目次

はじめに

AGA(Androgenetic Alopecia)は、日本語で男性型脱毛症と呼ばれるものです。
今では珍しいものではなく、時代とともに発症する人が増加する一方で、国内では1,200万人以上にもなるといいます。
自分は大丈夫、まさかと思っている人も多いでしょうが、気になり始めてからでは遅い場合もあります。髪の毛はもはや永遠に生まれ変わるものというよりは歯と一緒で、一生に一度のもののように大切に扱っていかなければなりません。いざと言う時のためにもAGA(男性型脱毛症)の知識を持っておきましょう。

AGAには初期症状もある!

AGAとは男性の頭髪が抜けることが全てAGAかというと、そうではありません。脱毛はガンなどの抗がん剤や膠原病の治療薬の副作用が原因で起こることがありますが、そういった脱毛とは区別されたもので、症状も変わってきます。

AGA特有の症状として挙げられるのは、一気に抜け毛になるのではなく、ゆっくりとした進行であり、脱毛を自覚した時には進んでいる状況だということです。
症状が一気に現れないので、自分が第一発見者というより、自分以外の人に指摘されて気が付いたというケースが多いようです。

AGAには、脱毛の前に初期症状がある

▪ 洗髪の時だけではなく、枕などに付着している抜け毛が増える
▪ 髪の毛が以前より細くなる
▪ 抜け毛が短く弱々しくなる
▪ 髪の毛にコシがなくなる
▪ スタイリングがしにくく、ボリュームをキープできなくなる
▪ 髪が濡れた状態だと地肌が見えるようになる
▪ 生え際に赤ちゃん毛のようなものがピンと立つ

進行段階での特徴

毛髪の質が変化したあとに進行していく段階で見られる症状があります。
脱毛部位が左右のどちらかに限局するというものではなく、左右対称性であるということ、また痛みや痒みなどの症状は伴いません。

AGAはこうやって進行する!

AGAの進行はハミルトンというアメリカの医師によって7つのパターンに分類されています。

▪第一段階: 見た目にはわかりませんが、生え際の薄毛を感じます。
▪第二段階: 生え際の薄毛が増し、髪全体もボリュームダウンし始めます。
▪第三段階: 前側の進行と頭の上の部分の進行がつながってくる段階で、
       AGAであるという診断が確定しやすくなります。
▪第四段階: 第三段階の進行。
▪第五段階: 第四段階の進行。
▪第六段階: O型もM型も区別つかなく、側頭部のみに毛髪が残る段階です
▪第七段階: 側頭部の毛髪も残り少なくなってくる段階です。

AGAの原因は男性ホルモンがキーパーソン

男性ホルモンが影響

男性ホルモンであるアンドロゲンには、3種類の種類があり、その1つがテストステロンです。テストステロンは睾丸で分泌され、男性ホルモンの95%を占めます。
ひげや筋肉だけの肉体的な成長だけではなくて、精神的にも社会生活においてのチャレンジ精神や冒険心の追及などにも関わってくるなど「男性」を強調する大事なホルモンです。
しかし、このホルモンが突如として脱毛のプロセスを生じてしまいます。

●ジヒドロテストステロン(DHT)
何らかの原因により、5aリダクターゼという変換酵素が増えてしまい、この酵素が元来育毛の働きをするテストステロンをジヒドロテストステロン(DHT)というホルモンに変えてしまうことが原因とされます。
ジヒドロテストステロン(DHT)は、毛髪の親である毛母細胞の働きを抑制させる作用があり、その結果ヘアサイクルを乱すことになります。

●ヘアサイクル
ヘアサイクルとは、1本の毛髪が、成長期(4~6年)→ 退行期(2~3週間)→ 休止期を経て抜け毛となるまでの周期のことを言います。
そして抜け毛となった毛根からはまた新しい毛髪が産生され成長していくのが通常です。
しかしAGAでは、ジヒドロテストステロンによって成長期が短くなってしまい、成長しきれない弱い毛髪が早期に抜けてしまう現象が起きることとなります。

遺伝の影響

親、祖父などにAGAの人がいると子孫には影響しやすいと言われ、統計的に見て25%程度が遺伝性に関連しています。しかし絶対かと言えば数字からも判断できますように、絶対でもなく、反対に遺伝ではないとも言い切れないのが現状です。

