はじめに

タンパク質は、人間が生きていくうえで必要な栄養素の1つです。
しかし、タンパク質はどんな食品に含まれているのか分からないかもしれません。

ここでは、人間にとって必要なたんぱく質について解説していきます。

タンパク質って何?

タンパク質は体に必要な栄養素です。しかし、タンパク質はどんなものなのか知らない方が多いのではないでしょうか。ここでは、タンパク質って一体どんなものなのか見てみましょう。
タンパク質は「炭水化物」「脂質」とともに三大栄養素と呼ばれる栄養素です。
タンパク質は、筋肉や臓器、ホルモンの材料となるだけでなくエネルギー源にもなる人間には必要な栄養素です。

タンパク質は主にアミノ酸によって作られており、アミノ酸がつながったペプチドに分解されて体に取り込んだ後、必要なたんぱく質として再び形成されます。皮膚や髪など同じタンパク質から出来ていても形が違うのは、アミノ酸の再形成によるものです。

また、20種類あるアミノ酸のうち9種類は体の中で作ることができないため食事からとる必要があります。これを必須アミノ酸といい、それ以外のアミノ酸を非必須アミノ酸といいます。

タンパク質を過剰に摂取したり、不足させたりすると身体にさまざまな不調が出てくるので、必要な量のたんぱく質を摂るようにしましょう。

タンパク質に種類ってあるの?

タンパク質は、食品から摂取できるものと体内で作ることができるものがあります。
食品から摂取できるタンパク質には、大きく分けて2種類のたんぱく質があります。
ここでは、食品から摂取できるたんぱく質の種類についてご紹介します。

動物性たんぱく質

肉類や魚介類・卵や乳製品などに含まれる動物性由来のたんぱく質のことを言います。
動物性タンパク質には、体の中で作ることのできない9種類の必須アミン酸を含んでいるのが特徴です。
また、体内への吸収率も動物性たんぱく質の方が97%と高いです。

植物性たんぱく質

米や小麦、大豆や野菜、果物などに含まれる植物由来のたんぱく質のことを言います。
動物性たんぱく質と比べると、体の中で作ることが出来ない9種類の必須アミノ酸を含んでいないものもあります。
また、体内への吸収率も動物性たんぱく質と比べると84%と少し低いです。

タンパク質の含有量が多い食品とは

タンパク質は、さまざまな食品に含まれる栄養素です。
ただ、どの食品にどのくらいのたんぱく質が含まれているのか分からない場合もあるかと思います。
ここでは、食品100g当たりのタンパク質の含有量が多い食品をご紹介します。
調べてみたところ、下記の食品がタンパク質の含有量が多いようです。

半乾燥のしらす干し:含有量は40.5g
イワシの丸干し:含有量は32.8g
いくら:含有量は32.6g
すじこ:含有量は30.5g
牛肉の腱やスジ:含有量は28.3g
焼きたらこ:含有量は28.3g
焼いたアジ:含有量は27.5g
ハマグリの佃煮:含有量は27.0g
天然物の焼きアユ:含有量は26.6g
本マグロの赤身:含有量は26.4g

なぜ、ダイエットや筋肉作りにはタンパク質が必要なの?

タンパク質は、ダイエットや筋肉づくりをしている方には必要不可欠です。
タンパク質が不足してしまうと、ダイエットや筋肉を作る前に体調不良を起こしてしまいます。
ここでは、ダイエットなどしている方がなぜたんぱく質が必要なのかその理由について見てみましょう。
1日に必要なたんぱく質の量は、下記の計算式で計算することができます。
1日に必要な【たんぱく質・糖質】量(g)=
自分の体重(kg)×体重1kgあたりの【たんぱく質・糖質】必要量(g)
※体重1kgあたりの【たんぱく質・糖質】必要量(g)は運動をしている、していないによって変わってきます。

