経が正常に働かなくなります。すると、唾液の分泌がきちんと行われず、口臭がひどくなるとされます。
こういった場合は、胃腸の働きを改善するよう病院で診てもらいましょう。
今すぐできる口臭改善
ここでは、簡単にできる口臭の改善方法をご紹介します。
●ウーロン茶を飲む
ウーロン茶には『タンニン』という殺菌作用がある物質が含まれており、これが口の中の雑菌の繁殖を防ぎます。
また、虫歯予防になる『カテキン』や『ポリフェノール』も含まれているため、虫歯が原因の口臭も防ぐことができます。
コーヒーを飲む習慣のある人は、ウーロン茶に変えてみてはいかがでしょうか。
また、虫歯予防になる『カテキン』や『ポリフェノール』も含まれているため、虫歯が原因の口臭も防ぐことができます。
コーヒーを飲む習慣のある人は、ウーロン茶に変えてみてはいかがでしょうか。
●ガムを噛む
唾液の量が少ないと口の中に雑菌が増え、口臭の原因となります。
ガムを噛むことで唾液の分泌を促し、口臭を抑えましょう。
ただし、一日に数十粒も噛んでしまうと、胃腸へ負担がかかってしまうため、適度な量に抑えてください。
ガムを噛むことで唾液の分泌を促し、口臭を抑えましょう。
ただし、一日に数十粒も噛んでしまうと、胃腸へ負担がかかってしまうため、適度な量に抑えてください。
●舌を掃除する
舌の上には食べカスなどが付きやすく、白い苔で汚れる場合があります。
これも口臭の原因となるので舌ブラシで就寝前などに掃除することをおすすめします。優しく掃除しないと、出血したり、舌の組織を傷つけたりすることがあるのでご注意ください。
これも口臭の原因となるので舌ブラシで就寝前などに掃除することをおすすめします。優しく掃除しないと、出血したり、舌の組織を傷つけたりすることがあるのでご注意ください。
●親知らずを抜く
真っすぐでなく、斜めや横向きで生える親知らずがあると、食べカスが詰まりやすくなります。
また、親知らずは口の奥に生えるので、十分な歯磨きができず、虫歯や歯周病の原因にもなります。
口臭の原因となるような親知らずは、歯科医院で早めに抜歯しても良いでしょう。
また、親知らずは口の奥に生えるので、十分な歯磨きができず、虫歯や歯周病の原因にもなります。
口臭の原因となるような親知らずは、歯科医院で早めに抜歯しても良いでしょう。
おわりに
人に対しての印象が悪いだけでなく、健康を害す恐れもあるのが口臭です。
ですが、なかなか自分で臭いかどうか判断できません。そんなときはマスクをしてみるのをおすすめします。マスクをして、もし臭いと感じたら、あなたの息は他の人からも臭いと思われている可能性が高いです。
もしそうなら、今回の記事で紹介した内容から口臭の原因を探り、予防や対策を行ってみてください。
ですが、なかなか自分で臭いかどうか判断できません。そんなときはマスクをしてみるのをおすすめします。マスクをして、もし臭いと感じたら、あなたの息は他の人からも臭いと思われている可能性が高いです。
もしそうなら、今回の記事で紹介した内容から口臭の原因を探り、予防や対策を行ってみてください。
【著者】新潟大学大学院 医歯学系予防歯科学分野 宮崎 秀夫
【出版社】厚生省大臣官房統計情報部