現在のところでは、AGAを特定する遺伝子は見つかっていませんので、体質的に要素を受け継いではいるということだけになります。

日常生活の影響

食生活では、バランスが悪い、加工品ばかり、おまけに喫煙もするなどとすれば血行は悪くなるばかりですし、ストレスをためすぎると、ホルモン分泌にも異常をきたし男性ホルモンが過剰に分泌され、免疫機能が低下し炎症が起きやすくなるので、毛根のダメージは免れなくなります。

AGAの治療法5つ!

◆ 内服薬
商品名は「プロペシア」というお薬です。ジヒドロテストロンへ変化する前に5aリダクターゼを抑制することでAGAを回避しようとする目的のものです。

◆ 外用薬
ミノキシジルという成分が配合された塗り薬です。この成分、もともとは高血圧の治療薬として使われていましたが、副作用で体毛が増えたということからAGA薬とされました。

◆ メソセラピー
内服薬や外用薬で使われる成分のフィナステリドやミノキシジルを配合した薬液を直接頭皮に注射して、即効性をねらったものです。

◆ HARG療法
細胞成長因子(グロスファクター)を頭皮に注入する療法で、再生医療のひとつとされています。生まれ変わる前の細胞を投入することで、元の健康な細胞を増やそうとするものです。

◆ 植毛
自己の正常な部分の毛包をAGAの発症部分に植えこみ、定着に成功すれば育毛活動が成されるといったものです。

AGAの薬って何があるの?

AGAは男性脱毛症と呼ばれ男性ホルモンの影響などでおでこの生え際や頭のてっぺんが薄くなる状態を言います。近年ではAGAの治療薬が発売され気軽に購入できるようになりました。

AGAの薬の種類はさまざまでクリニックで処方してくれるものやオンラインなどを利用して個人的に購入できる薬があります。公式治療薬やジェネリック薬などがありますが、費用も異なります。認可された薬剤や認可のない薬剤などAGAの薬は多くの種類があります。

AGAの薬の種類と効能について

AGAの薬にはさまざなま種類がありますが、薬の種類や効能について紹介します。

・プロペシア
フィナステリドを有効成分とする薬で、抜け毛を抑える効果があります。男性ホルモンの一種であDHT(ジヒドロテストステロン)が抜け毛などの原因となりますが、有効成分が酵素の働きを抑えることで脱毛の進行を抑えてくれます。プロペシアは認可されている薬剤です。

・ロゲイン 
外用薬タイプの治療薬で、有効成分のミノキシジルが髪の毛を発毛を促してくれます。
 
・フィンペシア
フィナステリドを有効成分とする薬剤で抜け毛を抑えて髪の毛が薄くなるのを抑えてくれます。

・エフペシア
フィンペシアと同じようにフィナステリドを有効成分とする薬剤です。脱毛を抑える効果があり、癌の原因となるキノリンイエローは使用していません。

・フィナロ
フィナロもフィンペシアやエフペシアと同じようにフィナステリドを有効成分として抜け毛を抑える働きがあります。

市販薬5選(種類、効能、費用)

AGAの治療薬にさまざまな種類があり費用などもそれぞれ異なります。ジェネリック薬は病院などで処方される薬と効果が変わらず、費用も比較的低額なので長期間続ける方には最適な薬剤です。ここでは、市販薬で人気のある薬を紹介します。

1.プロペシア

AGAの治療薬と言えば、プロペシアが挙げられます。病院などでも処方してくれますが、オンラインなどでも購入することが可能です。個人輸入などで購入も可能ですが、本来は医師の処方箋が必要な薬剤なのでクリニックなど処方してもらことをおすすめします。

費用:1箱28錠入りで約4000円~5000円くらい。

2.フィンペシア

プロペシアと同じフィナステリドを有効成分とする薬剤です。作用機序は同じでも費用は、プロペシアと比較すると若干低額になります。

費用:1箱100錠入りで約2000円~3000円くらいです。

3.ミノキシジル

開発された当初は、血圧を下げる薬として開発されました。内服している方に発毛効果が得られたことから発毛を促す内服薬として用いられるようになりました。血流を促し発毛を促進してくれます。

