はじめに

年齢と共に増えた顔のしわに悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

しわを減らす整形方法にフェイスリフトがあります。

フェイスリフトを考えている方のために、今回はフェイスリフトの種類、なくせるしわ、成功例と失敗例などをご紹介します。

フェイスリフトとは

フェイスリフトとは簡単に言うと顔のしわ取りです。しわは、肌のたるみによって生じます。肌のたるみは年齢を重ねるごと大きくなり、たるみが大きくなることでしわが目立つようになります。フェイスリフトは肌のたるみを外科的な手法や外的な刺激よって改善します。肌のたるみを改善することで気になるしわを消すもしくは軽減するのです。しわが少なくなるもしくは軽減することで肌にハリがあるようにみえ、結果的に年齢より若く見られるようになることが期待できます。

フェイスリフトの種類

フェイスリフトの手法はいくつかあります。

1)外科的な手術によって皮膚のたるみを切除する方法
2)糸で皮膚を釣り上げて固定する方法
3)ヒアルロン酸やボツリヌストキシンなどの注射を用いて行う方法
4)レーザー治療などを用いて行う方法

代表的なのは上記になります。

外科的な手術によって行う方法は、たるんでいる皮膚を切除して皮膚を引き上げる方法です。手術は皮膚のたるみを改善するのにとても効果がありますが、身体への負担が大きいのも事実です。

糸で皮膚を釣り上げる方法は、極々小さく皮膚を切開し糸で皮膚を寄せます。手術のように劇的な効果はありませんが、身体への負担は小さいです。

ヒアルロン酸の注入は、しわのくぼみに注射することにより肌を持ち上げます。くぼみが持ち上がることでしわが薄くなったように見えます。ボツリヌストキシンの注入は、ボツリヌストキシンの作用によって筋肉の収縮を抑えます。しわは笑った時など表情が変わる時に生じやすくなりますが、この表情は筋肉の収縮によって生じます。この筋肉の動きを止めることによって皮膚の動きも小さくなります。そのため、しわが軽減します。

レーザー照射は、外科的治療とは異なります。外的に肌に刺激を与えることで代謝を改善したり皮膚の活性を促進することを目的としています。肌が活性することでしわが軽減すると考えられています。レーザー照射による効果は、個人差がとても大きいです。

リフトアップできる箇所

リフトアップできる箇所は様々ですが代表的なのは以下です。
1)額
2)こめかみ
3)ほほ
4)首
5)目の上下
どの部分のしわを改善したいかによって用いられるリフトアップの施術が異なります。

フェイスリフトの方法

フェイスリフトの方法はフェイスリフトの種類で簡単に前述しました。
ここではもう少し詳しくご説明します。

外科的に手術で皮膚を切開する場合は、手術をするとき麻酔を施します。一般的に手術で用いられる麻酔は局所麻酔です。歯の治療で用いられる麻酔薬と同じものを使用することが多くあります。局所麻酔は、はっきりとした意識があるので手術中に対する不安や恐怖がある時、手術時間が長いときなどでは静脈麻酔を用いて眠らせることもあります。上記の麻酔方法は糸で固定する方法でも同様です。

ヒアルロン酸のように注射で薬液を注入する物やレーザー治療などでは麻酔を使用することはほぼありません。

フェイスリフトの成功例と失敗例

フェイスリフトの成功例と失敗例をご紹介します。

代表的な成功例は施術を受けたご本人が「大満足」「成功した」結果であった時です。例えば、施術によってちょっとした手術の跡が残ってしっまったとしても、その傷の程度よりもしわ取りの効果の方が勝っていたら「成功した」と思うのではないでしょうか?

失敗例については様々です。大きく分けて2通りあります。
まず一番多いのが「本当はこうじゃなかった」「失敗した」と施術を受けた本人が思う時です。施術者は成功したと思っていても施術を受けた方がそのように受け取っていないときに「失敗した」と受け取ってしまいます。この様な「失敗」は施術の技術的な失敗が一つ。もう一つが施術者と施術を受ける方との成功と失敗の評価に対する基準が一致していないときに生じます。評価基準が一致しないことによるトラブルは、施術前の術後のシュミレーションやカウンセリングが十分に行われていないときに生じることがあります。さらに、顔には細かい顔面神経や三叉神経などが張り巡らされているため。痛みが残る場合も多いです。

技術的な失敗では、ケロイドのような跡が大きく残ってしまうことやひきつった表情になってしまったり、左右が対称でなかったりすることです。また、笑った表情がひきつって見える、ものを飲み込むときに痛みを感じるといった症状の報告もあります。

フェイスリフトの選び方

多くの方が悩むのが自分にはどのフェイスリフトが適しているのかだと思います。
では、フェイスリフトを選ぶ時はどうしたらよいのでしょうか?

まずは、自分はどこのしわを取りたいのかを明確にしましょう。リフトアップしたい場所が明確ではないままに「何となくこの辺りをなくしたい」では、的確な方法を選択することはできません。症状が明確でないと、しわのたるみがさほど大きくないのに外科的手術によるリフトアップを選んでしまうなどのミスマッチが起こり得ます。

終わりに

フェイスリフトについてご理解いただけましたでしょうか?
フェイスリフトは顔のしわを改善したり軽減する方法の一つです。その施術には外科的な療法と外的からの刺激があり、効果はそれぞれ異なります。一番効果が大きいものは外科的療法ですがこれは身体的な負担がとても大きいです。外的な刺激は劇的な効果は認められませんが身体的な負担が少ないです。

しわの症状は個々によって異なります。そのため、自分の症状を理解してから自分にあったリフト方法を選択するようにしましょう。フェイスリフトはその効果の期待が大きい分、施術後に生じる評価の不一致を生じることがあります。まずは、十分フェイスリフトについて理解したうえで次のスッテプに進んでいただきたいと思います。

監修

・救急医、内科医 増田陽子

・救急医、内科医 増田陽子

専門分野 
微生物学、救急医療、老人医療

経歴
平成18年 Pittsburg State大学 生物学科微生物学・理学部生化化学 卒業
平成22 年 St. Methew School of Medicine 大学医学部 卒業
平成24年 Larkin Hospital勤務
平成26年 J.N.F Hospital 勤務

資格
日本医師資格
カリブ海医師資格
米国医師資格

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