はじめに

「整体師、理学療法士、柔道整復師の仕事内容ってどう違うの?」と思われている人は多いのではないでしょうか?

そこで本記事では、整体師の仕事内容を解説し、その後で整体師の仕事内容と比較しながら理学療法士と柔道整復師の仕事内容についてご紹介していきます。

整体師の仕事内容

整体とは、日本では主に手技を用いた民間療法です。カイロプラクティック・オステオパシー・スポンディロセラピーなどのアメリカ発祥の手技や日本古来の手技療法と組み合わせたものを、「整体」と呼んでいることが多いです。

現在は、一般的にカイロプラクティックに似た、骨格の矯正を目的とした手技療法を指して使われることもありますが、どんな整体師の学校に通ったか、どんな師匠に習ったか、などによって整体師の持つ技術も変わってくるため施術内容もさまざまです。
 
整体師の主な仕事は、疲れや体の不調を訴えるクライアントに対して、症状の状態や、いつから不調を持っているかなどの話を聞き出し、不調の情報を集めて原因を突き止めていきます。
そして、施術する方法を決めて、内容をクライアントに伝えて実際に施術していきます。

また、整体院の経営もしていかなくてはならないので、経営者としての仕事もあります。どのように広告をうつのか、どのような人を雇うのかなど経営戦略を考えなくてはならないですし、税務署に提出するための帳簿を作成しなくてはなりません。更に整体院全体の運営をしなくてはならないので掃除などの雑務もこなします。

整体師の1日

整体院や整体師によってスケジュールが大きく変わることがあります。そのため、朝早くから夜遅くまで仕事をしているところもあれば、平日は整体院に勤務して週末に個人で整体を施術する整体師もいます。

シフト制などを敷いている整体院に勤めれば、従来の勤務体系とは違い夜だけの勤務や、午前だけの勤務などもあります。大手の企業が運営を行っている整体院では、シフト制をメインにしているケースが多いようです。

個人経営ではそれこそ経営戦略にもよって変わってくるのですが、全体的には長い時間働く整体師が多いように思われます。ここでは、オーソドックスな整体院の1日を紹介します。

朝:開院準備(掃除、予約の確認など)をして施術業務を行う。
昼:通常の施術業務をしながら空いた時間にブログを更新したり、記録を整理したり昼食を取る。
夜:閉院後に掃除や片付けをする。

整体師と理学療法士の違い

整体師や整体を名乗るのに規制は無いため誰でも整体師として開業ができます。整体師の民間資格もありますが、整体師の学校や団体が勝手に作った資格でそこに法的根拠や権利などはありません。

整体学校も日本の教育基準法・基本法に則ったものではないため、通っていても法的に学生ではなく、卒業しても学位はもらえませんし、卒業しても何ら公的な資格は得られず、あくまで自称整体師と名乗るのみです。

理学療法士はPhysical Therapist(PT)とも呼ばれています。医学的リハビリテーションの専門職です。理学療法士を一言でいうならば動作の専門家です。寝返る、起き上がる、立ち上がる、歩くなどの日常生活を行う上で基本となる動作を疾患によって出来ない部分の改善を目指します。

そのため、関節可動域の拡大、筋力強化、麻痺の回復、痛みの軽減など運動機能に直接働きかける治療法、電気治療器など機器を使う治療法、動作練習、歩行練習などの能力向上を目指す治療法などを行います。理学療法士が対象者ひとりひとりについて医学的・社会的視点から身体能力や生活環境等を十分に評価し、それぞれの目標に向けて適切なプログラムを作成するのも仕事となります。

理学療法士は国家資格であり、免許を持った人でなければ名乗ることができません。そのため、整体師と違い理学療法士は医学を学んだ国家資格者という位置づけになります。

しかし、理学療法士は理学療法での開業権はないので、例え理学療法士がリハビリする施設を作っても、法的には医療機関ではない位置づけとなります。しかし、勤務する場合は病院やクリニック、介護施設やスポーツトレーナーなど様々な選択肢があります。

整体師と柔道整復師の違い

柔道整復師は、接骨院(整骨院)で働くための資格です。厚生労働省の許可した専門学校(三年間以上修学)か文部科学省の指定した四年制大学で解剖学、生理学、運動学、病理学、衛生学、公衆衛生学などの基礎系科目と柔道整復理論、柔道整復実技、関係法規、外科学、リハビリテーション学などの臨床系専門科目を履修し、国家試験を受け、合格すると厚生労働大臣免許の柔道整復師となります。

資格としては、整体師と違い国家資格に該当します。柔道整復師になると、「接骨院」や「整骨院」という施術所を開業できます。また、勤務柔道整復師として病院、接骨院、介護施設(機能訓練指導員)などで働くこともできます。

接骨院(整骨院)は整体院と混同されがちですが、接骨院では柔道整復師によって、骨・関節・筋・腱・靭帯などに加わる急性、亜急性の原因によって発生する骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷などの損傷に対し、手術をしない「非観血的療法」によって、整復・固定など様々な施術を行います。

しかし、現在は接骨院が増えたため先程説明した疾患以外にも、自由診療という形で整体のような施術をする接骨院(整骨院)もあります。しかし、柔道整復師は国家資格者のため整体師とは全く異なる職業です。

整体師の魅力と大変なこと

どんな職業も、魅力と大変なことがあると思います。整体師も同じように多くの魅力と大変な部分があります。簡単に魅力と大変なことを列記しておくので参考にしてみて下さい。

魅力

・結果を出せば患者さんに感謝されるし、人気が出れば給料に反映されるためモチベーションを高く維持できる。
・国家資格が必要ないため、整体師になるハードルは金銭的にも時間的にも非常に低い。
・整体院が軌道に乗れば、経営者という立場になれる。

大変な事

・決まったカリキュラムで勉強をしていないため、施術によりクライアント体に知らぬ間に何らかの害を与えてしまう可能性がある。
・お客さん商売のため、態度や性格の悪いクライアントに対して、問題が発生しないように対応をしなくてはならない。
・あくまで自称で、国家資格や学位を与えられることは無いため、再就職の際に苦労する。

まとめ

整体師の仕事内容や整体師とその他の資格者の違いについて知っていただけましたか?

整体師の仕事内容は、手技を用いて骨格の矯正を行うのが一般的です。

それに対して理学療法士はリハビリを施術すること、柔道整復師は骨・関節・筋・腱・靭帯などに加わる急性、亜急性の原因によって発生する怪我を「非観血的療法」を用いて治療治療することが一般的な仕事内容になります。

また最も重要な違いとして、理学療法士と柔道整復師は国家資格であるのに対して整体師は民間の資格ということです。

監修

・救急医、内科医 増田陽子

・救急医、内科医 増田陽子

専門分野 
微生物学、救急医療、老人医療

経歴
平成18年 Pittsburg State大学 生物学科微生物学・理学部生化化学 卒業
平成22 年 St. Methew School of Medicine 大学医学部 卒業
平成24年 Larkin Hospital勤務
平成26年 J.N.F Hospital 勤務

資格
日本医師資格
カリブ海医師資格
米国医師資格

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