費用:1箱約3000円程度。

4.ロゲイン

ミノキシジルを有効成分とする外用薬の塗り薬で、発毛を促してくれる作用があります。日本では認可されていない薬剤ですが、個人輸入などオンラインで購入できます。

費用:5000円~6000円程度(2本入り)

5.カークランド

ミノキシジルを有効性成分とする頭皮に塗る外用薬で、血行を良くして髪の毛の発育に働きかけます。

費用:約3000円程度。

AGA治療薬のサガーロとは

AGA(男性脱毛症)の治療薬にはさまざまな種類がありますが、そのひとつにサガーロがあります。この章では、サガーロの効果やプロペシアとの違いについて説明します。

サガーロとは

サガーロはプロペシアと似たような効果ですが、サガーロの方が効き目が良いと言われています。サガーロの有効成分はデュタステリドで前立腺肥大症の患者さんに用いられていました。

男性脱毛症の薬には国が認可したものや認可されていない薬剤などさまざまですが、サガーロは2015年に厚生労働省から認可されたAGAの治療薬になります。カプセル状の内服薬で0.1㎎と0.5㎎があります。

サガーロは、男性ホルモンのジヒドロテストステロン(DHT)に働きかけ、抜け毛を予防して発毛を促進する働きがあります。近年では、プロペシアよりも男性脱毛症に高い効果が期待できる薬と知られるようになりました。

サガーロの効果とプロペシアの違いについて

サガーロもプロペシアも男性ホルモンのジヒドロテストステロン(DHT)に働きかけることは同じです。2つの違いを見てきましょう。

プロペシアの有効成分:フィナステリド 5αリダクターゼⅠ型に作用します。
効果の現れる部分:頭頂部

サガーロの有効成分:デュタステリド 5αリダクターゼⅠ型、5αリダクターゼⅡ 型に作用します。
効果の現れる部分:頭頂部や前頭部の生え際など

プロペシアとサガーロの有効成分は異なりますが、発毛を促進することでは同じような働きが得られます。AGA(男性脱毛症)の原因には、男性ホルモンが関与していますが、男性ホルモンの働きが高くなると抜け毛になりやすいと言われています。

テストステロンのホルモンの働きには酵素である5α-リダクターゼが関係していますが、5αリダクターゼにはⅠ型とⅡ型の2種類があります。5α-リダクターゼⅠ型は体全体の毛に存在し、リダクターゼⅡ型は頭頂部や生え際に多く存在します。プロペシアの薬剤は、抜け毛を抑える作用がありますが、生え際や頭頂部に効果がうすいことがあります。

反対にサガーロは頭全体のほか、頭頂部や生え際などの抜け毛を抑えてくれるため、生え際の抜け毛が多いという方にはサガーロが適していると言えます。効果もプロペシアと比較して数倍高い効果の高いAGA治療薬となります。

サガーロに関する注意点

効果の高い薬は内服するにあたって注意しないと副作用に繋がる恐れがあります。たくさん飲めば早く効果が現れると思い、用法・用量を守らない場合、副作用を起こしてしまうことがあります。効果を十分に発揮し、副作用を起こさないためにもここでは、サガーロを内服する際の注意点についてまとめました。

・内服方法

サガーロはカプセル状の内服薬で0.1㎎と0.5㎎があります。どちらも1日1カプセルを食前または食後に内服するようにします。1カプセルを内服したら必ず24時間の間隔をおいて次の内服をするようにします。時間は自分の都合のよい時間で構いませんが、毎日同じ時間に内服するのが理想です。たくさん飲んでも効果の現れ方には違いはありません。反対に副作用の原因となるので1日1回の内服を守るようにしてください。

・飲み方

薬を飲む場合は、水やぬるま湯などで飲むようにします。ミネラルウォーターで飲む場合は、軟水のミネラルウォーターを選んで飲むようにしてください。硬水のミネラルウォーターは、成分の関係から薬の効果が十分に発揮できない可能性があります。

・飲み合わせ

サガーロは効き目の良い薬なので水かぬるま湯で飲むようにします。牛乳や果樹ジュース、アルコール類などで内服すると効果が十分に現れないだけではなく、副作用繋がります。

