はじめに

ふくらはぎがパンパンになってしまって朝履いてきたブーツが夕方にはきつくなってしまった、ふくらはぎが最近太くなった等、ふくらはぎに悩んでいる女性は多いのではないでしょうか?

そんな方はふくらはぎをマッサージする事で改善出来るかもしれません。

ふくらはぎをマッサージするとどんな効果があるのか、そのやり方等を解説します。

ふくらはぎのマッサージの効果!美脚になれる?

ふくらはぎは身体の下半身に流れてきた血液を心臓に送り返すポンプのような機能があり、「第二の心臓」と呼ばれています。この第二の心臓であるふくらはぎをマッサージする事で、足を細く、スッキリさせることが出来ます。

ふくらはぎのマッサージは足痩せ効果がある他、血流をアップさせたり、浮腫を解消する事が出来ます。では、具体的にどんな効果があるのかを詳しくみていきましょう。

1.血流の改善

血流がスムーズに行われないと、身体の隅々まで血液が行き渡らず、何らかの身体の不調を感じるようになってしまいます。血液が全身にスムーズに循環する事で、健康的な身体が作られます。

そこで重要な役割を担ってくれるのがふくらはぎの筋肉です。一度、足の先まで送られた血液には重力がかかります。そのため、それを心臓まで押し戻す為には強い筋肉が必要になります。

ただ、ふくらはぎの筋肉は立つ時や歩いている時等も使いますので凄く疲労しています。筋肉は疲労してしまうと硬くなってしまい、ポンプの機能も低下してしまいます。そうなると心臓に十分な血液が供給出来なくなります。その結果、十分な酸素や栄養が行き届かなくなってしまい、大きな負荷がかかってしまいます。

つまり、血液を身体中に循環させる為にマッサージやストレッチ、ツボ押し等を行ってふくらはぎを柔らかい状態にしておく事で、血流も改善します。

2.免疫力アップ

人は平熱が36℃未満になると一般的に低体温と言われる状態です。そして人は体温が1℃下がると、免疫力が30%以上も下がり、基礎代謝も10%以上も下がってしまいます。

低体温になってしまう原因は血流が悪いからです。血流が悪いと酸素や栄養が全身に十分行き渡らず、末端まで血液が届かなくなってしまって冷え性になってしまいます。そして内臓機能が低下し、免疫力も下がる悪循環に陥ってしまいます。

低体温を改善する為には血流を良くすれば解消されます。それに適しているのがふくらはぎのマッサージです。ふくらはぎを柔らかくしてポンプ機能を活性化させる事で低体温が改善され、免疫力のアップに繋がります。

3.ダイエット

ふくらはぎのマッサージをすると冷え性が良くなります。冷え性が改善されると体温が上昇し、基礎代謝が上がります。基礎代謝とは人の生命維持の為に使われるエネルギーの事で、基礎代謝が上がる事で何もしなくても消費できるカロリーが増えます。

つまり、基礎代謝が上がれば、食べても太りにくい身体に自然と近づけます。体温が1℃上昇すると基礎代謝は大体ですが12~13%も上がります。よってふくらはぎをマッサージするとダイエットに繋がります。

4.浮腫の改善

全身には余分な水分や老廃物をろ過し、体外に排出するリンパ液を流すリンパ管があります。このリンパの流れが悪くなると余分な水分や老廃物が身体の中に溜まってしまいます。浮腫は余分な水分や老廃物を溜め込んでしまったことから起こります。つまり、リンパの流れをスムーズにして余分な水分や老廃物を体外に排出出来れば、自然と浮腫みも改善され、スッキリした脚になります。それにはふくらはぎのマッサージが効果的です。

ふくらはぎのすぐ上にある膝裏には、リンパ液で運ばれた老廃物をろ過して排出する役割のあるリンパ節があるのです。リンパの流れをスムーズにして、膝裏に押し出す事で老廃物を排出でき、デトックス効果を発揮してくれます。

