熱中症とは
熱中症とは、高温の環境下において、体温の上昇とともに身体が環境に適応できなくなってしまい、脱水など種々の症状を引き起こす病気の総称を指します。
昔は『日射病』などとも呼ばれることもあり、夏の日差しが照り付ける中で活動をする際に起こりやすいという認識をされることが多かったです。
しかし、近年では屋外に限らず、室内でも症状が出てしまう事例が多く、総じて熱中症と呼ばれています。
特に、高齢者や子どもは体温調節機能が低いため、屋内での死亡例も後を絶ちません。決して他人事ではなく、誰にでも起こりうる症状なのです。
昔は『日射病』などとも呼ばれることもあり、夏の日差しが照り付ける中で活動をする際に起こりやすいという認識をされることが多かったです。
しかし、近年では屋外に限らず、室内でも症状が出てしまう事例が多く、総じて熱中症と呼ばれています。
特に、高齢者や子どもは体温調節機能が低いため、屋内での死亡例も後を絶ちません。決して他人事ではなく、誰にでも起こりうる症状なのです。
熱中症の種類と症状
熱中症は『熱失神』、『熱痙(ねつけいれん)』、『熱疲労』、『熱射病』の四種類に分類されま
す。『熱失神』と『熱痙攣』は軽度、『熱疲労』は中等度、『熱射病』は重度とされています。
す。『熱失神』と『熱痙攣』は軽度、『熱疲労』は中等度、『熱射病』は重度とされています。
熱失神
『熱失神』では意識障害が起こります。体温が上昇することによって全身の皮膚血管が拡張し、血圧低下に伴って脳への血流が低下することによって発生します。症状としては、めまい、突然の失神、発汗、脈が速くて弱くなること、顔面蒼白などが挙げられます。
熱痙攣
『熱痙攣』とは筋肉に痛みを伴い、痙攣が起きることです。大量に汗をかいているとき、水分しか摂取ないと、塩分やミネラル分が失われてしまって発生します。症状は筋肉の痛みや痙攣で、特にふくらはぎに痙攣が起こりやすいといわれています。
熱疲労
『熱疲労』とは脱水により全身症状が起ることです。大量に汗をかいて、水分補給が追いつかない状態の時に発生します。症状としては全身の倦怠感、疲労感、頭痛、嘔気、めまいなどが挙げられます。
熱射病
『熱射病』とは体温の上昇により、脳の視床下部にある中枢機能にまで異常をきたしている状態です。症状としては高度の意識障害、体温上昇(40度以上)、過呼吸、ショック症状などが挙げられます。
熱中症の処置
重度の熱中症の場合は、迅速に医療的な処置を受けないと命に関わることがあります。そのため、熱中症が疑われる場合、まず意識状態を確認し、意識がはっきりしていなければ、すぐに救急車を呼ぶ必要があります。
その場合でも救急車が来るまで、涼しい場所に移動させ、できる限り水や氷のうなどで体全身を冷やすようにしましょう。
炎天下の野外で救急車を待つ場合には、頭から足までの全身を、水で濡らすのも効果的です。
もちろん、救急隊には説明してください。
意識がある場合は応急処置を実施します。
まず、涼しい場所へ避難します。
屋内の冷房が効いた場所が良いですが、すぐに屋内に行けない場合は日の当たらない、風通しの良い場所に移動します。
次に、衣服を緩め、身体を冷やします。男性ではネクタイやシャツの首元を緩めた方が良いでしょう。
保冷剤や冷たいタオルで、首や脇の下、鼠径部(そけいぶ)など太い血管が皮膚に近い部分を通っている部位を冷やします。うちわや扇風機で扇ぐのも良いでしょう。
水分・電解質の補給も大切です。意識がはっきりしている場合は、自分で飲ませるようにします。
できれば水分も電解質も補給できる、冷やしたスポーツドリンクなどが良いでしょう。
意識がない場合は無理に飲ませると、誤って気道に入って呼吸困難となる恐れがあるので、無理に飲ませないようにします。
また、嘔気・嘔吐の症状がある場合も無理に飲ませるとさらに嘔吐を誘発することもあるので注意しましょう。
自力で水分を摂取できない場合は医療機関で点滴などの処置が必要です。
その場合でも救急車が来るまで、涼しい場所に移動させ、できる限り水や氷のうなどで体全身を冷やすようにしましょう。
炎天下の野外で救急車を待つ場合には、頭から足までの全身を、水で濡らすのも効果的です。