・併用薬について

内服中は水虫やカンジダ症など皮膚真菌症治療薬のケトコナゾールと併用すると体の血液濃度が高くなることがあり、副作用に繋がるため注意してください。

・皮膚接触にも注意する

作用の強い薬剤なので有効成分に触れてしまうだけでも副作用に繋がることがあります。特に妊娠中の方が触れてしまうと胎児に悪影響を及ぼすことがあります。カプセルが破れて触ってしまうと皮膚から吸収されてしまうため注意が必要です。

・カプセルは開けない

サガーロの有効成分であるデュタステリドには強い薬剤効果があるため、カプセルを開けたり、噛んだりして中身が口の中の粘膜などに触れてしまうと副作用に繋がることがあります。カプセルは開けずに飲むようにしてください。

・飲み忘れに注意する

1日1回、毎日内服することで効果が現れる薬です。そのため飲み忘れてしまうと効果が発揮できないことがあります。効果は約6ヶ月後に現れるので焦らず毎日飲み続けることが大切です。

・内服対象者

サガーロを内服できるのはAGAで悩んでいる男性の方のみとなります。女性や妊娠・授乳中の方、未成年者の内服は内服しないようにしてください。

AGA治療薬の副作用と抑え方

経口内服した薬剤は、肝臓で代謝が行われますが、作用が強いとその分肝臓に負担がかかることがあります。副作用を抑えるポイントなどを紹介しますので参考にしてください。

・肝臓への副作用

薬は肝臓で代謝が行われますが、肝機能障害のある方が内服すると、血中濃度が上がり症状が悪化する危険があるためです。肝機能値を示す指標にはALT(GPT)、AST(GOT)、γ-GTPなどがあります。これらの値が上昇している場合は注意が必要です。肝臓へ負担がかからないように初回の内服前や内服中は定期的に血液検査を受けるなど肝機能値をチェックするようにすると良いでしょう。

・肝機能を向上させるポイント

強い薬を飲んでいる場合は、肝臓への負担が大きくなります。少しでも負担が軽くなるように肝機能を挙げるポイントを紹介します。

ポイント1:アルコールを控える
アルコールの代謝も肝臓で行われます。毎日晩酌をする方は週に1日でも良いのでお酒を飲まない休肝日を設けて肝臓を休ませてあげましょう。

ポイント2:食事内容
脂肪分の多い食事などカロリーの高いメニューは肝臓の負担になります。脂肪分の多い食事を続けると脂肪肝の原因となり肝臓の機能が低下してしまいます。野菜や果物などビタミン類や食物繊維を多く拭く食品をバランスよく摂り、高脂肪食は控えるようにします。

ポイント3:適度な運動
ウォーキングやジョギングなど適度な運動をすることで脂肪燃焼効果で、肝臓に脂肪が付着するのを防ぐことができます。運動は有酸素運動が効果的です。

ポイント4:十分な睡眠や休息
疲れていると肝機能が低下します。肝臓では代謝物や有害な物質を分解する解毒作用が行われますが、疲労や睡眠不足は代謝がスムーズに行われず体の代謝にも影響します。
 
ポイント5:禁煙
タバコに含まれるニコチンは肝臓によって分解され、有害な物質を体外に出す働きがあります。吸い過ぎは肝臓に負担がかかります。禁煙することでニコチンの解毒作用の負担が少なくなり、肝臓への負担が少なくなります。

体毛が濃くなるメカニズムと抑え方

体毛が濃くなるメカニズムには、男性ホルモンが関係しています。男性ホルモンのひとつにテストステロンがありますが、ジヒドロテストステロンも関係して、これらのホルモンの分泌が多くなることで体毛が濃くなります。

・抑え方

体毛が濃いという方は、男性ホルモンの分泌を抑えることが大切です。どのような抑え方があるのかまとめました。

1.食べ物
男性ホルモンの分泌を増やす食べ物として赤身の肉やニンニク、ショウガ、ネギなど薬味類があります。これらを多くとると男性ホルモンの分泌が多くなります。豆腐や納豆などの豆類を食べることで分泌が抑えられ体毛の濃さを和らげてくれます。

