回復食にオススメな料理とメニュー

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回復食のとても大切です。
ここではは実践編として、ファスティング・断食後の回復食の取り入れ方について解説します。

回復食の期間

回復食の期間は、断食を行った日数と同じだけ設けることとされています。
また、最低でも3日間は必要です。
例えば断食を5日間行ったなら、回復食の期間も5日間となります。たとえ2日間しか断食を行わなかったとしても、3日間は回復食を食べるようにしましょう。

回復食のタイミング

通常、私たちは1日3回食事をしています。断食後の回復食でも、このタイミングは変わりません。ただし、食事内容は回復期間の日数に応じて変化させていく必要があります。
回復初日は、重湯のような軽いものから始め、徐々におかゆや煮野菜、煮魚などへシフトしていくのが一般的です。

回復食のメニューとレシピ

回復食では、断食後の体調に合わせて食べるべき食品が異なります。以下に、断食後の日数に応じた回復食のメニュー例をご紹介いたします。これらのメニューを参考に、体調に配慮した回復を目指しましょう。

回復食1日目

朝:重湯またはみそ汁の上澄み
昼:みそ汁の汁のみ、おかゆ1/2杯
晩:みそ汁の汁のみ、おかゆ1/2杯、酵素ドリンク
※白米よりも玄米が理想的です。

回復食2日目

朝:みそ汁の汁のみ
昼:野菜のみそ汁、おかゆ2/3杯、薄味のぬか漬け
晩:野菜のみそ汁、おかゆ2/3杯、薄味のぬか漬け
※白米ではなく玄米が好ましい
※飲み物は水かノンカフェインのお茶が推奨されます。

回復食3日目

朝:野菜のみそ汁
昼:野菜のみそ汁、おかゆ2/3杯、薄味のぬか漬け、納豆(醤油のみの味付け)または豆腐
晩:野菜のみそ汁、おかゆ2/3杯、薄味のぬか漬け
※白米ではなく玄米が好ましい
※飲料には、ノンアルコール・砂糖不使用の玄米甘酒も適しています。

回復食4日目

朝:野菜のみそ汁
昼:野菜のみそ汁、ご飯2/3杯、薄味のぬか漬け、煮野菜
晩:野菜のみそ汁、ご飯2/3杯、薄味のぬか漬け、煮野菜
※白米ではなく玄米が推奨されます。

回復食5日目

朝:野菜のみそ汁
昼:野菜のみそ汁、ご飯2/3杯、薄味のぬか漬け、煮野菜、亜麻仁油またはえごま油(大さじ1〜2)
晩:野菜のみそ汁、ご飯2/3杯、薄味のぬか漬け、煮野菜、亜麻仁油またはえごま油(大さじ1〜2)
※白米ではなく玄米が理想的
※亜麻仁油やえごま油には、αリノレン酸を豊富に含むオメガ3が含まれています。

回復食6日目

朝:野菜のみそ汁
昼:野菜のみそ汁、ご飯2/3杯、薄味のぬか漬け、煮野菜、亜麻仁油またはえごま油(大さじ1〜2)、小魚
晩:野菜のみそ汁、ご飯2/3杯、薄味のぬか漬け、煮野菜、亜麻仁油またはえごま油(大さじ1〜2)、小魚
※白米ではなく玄米を選びましょう。
※小魚はイワシやシラス、シシャモなど、骨ごと食べられるものが推奨されます。

基本的には、体調を見ながら少しずつタンパク質やカルシウムを追加していきます。体調を最優先に、無理のないペースで回復食を進めることが大切です。

『まごはやさしい』がモットー

回復食で意識したいのが、『まごはやさしい』というフレーズです。これは、食べるのが好ましいと言われる食材の頭文字です。これらの食材を少しずつ回復食に取り入れていきましょう。
ま:豆類
ご:ごま・ナッツ類
わ:わかめ・海藻類
や:野菜
さ:魚・貝類
し:しいたけ・きのこ類
い:いも類

回復食を食べると起こる効果について

ファスティングの回復食を食べ始めると、体にはどのような効果があるのでしょうか?

