はじめに

いちご鼻は多くの女性を悩ませる肌トラブルです。メイクをしても隠しきれないことがあり、対策を間違えると症状が悪化してしまうことがあります。ここではニベア、オロナイン、ワセリンを使ったパックによるいちご鼻の治し方について紹介します。

いちご鼻の原因

いちご鼻とは

いちご鼻とは、鼻の高い部分の毛穴に皮脂やメイク汚れ、角質が蓄積され、酸化したものが詰まっている状態のことです。鏡をみると黒ずんでいるのが分かり、鼻がいちごのように見えるのでいちご鼻と呼ばれるようになりました。

皮脂の分泌

毛穴の大きさ

皮脂分泌が多いといちご鼻になりやすいと言われています。皮脂は乾燥を予防する働きがありますが、皮脂分泌が多いと皮脂が毛穴に詰まり、酸化することにより黒ずんでしまいます。

肌サイクルの乱れ

肌のサイクルが乱れると古い角質がいつまでも肌に残ってしまい、角栓となり皮脂と混ざって毛穴のつまりの原因となります。毛穴が詰まると皮脂は黒ずんでいきます。
保湿が十分でないと乾燥を防ぐため、皮脂の分泌が活発になります。活発になった状態が続くと毛穴が広がり汚れなどが毛穴に詰まってしまいます。

ニベアを使ったいちご鼻パック

ニベアクリームは体に塗ったり、ハンドクリームとして使用するなどいろいろな使い方がありますが、いちご鼻にも効果的なのを知っていますか?ニベアを使ったパックの方法について紹介します。
必要物品:タオル、ニベア

方法
1)蒸しタオルを作ります。濡らしたタオルに500wの電子レンジで約1分程度加熱します。
2)出来上がった蒸しタオルを鼻の頭に約3分くらい置いて毛穴を開かせます。
3)鼻の頭など黒ずみが気になる部分にたっぷりとニベアを塗ります。塗る時は黒いポツポツが見えなくなるまで塗るようにします。
4)約10分後にニベアを拭き取ります。拭き取る際は、蒸しタオルや柔らかいコットンを使用して優しく拭き取るようにします。擦ったり強く拭き取ると逆効果になります。

オロナインを使ったいちご鼻パック

オロナインは昔から親しまれている軟膏で切り傷などの怪我のほかに火傷やしもやけにも効果を発揮します。万能薬のオロナインは美容でも活躍します。オロナインは保湿効果が期待でき水分を保ち皮膚を柔らかくする効果があります。

オロナインの成分にはオリーブ油が含まれていますが、オリーブ油は皮膚に浸透して角栓の詰まりを取り除く働きがあります。
必要物品:タオル、オロナイン

パックの方法
1)蒸しタオルを使って毛穴を開かせます。
2)鼻が隠れるくらいに厚めにオロナインを塗って約5分程度放置します。
3)ぬるま湯を使ってオロナインを丁寧に落とします。
4)しっかりと泡立てた洗顔料で洗顔します。
5)化粧水や乳液でしっかり保湿します。

入浴で行うオロナインパックの方法

1)オロナインを厚めに塗ってサランラップで塗った部分を覆います。
2)そのまま入浴しながら約10分程度待ちます。
3)10分経過したらオロナインをぬるま湯で流します。
4)水で濡らしたタオルを当て毛穴を引き締めます。
5)化粧水や乳液を使ってしっかりと保湿します。

ワセリンを使ったいちご鼻パック

ワセリンは保湿効果に優れていますが、余分な物質が含まれていない純度の高いワセリンを使用します。黄色ワセリンは不純物が多いのでスキンケアには適していません。いちご鼻パックには不純物を含まない100%ワセリンが最適です。

ワセリンの種類

・黄色ワセリン:不純物が多いワセリン。肌ケアには使用しません。
・白色ワセリン:純度が高いですが、少量の不純物を含むため肌に合わないことがあります。
・サンホワイト:不純物を含まない純度の高いワセリンです。

ワセリンパックの方法

必要物品:タオル、サンホワイト(ワセリン)

1)ワセリンを塗る前に洗顔をします。鼻以外の肌は化粧水や乳液でスキンケアを行います。
2)蒸しタオルを使って毛穴を開かせるため約3分間程度置きます。
3)鼻が温まってきたらワセリンを塗ります。
4)ワセリンを塗った状態のまま一晩放置して就寝します。
5)翌朝、洗顔をする時にぬるま湯でワセリンを洗い流します。
6)収れん化粧水などで毛穴を引き締めながらスキンケアを行います。

綿棒を使った方法

1)蒸しタオルなど肌を温めます。
2)ワセリンを鼻に塗ります。
3)綿棒の先端にワセリンをつけてゆっくりと転がすようになでます。
4)ぬるま湯でワセリンを流して、最後に化粧水などで保湿をします。
一晩放置する方法に抵抗がある方は綿棒を使った方法を試してください。

ワセリンパックの注意点

ワセリンは必ず不純物の入っていない100%のワセリンを使用します。白色ワセリンでも不純物を少量含むため肌に合わないことがあります。また油焼けを起こすのは純度の低いワセリンを塗った時で、シミや黒ずみの原因となります。

おわりに

いちご鼻は日常使っているクリームなどを使って改善することができます。パックは、やり過ぎると毛穴が開き過ぎ逆効果になるので1週間に1回を目安に行うようにしましょう。いちご鼻にはパックも効果的ですが、栄養バランスの良い食事や規則正しい生活を送るなど生活習慣を改善することも大切です。

監修

・総合診療医 院長 豊田早苗

・総合診療医 院長 豊田早苗

専門分野 
総合診療医

経歴
鳥取大学医学部医学科卒業。2001年 医師国家試験取得。
2006年とよだクリニック開業。
2014年認知症予防・リハビリのための脳トレーニングの推進および脳トレパズルの制作・研究を行う認知症予防・リハビリセンターを開設。

資格
医師免許

所属学会:総合診療医学会、認知症予防学会

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