目次

・はじめに
・脂肪溶解注射とは
・脂肪溶解注射の効果
・脂肪溶解注射ができる身体の部位
・脂肪溶解注射の施術の流れ
・脂肪溶解注射の費用
・脂肪溶解注射の痛みや副作用
・まとめ

はじめに

年を重ねるごとに落ちにくくなる身体の贅肉ですが、ダイエットして体重を落としてもこの贅肉が残ってどうにもならないって事もあるかと思います。

特に女性にとっては下半身のお肉が取れないと悩む方も多いのでないでしょうか?
しかし、身体にメスを入れるのは怖い、と脂肪吸引は躊躇うという方もいるかと思います。

そこで注目されているのが脂肪溶解注射です。

今回は脂肪溶解注射とはどういうものなのか、その効果や注射できる部位、かかる費用、施術を受ける時の痛みや副作用について詳しく解説していきます。

脂肪溶解注射とは

脂肪溶解注射は脂肪を溶かす薬剤を使用する痩身ダイエットやたるみ改善に効果のある治療法の事です。

薬剤の主成分は大豆由来のフォスファチジルコリンというものになります。

これは元々脂肪肝等の治療薬に使われていたので副作用は少ないです。

ただ大豆由来の薬剤なので、大豆に対してアレルギーを持っている方は使用できません。

これを申告せずに施術を受けてしまうとアレルギーを起こしてしまい最悪の場合、アナフィラキシーショックを起こす事も考えられますので必ず医師に相談しましょう。

脂肪溶解注射は痩せたい部位に薬剤を注入すると、脂肪組織が細胞レベルで分解されて老廃物が尿として体外に排出されます。

メスを使わずに注射するだけで手軽に痩身効果、部分痩せが期待されている新しい治療法として注目されています。

脂肪吸引に比べてリスクが少ないのも大きな特徴といえます。

脂肪溶解注射の効果

脂肪溶解注射は脂肪を溶かして脂肪を減らしていきます。

そのため、なかなか脂肪が落ちないと言われているお腹周りや太もも等の下半身の部分痩せ、しつこいセルライトの解消等にも効果があります。

ダイエット目的の美容施術として手術で脂肪を吸い取る脂肪吸引が主流でしたが、脂肪溶解注射は気になる部位の注射だけで施術できるので気軽に出来るメリットがあります。

一度液体化し、排出された脂肪細胞は二度増えないのも大きな利点です。

つまり半永久的に部分やせが可能です。

脂肪溶解注射は脂肪吸引と違って一度で大きな効果は出ませんが、何度か施術を行う事で少しずつ効果は表れますので、自然な形で痩せたいと思っている方にはお勧めの治療になります。

治療回数は1~4回が目安になります。

治療の間隔はクリニックによって違い、2週間位の間隔の所もあれば、8週間位空けるクリニックもあります。

脂肪溶解注射が出来る身体の部位

皮下脂肪が付いている部位であれば、殆どの部位でも施術出来るのが脂肪溶解注射の嬉しい所です。

脂肪溶解注射を受けられる部位は主に顔、アゴ下、胸、お腹、背中、腰、太もも等です。

特に皮膚の柔らかい部位は効果が期待できます。

逆に注意する部位は目の周りです。

目の周りに注入すると腫れが強い時に眼球を圧迫してしまう可能性があります。

その為、現在、目の周りの施術を行ってくれるクリニックは殆どありません。

ただし、今は薬剤の注入後、腫れない薬剤も開発されていますので、どうしても目の周りを部分痩せしたいという方は目の周りの脂肪吸引を行っている美容外科に確認してみると良いかもしれません。

脂肪溶解注射の施術の流れ

脂肪溶解注射はメス等で身体に著しい侵襲を与えないので日帰りで行えます。

脂肪溶解注射の施術を受ける時の大まかな流れは以下のようになります。

1.カウンセリング

医師とのカウンセリングで施術部位を具体的に決めます。

また、使用する薬剤や施術後、どのような経過を辿るか等の説明を受けます。

この時に不安に思っている事をしっかり確認しましょう。

2.マーキング

どこに注射するかを予めマーキングして分かるようにする事で施術をスムーズに行えるようにします。

3.施術

マーキングを目印に脂肪溶解液を注射器で注入します。

施術自体は1カ所辺り、大体20分前後で終わります。

脂肪溶解注射の費用

脂肪溶解注射の費用は自己負担になるので、クリニックによってバラツキがあります。

安いクリニックだと3000円程ですが、高額なクリニックだと1回の施術で10000円という所もあります。

ここで注意して欲しいのはやはり安い値段設定のクリニックです。

安い値段設定のクリニックも良心的な所が殆どですが、稀に大豆由来の脂肪溶解液ではなく、値段の安い似た成分の薬剤を混ぜて注入する所もあります。

脂肪溶解液は身体に注入するものですし、痩身効果が低くなるのも問題ですが、身体に悪影響があっては大変ですよね?

その為、事前にクリニックの口コミや評判を調べ、良心的なクリニックを受診する事が大事になります。

また注入する部位や回数によって総額が変わってきますので、そこも予め調べておきましょう。

脂肪が多いお腹周りや太ももは回数が増えてしまうので、どうしても高額になります。

脂肪溶解注射の痛みや副作用

脂肪溶解注射を注入する時に使用する注射針は極細の物を使用しますので痛みは少ないと言われています。

ただ、痛みの感じる度合いは個人差が大きく、痛みに弱い方は不安だと思います。

しかし施術はクリニックで行うので、麻酔を使用してくれる所も多いです。

痛みが不安な方は事前に相談すると対応して貰えるので、相談してみて下さい。

そして副作用ですが、脂肪を溶解する成分を注入するので人によっては注射した直後にチクチクした痛みを感じたり、内出血や腫れを伴う事があります。

しかしこれらの症状は1週間程で軽減し、自然と消失する事が殆どですので心配ありませ
ん。

まとめ

いかがでしたか?
脂肪溶解注射の利点とリスクについて知ってもらえたと思います。

脂肪溶解注射は脂肪吸引よりもリスクが低く、大豆由来の成分が主なために副作用も少ないです。
ただし、身体に入れるものなので、事前の下調べが必ず必要です。
きちんとした下調べの上で、安心安全な脂肪溶解注射を行ってください。

監修

・救急医、内科医 増田陽子

・救急医、内科医 増田陽子

専門分野 
微生物学、救急医療、老人医療

経歴
平成18年 Pittsburg State大学 生物学科微生物学・理学部生化化学 卒業
平成22 年 St. Methew School of Medicine 大学医学部 卒業
平成24年 Larkin Hospital勤務
平成26年 J.N.F Hospital 勤務

資格
日本医師資格
カリブ海医師資格
米国医師資格

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