はじめに

皆さんは、1回の食事にどれくらいの時間をかけていますか?

時間がないからといって早食いをしていると肥満になってしまうことがあります。

ただ、食べるスピードは習慣になっているのでなかなか直すことができません。

そんな時は、利き手と逆の手で食事をしてみましょう。

そうすることで食べるスピードを遅くして、痩せることができます。

ここでは、早食いの方におすすめしたい逆手ダイエットについてご紹介します。

早食いと肥満は関係があるの?

早食いの方は、太りやすいと言われています。

なぜ、食べるスピードが速いだけで肥満になってしまうのでしょうか?

ここでは、早食いと肥満の関係についてご説明します。

早食いの方は、満腹感を感じないため太りやすい

早食いの方がなぜ肥満になるのかというと、「満腹感」を感じにくいからです。

通常のスピードで食事をしていると、15分~20分くらいで血糖値が上がり、脳へ血糖値の上昇が伝達されます。その後に脳から指示が出され、消化吸収する動きが少なくなってしまいます。

しかし、早食いの方は脳からの指示が来るまでに、たくさんの食事をしてしまうため、必要以上の量を胃の中に溜め込んでしまいます。

また、よく噛んで食べた時とあまり噛まずに食べた時には、消費するエネルギーの量も違うので早食いは太りやすいです。

食べ物を噛むと脳が指示を出し、からだが食べ物を消化吸収するように動きだします。
よく噛まずに食べると、脳が上手く指令を出すことが出来ないので、消化吸収する動きが少なくなってしまいます。

消化吸収する動きが少なくなってしまう人は上手く吸収ができず、痩せてしまいますが、ほとんどの人は脳が満腹感を感知するまでに食べてしまった過剰な食べ物を、消化時間は多くかかりますがその分吸収してしまい、太りやすくなってしまいます。

このように、早食いと肥満には関係があり、早食いすることで太りやすくなってしまうので注意が必要です。

逆手ダイエットとは?

早食いと肥満の関係について分かっていただけたと思います。

そこで、早食いの方におススメなのが「逆手ダイエット」です。

逆手ダイエットとは、利き手と反対の手で箸などを持ち食事するダイエット方法です。

利き手の反対の手で食事すると箸を持ちにくいため食事をするスピードが遅くり、満腹感を感じやすくなります。

また、利き手とは反対の手で箸などを持つため、食べ物をつかみにくくなり、1度に掴める量が少なくなるため自然とダイエットにつながります。

早食いの方は、意識してゆっくり食事をし続けるのは難しいです。

逆手ダイエットでは利き手と逆の手にすることで自然と食事量やスピードを変えることができるので意識せずともゆっくり食事をすることができます。

逆手ダイエットにはどんな効果があるの?

早食いの方にお勧めの「逆手ダイエット」ですが、ダイエット以外にどんな効果があるのでしょうか?

ここでは、逆手ダイエットの効果についてご紹介していきます。

1、ダイエット効果

利き手と逆の手で食事をすると、慣れていないため掴める量が少なくなり、食事量を少なくすることが出来ます。

また、食べるスピードが遅くなるので少しの量でも満腹感を感じることができ、自然とダイエットすることが出来ます。

2、脳を活性化させることができる

食事の時だけでも利き手とは逆の手を使うと、脳をバランスよく使うことができ、脳の機能を活発にすることが出来ます。

そうすると、利き手だけ使っている時よりも記憶力や集中力が上がり仕事の効率などが上がります。

3、些細なことでイライラしなくなる

食事の時だけでも利き手とは反対の手を使うと、脳にある自制心を司る部分が刺激されるので、感情をコントロールすることができるようになり、些細なことで怒らなくなります。

逆手ダイエットのやり方と注意点

逆手ダイエットの効果についてわかっていただけましたか?
それでは、どのように逆手ダイエットをすればいいのか、また行う際の注意点についてみていきましょう。

1、逆手ダイエットのやり方

逆手ダイエットのやり方は、とても簡単です。
食事などをする際、いつも使っている利き手ではなく逆の手を使って食事をするだけです。

例えば、いつも右手で箸を持っている方は「左手」に箸を持って食事をします。
左手で箸を持って食事している方は、「右手」に持って食事をします。

たったこれだけのシンプルなやり方です。

2、逆手ダイエットの注意点

逆手ダイエットのやり方は非常に単純ですが、いくつか注意する点があります。


1)食事はいつも通りする

ダイエットだからと言って食事量を少なくすると、逆手で食べるだけでもストレスを感じるため良くありません。食事は普段食べているものと同じにしましょう。


2)かき込むように食べない

逆手に箸などを持つと上手く食べれないため、食べるためにお皿などに口をつけてかき込むようにして食べたくなるかもしれません。

しかし、それでは逆手にした意味がなくなってしまいます。かき込むように食べることはしないで、キチンと箸でつかんでから口に運ぶようにしましょう。


3)疲れた時はスープなどを飲んで気持ちを落ち着かせる

逆手で箸を持つのになれていないと、どうしても疲れてしまい投げ出したくなることもあるかもしれません。

その場合は、続けて行うのではなくスープなどの汁物を飲んで、箸を一旦離して手の疲れを取ったり、気持ちを落ち着かせるようにしましょう。

まとめ

今回は、早食いと肥満の関係、逆手ダイエットの効果とやり方、注意点をご紹介しました。

逆手ダイエットをすると自然と食事量を少なくすることができ、痩せることができます。

特に早食いの方はこの機会に自分の食事の仕方を見直し、逆手ダイエットに挑戦してみてはいかがでしょうか?

監修

・救急医、内科医 増田陽子

・救急医、内科医 増田陽子

専門分野 
微生物学、救急医療、老人医療

経歴
平成18年 Pittsburg State大学 生物学科微生物学・理学部生化化学 卒業
平成22 年 St. Methew School of Medicine 大学医学部 卒業
平成24年 Larkin Hospital勤務
平成26年 J.N.F Hospital 勤務

資格
日本医師資格
カリブ海医師資格
米国医師資格

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