2.適度な運動
軽い有酸素運動(ジョギングやウォーキングなど)で体を動かすようにします。但し、筋肉トレーニングなどの激しい運動は逆効果になるので注意してください。

3.十分な睡眠
睡眠不足はストレスなどの原因になるので夜更かしなどは控えて早めに帰宅して、たっぷり眠るようにしてください。

妊娠中の子供への影響や症状と抑え方

サガーロは強い薬だと説明しましたが、皮膚を介して体内に吸収されてしまうので妊娠中の方は触らないように注意しなければなりません。カプセルが開いてしまい手でうっかり触って体に吸収されると胎児の生殖器などに影響してしまいます。妊娠中・授乳中の方や一般女性、未成年者には内服はすすめていません。

ED症状と抑え方

サガーロは肝機能低下などの副作用のほかにも勃起不選や射精障害、性欲減退など生殖機能にも悪影響をおよぼします。そのため、妊娠を臨んでるカップルにとってサガーロの内服を勧めている医療機関は少ないでしょう。EDの症状を抑えるには内服を一旦止めたり、薬の内容用量を減らすなど医師に相談するようにしてください。

AGA治療ができるクリニック3選

AGAの治療薬に用いられる薬はオンラインショッピングなどでも購入することは可能ですが、品質管理や副作用などの関係から専門の医療機関で治療することが臨ましいと言えます。ここでは病院の特徴や治療費などに付いてまとめました。

AGAスキンクリニック

店舗数全国1位のクリニックです。薄毛に悩む医師たちも受診し、開発した治療薬や治療法を安価に受けられます。初診料5,000円、薬代など含めて月平均2〜3万円が治療費になるようです。

AGAヘアクリニック

長友選手のTVCMや広告で有名なAGAクリニックです。
専用のアプリでビデオ診察が可能で、診察料はずっと0円です。
全国どこでも受診ができるのと、薬代だけの費用負担というところが好評のようです。

ドクターズヘア

母体の会社がAGAの薬を各病院に卸しています。
薬での治療がメインなので注射などの痛みを伴う治療はありません。
追加料金がかからないこともあり安心して受けられるようです。
※ここで紹介した費用は目安で、初回には初診料や血液検査料などかかる場合があります。

通院期間

治療を開始した時に気になるのはどれくらいの期間で効果が現れるのかと言うことではないでしょうか。治療を始めてもすぐに結果が出るわけではなく、約6ヶ月間は気長に治療を継続することが大切です。発毛には周期がありますが、治療を始めると抜け毛が減って、約2ヶ月から3ヶ月くらいで少しづつ発毛してくる方がいます。

内服期間中は肝機能値などを測定することもあるので、通院の目安として約6ヶ月から1年は見ておくようにすると良いでしょう。使用する薬の種類によっても異なりますが、最低でも6ヶ月間の通院は必要になります。また治療の結果を早めに出すためにも規則正しい生活や栄養バランスの良い食事、ストレスをためない生活習慣など努力が必要です。

AGA治療の保険に関して

健康保険は病気や怪我などで治療が必要になる場合に利用できるシステムです。AGAの治療は病気には分類されないので健康保険は適用外となり自由診療となります。自由診療は、自己負担となりかかった治療費は全額自分が支払わなければなりません。

健康保険では、治療費などの料金は保険診療点数によって決まっていますが、自由診療の場合、各病院やクリニックによって料金を設定できるので施設によって料金設定が異なります。

自宅でできるAGA治療

AGA治療の治療は医療機関などで内服治療を受けることができますが、自宅でもできることはあります。いくつか紹介しますので参考にしてください。


・育毛剤・育毛シャンプー

現在使っているシャンプーを確認してみましょう。シャンプーのなかには頭皮に必要な脂分まで落としてしまうのものや刺激の強い成分が含まれていることがあります。アミノ酸系のシャンプーや発毛専用のシャンプー剤などを使用するなど髪の毛の発育の優しいシャンプー剤を選ぶようにしてしてください。

また、発毛や育毛効果を促進したり、抜け毛を防いでくれる育毛剤なども使用すると効果的です。血流を促す成分が含まれているのでマッサージしながら行うとダブルの効果が得られます。


