はじめに

舞茸がダイエットに効果的だとはあまり聞きなれないかもしれません。
今回は舞茸がダイエットになぜ効果的なのか、また食事での取り入れ方などを紹介します。
これを機にあなたも舞茸ダイエットに取り組んでみてはいかがでしょうか?

舞茸にダイエット効果がある理由は?

舞茸のカロリーは100g当たりわずか16kcalなので、調理をして油に絡めたとしてもかなりカロリーを抑えたメニューを作ることができます。

舞茸はきのこの一種であり、他のきのこ同様『食物繊維』を豊富に含んでいます。舞茸に含まれているのは『不溶性食物繊維』といって、腸の蠕動(ぜんどう)運動を盛んにする働きがあります。腸が活発に活動することで、老廃物を体外に排出する機能が盛んになります。

きのこ類のみに含まれる食物繊維には『キノコキトサン』という複合食物繊維があります。この食物繊維には、脂肪の吸収を防ぐだけでなく、脂肪を燃焼する効果も期待出来ます。

舞茸がダイエットに効果的な理由はこれだけではありません。舞茸のみに含まれる『MXフラクション』という成分が、脂肪や悪玉コレステロールの分解を促進させるのです。すなわち、これから脂肪になろうとしている悪玉コレステロールを抑制し、なおかつ、中性脂肪の分解にも効果がみられのです。

これらが舞茸がダイエットに効果的な理由です。

ダイエットに効果的な舞茸の取り入れ方

舞茸はダイエットに効果的である事はご説明しましたが、実際にどのように取り入れるとより効果的なのでしょうか?

舞茸ダイエットとは、毎日1回50gの舞茸を食事に取り入れて食べるだけです。50gは通常市販されている舞茸パックの約半分の量なので取り入れやすいのではないでしょうか。

食物繊維を多く含む事から、人によってはお腹がゆるくなってしまう方がいますので、食べ過ぎないように注意しましょう!

舞茸の有用成分を効果的に働かせるためには、いくつか注意すべき事があります。

1つ目は、舞茸のみに含まれる『MXフラクション』は130℃以上になると分解されてしまう点です。そのため、長い間煮込まずにサッと炒めて調理する事をおすすめします。

2つ目は舞茸を調理した時に出る黒い煮汁に有用成分が多く含まれているので、これを捨てずに摂取する事です。それも一緒に食べられる調理方法が理想的でしょう。

3つ目は水洗いを避ける事です。水洗いする事で、有用成分が流れてしまうのです。調理前には洗わずに、下の部分だけ取り除いてそのまま使用しましょう。

勿論、舞茸を食べるだけで痩せるという訳ではありません。1食当たりの量を食べ過ぎないようにする、間食を少なくする、適度な運動をするといった、基本的なダイエットのルールも併用してこそ効果が出るものです。

舞茸の効果を上手に取り入れ、ダイエットに繋げましょう。

ダイエットに効果的なおすすめ舞茸料理はこれ!

1. 日本人の朝食はやっぱり味噌汁!

味噌汁にして汁ごと食べられるという点で効果が期待出来ます。舞茸に含まれる『MXフラクション』が分解されてしまわないように、調理の最後に入れて軽く火を通す程度にしましょう。

一緒に入れる具としておすすめなのは、豆腐・小松菜・もやしなどですが、お好きな具材をチョイスしても大丈夫です。豆腐は低カロリーなのに栄養価が高く、小松菜やもやしは免疫力向上が期待出来るという点で特におすすめです。

2. 野菜と一緒に!栄養たっぷり炊き込みご飯!

炊き込みご飯の素などを使うと少々濃い目の味付けになるので、ダイエット中の方は気になってしまうかもしれません。しかし炊き込みご飯は、市販の素を使わなくても、だしと野菜を入れるだけで簡単にお好みのものが作れます。

旬の野菜やきのこなどを入れて、白だしもしくはだしの素と共に炊飯器で炊くだけです。炊飯器には炊き込みご飯の目盛りがあるので、それに合わせれば大丈夫です。他のきのこも入れる事で、脂肪燃焼効果が高まる上に、生姜を加えれば、代謝が更に良くなるのでおすすめです。

3. 冬には体がポカポカ!料理が苦手な人でも作れる鍋!

鍋に舞茸を入れて調理し、しめで雑炊やうどんにして汁ごといただくのがおすすめです。舞茸はあまり煮込み過ぎないように注意しましょう。

魚介類・肉類・野菜と合わせると、色々な旨味が合わさり美味しいお鍋になりますので、ついつい食べ過ぎてしまわないように、量はきちっと決めておく事が大切です。

お肉を入れるならば、ヘルシーな鶏肉がおすすめです。他のお肉でも大丈夫ですが、脂身の多いお肉は避けると良いでしょう。

めんつゆやだしの素でシンプルな味付けが理想的です。砂糖・みりんなどの甘みを出すものは、カロリーが高くなってしまうので避けた方が良いでしょう。逆に七味唐辛子・生姜・にんにくなどを入れると、消化が促される効果があるのでおすすめです。

4. スパゲッティ―も食べ方に気を付ければOK!

パスタは、炭水化物である上に油が多いので、ダイエット中の方は気になってしまうかもしれません。しかし、食べ方を考えればダイエット向きの料理にもなります。

まずはいきなりパスタから食べてしまうと、炭水化物である事から血糖値が急激に上昇してしまいます。なのでスープやサラダなどを最初に摂ってから、パスタを食べるようにしましょう。

ソースについてもクリーム系・チーズ系は高カロリーになってしまうため、オイルベースやトマトソースのものを選択するのがベストです。脂分は多すぎてもカロリーが高くなってしまうので、入れ過ぎないように注意が必要です。

美容に良いオリーブオイル、消化を促す鷹の爪・にんにくなどとセットにすると良いでしょう。ほうれん草や小松菜と合わせてペペロンチーノ、トマトと舞茸を合わせてトマトソース、麺をしらたきにされる方も多いです。

炭水化物だからと敬遠しないで、食べたいものは我慢せずに、食べ方を考えながら摂取する事が大切です。

舞茸の効果的な食べ方を覚えて、ダイエットを成功させよう!

舞茸ダイエットは、腸の働きを活発にさせる事にメリットがあります。舞茸を継続して食べ続けたことで、お通じが良くなって体重減少が見込まれることも多いです。

食べ方に注意しないと、舞茸の持つ効能を十分に取り入れられないので注意が必要です。今回紹介した、味噌汁・炊き込みご飯・鍋・スパゲッティ―を上手くローテーションさせて、飽きのこないメニューを作っていけると良いでしょう。

まとめ

今回は舞茸ダイエットのやり方やおすすめ料理についてご紹介しました。

舞茸ダイエットを実践すればわずか1週間で、体の変化が見られることがあります。
取り入れ方も、そこまで負担にならない量なので、調理の仕方を工夫することで大きなストレスもなく続けることができます。

あなたもこの機会に是非舞茸ダイエットに挑戦してみてはいかがでしょうか?

監修

・救急医、内科医 増田陽子

・救急医、内科医 増田陽子

増田陽子さん
・救急医、内科医
専門分野 
微生物学、救急医療、老人医療

経歴
平成18年 Pittsburg State大学 生物学科微生物学・理学部生化化学 卒業
平成22 年 St. Methew School of Medicine 大学医学部 卒業
平成24年 Larkin Hospital勤務
平成26年 J.N.F Hospital 勤務

資格
日本医師資格
カリブ海医師資格
米国医師資格

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