はじめに

春先は1年で最も気候の変動が激しくなっています。自律神経が乱れやすく、ホルモンバランスも崩れやすいため、体調を崩しやすい時期です。そのため、ダイエットも失敗しやすく、苦戦されている方もいらっしゃるのではないでしょうか?しかし、そんな時期でも呼吸法を変えることで痩せることができる方法が存在します。今回は、呼吸法ダイエットの効果・やり方をご紹介していきます。

ダイエットで呼吸が大事な理由

正しい呼吸法は、内臓脂肪を減らしやすくしてくれる効果があります。実は呼吸と内臓脂肪には深い関係性があるのです。

内臓脂肪が多くなると呼吸がしにくくなります。一般的に肥満体系の人は息切れが起こりやすいですが、その理由は内臓脂肪が肺や横隔膜を圧迫することで、浅い呼吸しかできないからなのです。

そして、呼吸が浅くなると新鮮な酸素を体内に多く取り込むことができなくなります。酸素というのは、体内のエネルギーを効率よく燃焼させるために必要なものです。酸素を多く取り入れると、内臓脂肪を効率よく減らすことが可能になるのです。
そのため普段から呼吸が浅い人は、酸素を十分に取り入れることができていないので、エネルギーを燃焼させる力が不足します。そのため、内臓脂肪を減らすためには、呼吸法が大切なのです。

ダイエット効果のある呼吸法とは

一般的なダイエット呼吸法では腹式呼吸を取り入れます。腹式呼吸は、基礎代謝をアップさせたりウエスト周りをすっきりとさせることが期待できます。呼吸法ダイエットでは、腹式呼吸を使ってリラックスしながら代謝を上げ、脂肪を燃焼させます。

ダイエットというと、食事制限が必要な場合も多いですが、呼吸法ダイエットは食事制限やきつい運動をする必要がありません。費用もかからず、さらに、自宅で行えるので自分のペースでダイエットを進めていけます。

胸式呼吸に比べると腹式呼吸の方が体をリラックスさせてくれる効果が高いです。逆に胸式呼吸では、首や肩などに負担がかかり、痛みなどの不調につながることが多いです。

腹式呼吸は、息を吐くときにお腹をへこませて、吸うときにお腹を膨らませる呼吸法です。通常の胸式呼吸と違うのは、横隔膜を大きく動かすという点です。

腹式呼吸の場合はお腹を使って深く呼吸する方法なので、緊張している筋肉をほぐしたり、心を落ち着かせる効果も高いです。寝る前などに布団の上で腹式呼吸を行うと、より高い効果が得られるでしょう。

ダイエット効果のある呼吸法のやり方

ダイエットに効果的な呼吸法を見ていきましょう。

<腹式呼吸法>

1.口から息を全て吐き切ります。

2.鼻からゆっくりと息を吸いましょう。この時に、お腹の中に空気を溜めていくことをイメージして吸うようにしましょう。

3.吸った空気を口から吐き出します。ゆっくりと長く吐き出すのがポイントです。

<丹田呼吸法>

1.両手で三角形を作り、三角形を逆さにしてお腹に置きます。この時、親指がおへそにあたる位置に置きましょう。

2.中指があたったところが丹田というツボです。少しだけ力を入れながら、前傾姿勢をとります。鼻から息を吸って、ゆっくりと鼻から吐き出します。

<片鼻呼吸法>

1.右手の人差し指と中指を折りましょう。

2.親指で右の鼻を抑えます。そして左の鼻の穴から息を吐き出しましょう。

3.左の鼻の穴から4カウント数え、ゆっくりと息を吸うようにします。

4.右の薬指で左の鼻を抑えて、息を止めましょう。

5.親指を離して、右の鼻の穴から8回カウントしたら息を吐き出します。
腹式呼吸の1セットの目安は、20~30回程度です。無理に行うと酸欠になる可能性があるので、辛いと思ったらやめましょう。

腹式呼吸は、新鮮な酸素を体内に取り込むことができるため、効率よくインナーマッスルを鍛えることができます。

まとめ

今回は呼吸法ダイエットの効果、やり方などをご紹介しました。
普段から意識して腹式呼吸を行うようにするとダイエット効果が期待できるでしょう。
心身ともに健康的になれる要素が腹式呼吸にはつまっています。デメリットも少なく、脂肪燃焼効果も向上するため、ダイエットにつながります。ぜひ、今日からチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

監修

・救急医、内科医 増田陽子

・救急医、内科医 増田陽子

専門分野 
微生物学、救急医療、老人医療

経歴
平成18年 Pittsburg State大学 生物学科微生物学・理学部生化化学 卒業
平成22 年 St. Methew School of Medicine 大学医学部 卒業
平成24年 Larkin Hospital勤務
平成26年 J.N.F Hospital 勤務

資格
日本医師資格
カリブ海医師資格
米国医師資格

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