ふくらはぎマッサージのやり方

ふくらはぎのマッサージを行う時は親指を重ね、痛気持ち良い位の強さで押していきます。では具体的な実施方法を説明していきます。

1.あぐらを崩した状態で座りましょう。
2.ふくらはぎの内側から揉んでいきます。
 そして内側のくるぶしから膝に向かって押していきましょう。
3.内側が終わったら、今度は外側のくるぶしから膝に向かって足の骨に沿って押 していきましょう。
4.次にふくらはぎの後ろ側をかかとから膝に向かって押していきます。
5.今度は外側のくるぶしから膝に向かって押していきましょう。
6.膝を立てて踵から少し上の部分まで指でつまむように揉んで下さい。
7.最後に膝の下にあるリンパをマッサージしましょう

マッサージは身体が温まっている入浴後に行うと、大きな効果が得られます。また、ふくらはぎはどうしても酷使しやすい部位ですので、毎日マッサージを行うのも重要なポイントです。そして普段から身体を冷やさないようにし、身体を温める食べ物を積極的に摂取しましょう!

ふくらはぎが太くなる原因

ふくらはぎは1日の中で太さが変わりやすい部位です。
では、何故ふくらはぎは太くなりやすいのでしょうか。
その理由として3つのパターンがあります。

1.脂肪太り

これは文字通り、ふくやはぎに脂肪が付いてしまい、プヨプヨになってしまっている状態です。この場合、筋肉が殆ど無いので、たるんでいるように見えます。全体的に肥満傾向の方や運動不足で普段からあまり動かない方、小さい頃から太っている方等に当てはまります。

2.筋肉太り

これはスポーツをしている方に多いです。筋肉が付き過ぎていたり、筋肉と脂肪が混ざってしまっていると血流が悪くなってしまいます。また、運動をしていない方でも姿勢や歩き方等でふくらはぎの筋肉が発達してしまって、筋肉が付き過ぎてしまっている可能性もあります。このタイプは、仕事で立ちっぱなしの方によく当てはまります。

3.浮腫み太り

立ちっぱなしや座りっぱなし等、同じ姿勢を長時間続けている方はふくらはぎを指で30秒位、摘んでみて下さい。指を離してみて、指の跡が残っていたら浮腫んでいる証拠です。むくみの原因は骨盤が歪んでしまい、血流やリンパの流れが悪くなってしまったり、水分、塩分過多が考えられます。

これらを放置すると脂肪の塊であるセルライトの原因になる事もあるんですね。だから日頃から浮腫みを取り除く事が大事になります。また冷え性や足のダルさを感じている方はこのタイプの可能性が高いといえます。

ふくらはぎのマッサージの注意点

ふくらはぎのマッサージを行う上で注意すべき点が2つあります。これを間違えてしまうと折角、マッサージしたのに浮腫みや足の重ダルさが取れない事になりかねませんので、以下の事を守って行って下さい。

・ふくらはぎをマッサージする時は下から上に向かって行いましょう。
・ふくらはぎを押す時に息を吐いて、指を離す時に息を吸いましょう。

まとめ

ふくらはぎをマッサージする事で血行不良の改善、免疫力のアップ、ダイエット、浮腫みの解消に繋がります。

ふくらはぎが太くなる原因は脂肪太り、筋肉太り、浮腫み太りが考えられます。
ふくらはぎをマッサージする事で、ふくらはぎが柔らかくなって細く見えるようになりますので、是非、試してみて下さい。

監修

・総合診療医 院長 豊田 早苗

・総合診療医 院長 豊田 早苗

専門分野 
総合診療医

経歴
鳥取大学医学部医学科卒業。2001年 医師国家試験取得。
2006年とよだクリニック開業。
2014年認知症予防・リハビリのための脳トレーニングの推進および脳トレパズルの制作・研究を行う認知症予防・リハビリセンターを開設。

資格
医師免許

所属学会:総合診療医学会、認知症予防学会

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