・サプリメント

髪や頭皮の健康にはタンパク質やビタミン、ミネラルなどの栄養素が必要です。食事から摂ることが理想ですが、外食が多い方や好き嫌いが多いなど栄養が偏りがちな生活を送っている方はサプリメントなどで栄養を補うようにすると良いでしょう。サプリメントは食後に摂取すると体に吸収されやすくなります。


・マッサージ

頭皮マッサージは薄毛や抜け毛を予防するのに役立ちます。血流が悪くなると発毛が悪くなり髪の毛の発育に影響します。手指の腹を使ってこめかみや生え際、頭頂部など頭全体を毎日5分間くらいマッサージすると効果的です。

AGAにならないための対策法

AGAを予防するには日常生活の心がけが大切です。AGAにならないためにはどのような対策があるのかまとめました。

・食事

髪の毛の発毛・発育には栄養バランスの良い食事が欠かせません。偏った栄養では、栄養分が髪の毛や頭皮まで行き届かず、血流も悪くなってしまいます。

髪の毛の発育に欠かせない栄養素にはタンパク質やビタミンA、ビタミンB、ビタミンC、ビタミンEのほか、ミネラルがあります。肉・魚、卵、野菜や果物、海藻類、豆類など積極的に摂るようにすることでAGAを予防できます。

・生活習慣

睡眠不足や不規則な生活はホルモンバランスが乱れて血行が悪くなることがあります。血行が悪くなると頭皮に必要な栄養分が運ばれなくなります。また喫煙や飲酒は血行に繋がり頭皮の健康にも悪影響です。

・ストレスを発散

ストレスで脱毛症になってしまたという話を聞いたことはありませんか?ストレスは髪の毛や頭皮に悪影響を与えているのです。ストレスが溜まるとホルモンバランスが乱れ血行が悪くなります。適度な運動や好きな趣味に没頭するなどストレスを解消しましょう。但し、ストレス解消にアルコールをたくさん飲むのは逆効果になります。

・シャンプー方法

シャンプーをする時、爪を立てて強く擦って洗っている方はいませんか?爪を立てたり、強く洗うと頭皮の細い血管に傷がつくなど刺激になってしまうことがあります。

①ぬるま湯で頭皮の汚れを軽く洗い流します。
②シャンプーは頭皮に直接つけず、手に取って泡立ててから洗います。洗い方は手指を使って優しくマッサージするように汚れを落としながら洗います。
③すすぎはしっかり行います。シャンプー剤が残ると痒みなどの原因となり頭皮にも良い影響を与えません。
④タオルドライをした後にドライヤーで髪の毛や頭皮を乾かします。ドライヤーを頭皮に近づけすぎると乾燥の原因になるので約20cmくらい離して乾かすようにします。

・頭皮マッサージ

頭皮をマッサージすることで血行が良くなり、髪の発育・発毛を促進してくれます。マッサージする時は、人差し指、中指、薬の指先を使って爪を立てず優しくマッサージします。頭頂部から前頭部、こめかみなど頭全体をマッサージします。

ちょっと気になると感じた人は、まずはセルフチェック!

☑ 生え際などに細くて弱々しいうぶ毛が増えた
☑ 両親、祖父祖母に薄毛の人がいる
☑ 抜け毛が多くなってきた
☑ 地肌が見えてくるようになった
☑ 額が広がってきたように感じる
☑ ストレスが多い生活だ
☑ 食事は不規則、偏りもある

まとめ

AGA(男性脱毛症)の治療についてまとめました。AGAの治療には内服治療がありますが、薬によっては強い成分が含まれているので専門病院で処方してもらうようにしてください。また内服治療と合わせて生活習慣や食生活なども見直すようにしましょう。

監修

・救急医、内科医 増田陽子

・救急医、内科医 増田陽子

専門分野 
微生物学、救急医療、老人医療

経歴
平成18年 Pittsburg State大学 生物学科微生物学・理学部生化化学 卒業
平成22 年 St. Methew School of Medicine 大学医学部 卒業
平成24年 Larkin Hospital勤務
平成26年 J.N.F Hospital 勤務

資格
日本医師資格
カリブ海医師資格
米国医師資格

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