もちろん、救急隊には説明してください。
意識がある場合は応急処置を実施します。
まず、涼しい場所へ避難します。
屋内の冷房が効いた場所が良いですが、すぐに屋内に行けない場合は日の当たらない、風通しの良い場所に移動します。
次に、衣服を緩め、身体を冷やします。男性ではネクタイやシャツの首元を緩めた方が良いでしょう。
保冷剤や冷たいタオルで、首や脇の下、鼠径部(そけいぶ)など太い血管が皮膚に近い部分を通っている部位を冷やします。うちわや扇風機で扇ぐのも良いでしょう。
水分・電解質の補給も大切です。意識がはっきりしている場合は、自分で飲ませるようにします。
できれば水分も電解質も補給できる、冷やしたスポーツドリンクなどが良いでしょう。
意識がない場合は無理に飲ませると、誤って気道に入って呼吸困難となる恐れがあるので、無理に飲ませないようにします。
また、嘔気・嘔吐の症状がある場合も無理に飲ませるとさらに嘔吐を誘発することもあるので注意しましょう。
自力で水分を摂取できない場合は医療機関で点滴などの処置が必要です。
熱中症の予防
熱中症の処置も大切ですが、もっと大切なのが熱中症にならないよう予防することです。
まず、暑さを避けることが大切です。
屋外では直射日光を浴びないよう、日陰を選んで過ごし、帽子をかぶったり、日傘をさしたりしましょう。
屋内での熱中症対策にはエアコンを利用することがあげられます。
また、窓から入る日差しを遮るよう、カーテン、すだれ、よしずなどを活用することが効果的です。
暑さを避けるには服装にも注意します。通気性の良い素材の服を選ぶと良いでしょう。
黒っぽい服は熱をためやすいので避けた方が良いでしょう。
そして、こまめに水分の補給をします。
特に、小さなお子様やお年寄りの方は脱水症状が自覚しにくいです。
なので、暑い時には30分に1回の割合で水分補給を心がけましょう。
水分とともに塩分・ミネラル分も補給できるようスポーツドリンクや塩あめなどを活用しましょう。
アルコール類はかえって尿の排出を促し、身体から水分を出してしまうため、水分補給にはなりません。
まず、暑さを避けることが大切です。
屋外では直射日光を浴びないよう、日陰を選んで過ごし、帽子をかぶったり、日傘をさしたりしましょう。
屋内での熱中症対策にはエアコンを利用することがあげられます。
また、窓から入る日差しを遮るよう、カーテン、すだれ、よしずなどを活用することが効果的です。
暑さを避けるには服装にも注意します。通気性の良い素材の服を選ぶと良いでしょう。
黒っぽい服は熱をためやすいので避けた方が良いでしょう。
そして、こまめに水分の補給をします。
特に、小さなお子様やお年寄りの方は脱水症状が自覚しにくいです。
なので、暑い時には30分に1回の割合で水分補給を心がけましょう。
水分とともに塩分・ミネラル分も補給できるようスポーツドリンクや塩あめなどを活用しましょう。
アルコール類はかえって尿の排出を促し、身体から水分を出してしまうため、水分補給にはなりません。
おわりに
熱中症の症状や対処法、そして予防法について解説しました。
熱中症は誰にでも起こりうる病気ですが、きちんと対策をすれば防げます。
対策は決して難しいものではなく、誰にでもできることです。
熱中症になる人が多い暑い夏、しっかりと熱中症について知って対策をとり、暑さに負けず元気に乗り切りたいものです。
熱中症は誰にでも起こりうる病気ですが、きちんと対策をすれば防げます。
対策は決して難しいものではなく、誰にでもできることです。
熱中症になる人が多い暑い夏、しっかりと熱中症について知って対策をとり、暑さに負けず元気に乗り切りたいものです。
微生物学、救急医療、老人医療
経歴
平成18年 Pittsburg State大学 生物学科微生物学・理学部生化化学 卒業
平成22 年 St. Methew School of Medicine 大学医学部 卒業
平成24年 Larkin Hospital勤務
平成26年 J.N.F Hospital 勤務
資格
日本医師資格
カリブ海医師資格
米国医師資格