・腸内環境が改善される
・味覚が敏感になる
・腹八分目で満足する
・頭がスッキリする

一度断食で体内を休ませた後に、回復食で徐々に慣らしていくと、これまでの体の中がリセットされるのを感じられると言われています。

これは、回復食で徐々に体内環境を調整することによって得られる結果です。
断食では回復食が一番大切と言われているのは、このためなのです。

回復食とは

ファスティングや断食の後には、必ず回復期間が設けられています。このときに食べる食事を回復食と呼びますが、いったいどうして回復食が必要なのでしょうか?
せっかく頑張った断食の効果を失くさないためにも、まずは回復食の役割について知っておきましょう。

断食後は体が飢餓状態

断食やファスティングを終えたばかりの体は、飢餓状態にあります。飢餓状態の体は、胃に入ってきたものを手あたり次第吸収しようと働きます。この時期に栄養価の高いものを食べすぎてしまうと、せっかく体をリセットした意味がありません。かえって太りやすくなってしまうことも考えられます。

内臓の働きを元に戻す

断食中しばらく休んでいた内臓は、機能が十分に整っておらず、いきなり普通の食事を摂ってしまうと、体がついていていきません。断食後の内臓が本調子に戻るまでには、ある程度の時間がかかります。少しずつ時間をかけながら慣らしていかなければ、逆に体の不調につながってしまいます。これではせっかくのファスティングも台無しです。
皆さんも、発熱や嘔吐などの後は、胃に優しく消化がいい食事を心掛けると思います。ファスティングの回復食もそれと同じなのです。

回復食を食べるタイミングはいつ?

回復食の大切さを理解していただけましたか?では、ここからは実践編です。
ファスティング・断食後の回復食の取り入れ方について解説します。

回復食の期間

回復食の期間は、断食を行った日数と同じだけ設けることとされています。
また、最低でも3日間は必要です。
例えば断食を5日間行ったなら、回復食の期間も5日間となります。たとえ2日間しか断食を行わなかったとしても、3日間は回復食を食べるようにしましょう。

回復食のタイミング

通常、私たちは1日3回食事をしています。断食後の回復食でも、このタイミングは変わりません。
ただし、食事内容は回復期間の日数に応じて変化させていく必要があります。
回復初日は、重湯のような軽いものから始め、徐々におかゆや煮野菜、煮魚などへシフトしていくのが一般的です。

おわりに

ファスティングや断食は、単なる体重減少の手段にとどまりません。体内に蓄積された毒素や疲労を効果的に取り除き、身体の内部環境をリセットするための有効な方法でもあります。

しかしながら、断食後の「回復食」は、その効果を持続させ、健康な状態を保つために極めて重要な役割を果たします。適切な回復食を取らなければ、断食で得られたメリットが失われる可能性があるため、慎重な計画が必要です。

例えば、断食後に急に大量の食事を摂取したり、必要な栄養素を極端に制限したりすると、身体に負担をかけ、せっかく整った体内環境が逆戻りしてしまいます。

回復食の重要性とその目的をしっかりと理解し、段階的かつバランスの取れた食事を心掛けることで、ファスティングの効果を最大限に活かし、健康的で美しい体を維持しましょう。

監修

・総合診療医 院長 豊田早苗

・総合診療医 院長 豊田早苗

専門分野
総合診療医

経歴
鳥取大学医学部医学科卒業。2001年 医師国家試験取得。
2006年とよだクリニック開業。
2014年認知症予防・リハビリのための脳トレーニングの推進および脳トレパズルの制作・研究を行う認知症予防・リハビリセンターを開設。

資格
医師免許

所属学会:総合診療医学会、認知症予防学会

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