ダイエットや筋肉づくりをしている方は、タンパク質を消費して筋肉を作ったりします。しかし、脂質を気にするあまりタンパク質の摂取量を減らしてしまうと、消費するたんぱく質の方が多くなってしまいタンパク質不足になってしまいます。

タンパク質不足になると、
・代謝を悪くする
・筋肉量を減らす
・肌や髪にトラブルが起きる
・集中力や思考力が低下する
など、身体にさまざまな不調を起こしてしまいます。

また、ダイエットや筋肉づくりのために運動など行ってもきちんと効果を得ることが出来ません。
そうならないためにも、しっかりとタンパク質を摂取しダイエットや筋肉づくりができるようにしましょう。

妊婦や子供にもタンパク質が欠かせないのはなぜ?

人間には欠かすことが出来ないタンパク質ですが、特に妊婦や子供には欠かせない栄養素です。
なぜたんぱく質を欠かすことが出来ないのかその理由を見てみましょう。

妊婦がタンパク質を欠かせない理由

妊婦がなぜたんぱく質を欠かせないのかというと、お腹の中の大事に必要な栄養素だからです。
タンパク質は、胎児の脳や細胞を作るために必要な栄養です。
必要な量のタンパク質を摂らないと、胎児の発育に影響が出る可能性があります。

しかし、タンパク質を摂り過ぎてしまうとカロリーが高くなったり、脂肪分も摂り過ぎてしまうので注意が必要です。そんな時には、植物性たんぱく質の大豆製品などを取るようにしましょう。大豆製品は、高たんぱくで低カロリーなので妊婦の方にも安心して摂ってもらうことが出来ます。

子供がたんぱく質を欠かせない理由

子供がなぜたんぱく質を欠かせないのかというと、成長するのに必要な栄養素だからです。
子供は成長するにつれて、必要なたんぱく質の量が増えていきます。

また、成長だけでなく健康な体を作るためにも、タンパク質は子供に必要な栄養素です。

コンビニで手軽に買えるタンパク質食品!

一人暮らしの方などが手軽に購入することが出来る場所といえばコンビニです。
そのコンビニで、手軽に買えるタンパク質食品はどんなものがあるのでしょうか?
ここでは、コンビニで買えるタンパク質食品をいくつかご紹介します。

サラダチキン

最近流行りで、どこのコンビニでも売られているのが「サラダチキン」です。
味もプレーンのものやハーブ風味のものなどさまざまなものが販売されています。
手軽にたんぱく質を補給できるだけでなく、サラダにして野菜と一緒に摂ったりすることが出来ます。

サバの水煮缶

サバの水煮缶もどこのコンビニでも売られているタンパク質食品の1つです。
サバの水煮缶の種類によっては、1缶でタンパク質を30g補給することができます。
また、身体に必要な栄養と言われる「オメガ3」を摂ることもできます。
ただ、塩分が多いものもあるので毎日摂取しないように注意しましょう。

プロテインバー

調理する必要もなく、さらに手軽にタンパク質を摂ることが出来るのは「プロテインバー」です。
価格も安く、しっかりとタンパク質を摂ることが出来ます。
さまざまな味が出ており、おやつ感覚でタンパク質を補給することが出来ます。

まとめ

皆さん、いかがでしたか?
人間には欠かすことのできないタンパク質。
タンパク質不足になると、体調不良を起こしたりするためよくありません。
タンパク質を多く含む食材を上手く使い、バランスの良い食事をして健康的な体を手に入れましょう。

監修

・救急医、内科医 増田 陽子

・救急医、内科医 増田 陽子

専門分野 
微生物学、救急医療、老人医療

経歴
平成18年 Pittsburg State大学 生物学科微生物学・理学部生化化学 卒業
平成22 年 St. Methew School of Medicine 大学医学部 卒業
平成24年 Larkin Hospital勤務
平成26年 J.N.F Hospital 勤務

資格
日本医師資格
カリブ海医師資格
米国医師資格

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