はじめに

普段姿勢を気にしてないと思いますが、猫背になっていないでしょうか?
猫背になると、姿勢だけでなく体調も悪くなる可能性があります。

猫背にはストレッチをすることが一番効果的ですが、それ以外にも効果的な治し方があります。
猫背を治して健康になりましょう。

こんな体調不良が起こったら原因は猫背?

体調不良を起こす原因は病気だけではありません。
こんな体調不良が起こったら猫背が原因かもしれません。

■胃の不調
猫背の姿勢により胃が圧迫され消化不良を起こすことで胃の不調がおこります。

■便秘
胃の不調と同様に内臓が圧迫されて内臓に負担が掛かり、便秘になります。

■手足がしびれる
血管が圧迫されることで血行不良を起こし、手や足などにしびれや痛みが出ます。また、手足のしびれだけでなく手足の冷えの原因にもなります。

■脳梗塞や脳梗塞や一過性脳虚血発作など脳の病気
他の血管同様首の血管も圧迫されることで、頭痛や肩こりを起こします。重症化すると血管が詰まることにより一過性脳虚血発作や脳梗塞などが起こります。

これ以外にも猫背によってさまざまな体調不良を起こしている場合があるかもしれません。
猫背を治すことで姿勢が治るだけでなく、体の不調を改善出来るかもしれません。

猫背にはいろいろなタイプがある?

猫背と一言で言っても、実は様々なタイプがあるのを知っていますか?
タイプによって背中が丸まる原因も違います。
ここでは、どのような猫背のタイプがあるのかご紹介したいと思います。

■普通の猫背
一般に多いと言われているのは、背中の中央だけが丸まる猫背です。この猫背の原因は、姿勢を維持する筋肉が弱くなることでなります。この猫背の状態でいると、さらに姿勢を維持する筋肉が弱くなり症状を悪化させます。

■骨盤前傾型猫背
この猫背のタイプは、骨盤が通常より前に湾曲しているため、バランスをとろうと首が前に出てしまい猫背のような格好になってしまっている状態です。この状態は、腰を痛める原因にもなります。

■骨盤後傾型猫背
最近多くなってきているのがこの骨盤後傾型猫背です。
この猫背のタイプは、骨盤が通常より後ろに湾曲したことによって起きてしまった猫背です。
この状態は、お腹まわりにお肉がついたり、下っ腹がでて幼児体形になります。

猫背を治す方法はストレッチ?

猫背を治す方法として一番効果があると言われているのがストレッチです。
一言でストレッチといっても色々な体の部位をストレッチする必要があります。
また、ストレッチをする際は、呼吸を整えて各ストレッチを30秒くらいかけて行い、休憩を取りながら3セットずつ無理のない程度で行うようにすると良いでしょう。

■胸のストレッチ
背中で両手をくみ、組んだ両手を胸が軽く張るように遠くに伸ばします。肩甲骨を意識するように動かすと効果的です。

■首のストレッチ
首筋が痛くない程度に左右に首を倒します。首を倒すとき頭に手を添えて行うと程よく力がかかるようになります。

■肩甲骨のストレッチ
手のひらを外側に向け、両手を上げます。上げた手の肘を曲げながら肩位に下していき、軽く胸を張りながら肘を背中の方に引きます。

■お腹のストレッチ
床にうつ伏せになり、胸の横に手をつき体を起こします。この時おへそのあたりまで床から離れるようにしましょう。目線は天井を向くようにするとストレッチ効果が上がります。

ストレッチ以外の猫背を治す方法

ストレッチだけではなく猫背を治す方法はいくつかあります。
ストレッチ以外の姿勢矯正の方法をいくつかご紹介します。

■いつもの姿勢
ストレッチをしなくても、いつも立ったり座ったりする姿勢を意識することで猫背を改善できます。意識する場所は頭、背中、お腹、お尻などで下を向いたりせず、お腹を引っ込め、背筋を伸ばすようにしお尻に力をいれることで改善することが出来ます。

■筋トレを行う
猫背を治すためには、背骨を支えている腹筋と背筋をバランスよく鍛えることが大切です。それだけでも猫背は改善されると思いますが、さらに美しい姿勢を作るためには肩や肩甲骨の周りの筋肉を鍛えることが大切です。ストレッチもそうですが筋トレを行う際、無理をすると継続して行えなくなりますので注意しましょう。

■猫背矯正ベルトを使ってみる
猫背矯正ベルトはそれを使うことによって、猫背の姿勢から正しい姿勢に強制的にするというものです。ですが、猫背のタイプによっては効果がない場合もある様です。

まとめ

いかがでしたか?
猫背によってさまざまな症状が出ることが分かっていただけたと思います。

早めに猫背を治すことによって体調を良くすることが出来ると思います。

ただ、ストレッチなどの運動をする場合は、3日坊主にならず継続的に行うように心掛けましょう。

監修

・総合診療医 院長 豊田 早苗

・総合診療医 院長 豊田 早苗

専門分野 
総合診療医

経歴
鳥取大学医学部医学科卒業。2001年 医師国家試験取得。
2006年とよだクリニック開業。
2014年認知症予防・リハビリのための脳トレーニングの推進および脳トレパズルの制作・研究を行う認知症予防・リハビリセンターを開設。

資格
医師免許

所属学会:総合診療医学会、認知症予防学会

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