はじめに

疲れがなかなか取れにくいこの季節。胃腸の疲れも例外ではありません。

あなたが感じるその疲労感や様々な不調はもしかすると、胃腸からきているかもしれません。

東洋医学において“胃”は6本ある陽経の王とも呼ばれエネルギーを吸収するとても大切な臓器です。

この胃や腸がしっかりと働いてくれることにより食べ物から栄養を吸収出来、それを元に活力のある生活を送ることができます。

しかし裏を返せば胃腸に負担をかける食生活を送っているとそれが様々な不調の原因になる可能性があります。

一般的に“胃腸の調子が悪い”と聞くと“食欲が湧かない”というのがイメージしやすいですが、実は食べ過ぎてしまうこともまた“胃腸の調子が悪い”状態なのです。

それを理解し胃腸がストレスなく働ける環境を作ってあげる事がなによりも大切です。

早食いをせずしっかりとよく噛む事

早食いは胃腸にとってとてもストレスな食べ方です。
なぜなら食べ物をしっかりと噛み砕けておらず、食べ物が固形の状態のまま胃に流れていってしまうためそれを消化するためには胃は多くの胃酸を出さないと行けません。

それでも消化し切れなかった食べ物はそのまま腸へ流れていってしまう為、腸への負担も大きくなり便秘の原因にもなってしまいます。

なにより良く噛む事により満腹中枢が刺激され、適切な食事の量で満腹感をえられます。
食べ物を一口毎に、20回以上は噛むように心がけてみましょう。
そしてこの時に出来るだけ左右の歯を均等に使うようにしてみましょう。

そうする事により顎や首への負担も軽減できます。
そしてよく噛む事により、唾液腺が刺激され唾液の分泌量が増えます。

唾液は消化酵素としても働く他、食べ物を分解したり殺菌効果も高いため免疫力を上げることにもなります。

食事前食事後、それぞれ30分間はお水を飲まないようにする?

早食いのクセがある方は、食事中お水を飲むクセがある事が多いです。
なぜなら噛み砕ききれていない食べ物を水で流し込んでいるからです。

そうすることにより、上記で説明したような胃腸への負担もかかります。
そしてなにより、食事中お水を飲むと胃酸が薄まってしまい胃が食べ物を消化することができづらくなってしまいます。

食事中にお水を飲むクセがある方は、食前30分前までに飲むのをやめ、食後30分後にまたお水を飲むと胃腸への負担を減らす事ができるでしょう。

“ながら食べ”はしない

ながら食べとは、テレビを観ながら食べる、ケータイをいじりながら食べる、話をしながら食べるなどです。

人間は自律神経と呼ばれるカラダのオンとオフのスイッチを持っています。

自律神経は大きく分けると、

交感神経
【仕事中や日中活動的に生活を送るためのオンのスイッチ】

副交感神経
【睡眠中などリラックスするためのオフのスイッチ】

上記の二つがあります。

基本的に、胃腸は副交感神経の時にしっかりと活動的に働きます。
しかし“ながら食べ”をすると、外部からの刺激により交感神経がとても興奮しやすくなります。

そうなると、胃腸が食べ物を受け入れる準備が整っていないため消化不良や食欲不振の原因となってしまいます。

食事をする時は、食べることにしっかりと集中するとより胃腸への負担も減らす事ができるでしょう。

食事の時以外の間食は避ける

胃腸は食べ物が入ってきている間は働き続けないといけません。

ということは間食をするクセがある方は、その度に胃腸が起こされ働き続けないといけない為、休む事が出来ずとてもストレスになってしまいます。

なるべくなら食事の時以外の間食は避け胃腸を意識して休める時間を作ってあげましょう。

まとめ

いかがでしたか?

胃腸やカラダへの不調を感じておりこの中で当てはまるものがあった場合、そこを改善することによりカラダの調子が良くなるきっかけになるかもしれません。

そしてなにより適切な食事の仕方を身につけることにより、これまで以上に食べ物を美味しく感じることが出来、よりエネルギッシュな毎日を送ることが出来ます。

監修

・総合診療医 院長 豊田早苗

・総合診療医 院長 豊田早苗

専門分野 
総合診療医

経歴
鳥取大学医学部医学科卒業。2001年 医師国家試験取得。
2006年とよだクリニック開業。
2014年認知症予防・リハビリのための脳トレーニングの推進および脳トレパズルの制作・研究を行う認知症予防・リハビリセンターを開設。

資格
医師免許

所属学会:総合診療医学会、認知症予防学会

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