はじめに

ヘアオイルは髪質に合っていない商品を使用すると、ゴワつきやきしみの原因につながります。試供の手間や費用面などから自分に合ったオイルがみつからない方もいるのではないでしょうか?ヘアオイルはさまざまな種類や価格の商品があり、また季節によっても使い分けをしている方もいます。

髪質、費用面など自分の条件に合ったヘアオイルが見つからない方は、自分で作ってみてはいかかでしょうか?

ヘアオイルの正しい使い方

本来、ヘアオイルは入浴後などに使用することで、髪に必要な水分と栄養を閉じ込め、髪の毛に潤いやツヤを与えてくれます。また、ドライヤーなどの熱から髪を守る効果もあります。
十分にヘアオイルの効果を得るために正しい使い方をご紹介します。

<正しいヘアオイルの使い方>

ヘアオイルを使用するタイミングは、お風呂上りにタオルドライした後、髪の毛が乾ききらない状態でつけることが大切です。まずは、基本的なヘアオイルの使い方を見ていきましょう。

1.手のひらにヘアオイルを適量出す

手のひらに適量のヘアオイルを出します。
髪の毛の長さによって、ヘアオイルの量は異なります。

<ヘアオイルの量の目安>
・ショートヘア 2滴
・セミロングヘア 2滴~3滴
・ロングヘア 3滴~4滴

上記のヘアオイルの量はあくまでも目安です。自分が使用しているヘアオイルに記載された量に従って使いましょう。

2.手のひらに出したヘアオイルを、両手を合わせ指の間までなじませる

手のひらにヘアオイルを出して、両手を合わせ指の間までなじむように手のひら全体に広げます。この時、手のひらになじませておかないと、髪に塗りムラができ、べたつきの原因になります。

3.毛先の内部にヘアオイルを馴染ませる

毛先を手にとって、髪の内部に浸透するように優しくヘアオイルを揉み込みなじませていきます。

このとき髪の毛の表面に「塗る」というよりも、髪の内部に「浸み込ませる」イメージで手のひら全体で馴染ませることが大切です。

4.生え際に向かって髪の内部へ馴染ませていく

毛先にヘアオイルをなじませたら、そのまま髪の生え際に向かってヘアオイルをつけてきます。
毛先と同様に、優しく揉み込むことを忘れないように注意しながら行ってください。

5.髪の表面にヘアオイルを薄く塗る

最後は髪の表面にヘアオイルで膜を張るイメージで薄く伸ばすようにつけるとべたつきを軽減することができます。

また、頭皮の乾燥が気になっている方は、頭皮にも軽くヘアオイルをつけ指の腹で頭を握るように揉み込むと乾燥を防ぐことができます。
ただし、頭皮にヘアオイルをつけ過ぎると数日間頭皮のべたつきが取れなくなる可能性があるのでつけすぎに注意しましょう。

ヘアオイルの使い方 【応用編】

ヘアオイルは、通常濡れた髪に使用しますが、乾いた髪にも使うことができます。
応用編では乾いた髪に使うヘアオイルの使用方法を2つご紹介します。

1.朝のスタイリングの時に使う

寝ぐせなどで髪がスタイリングしづらい時や、湿気で髪が広がってうまくまとまらない時に、スタイリングをする前にヘアオイルで髪に油分を与えることで、しっとりとまとまりセットしやすい髪になります。

2.髪の毛の乾燥が気になるときに使う

オフィスのエアコンなどの影響で髪の乾燥が気になった場合は、その都度ヘアオイルを少量手のひらに伸ばし馴染ませるとよいでしょう。

髪が乾燥するということは、髪の毛のキューティクルの損傷などにより髪内部の水分や栄養が少ない状態になっているため、パサつきや広がりやすくなっています。
また、髪の毛が絡まりやすくなり、その状態でブラシをすると、さらにキューティクルを傷つけてしまい、枝毛や切れ毛の原因にもつながりますので、髪に乾燥を感じたらヘアオイルをこまめに塗ることをオススメします。

ヘアオイルを選ぶ5つのポイント

髪に潤いやツヤを与えるヘアオイルですが、さまざまな商品が出ているため、何を基準に選べばよいのか、どのようなヘアオイルが自分に合うのかわからず悩んでいる方もいると思います。
そのような方のためにヘアオイルを選ぶときに抑えておきたい5つのポイントをご紹介します。

1.目的によって使用するオイルを選ぶ

ヘアオイルに使われているオイルは、「鉱物性」と「植物性」の2種類があります。

鉱物性のオイルの主な原料は石油で、ミネラルオイルやワセリンなどの商品が有名です。成分にシリコンを含むものが多く「膜を張る」ことが得意なので手触りが良くツヤのある髪の毛になりますが、浸透力は低いためヘアケアには向いていません。

植物性のオイルは、保湿効果が高く、天然成分でできているため髪への刺激が少なくヘアケアに向いています。また、浸透力が高いので適量であれば毛穴を塞ぐ心配もないので頭皮マッサージをするときなどにも使用できます。
植物性のオイルは、椿油やオリーブオイル、ホホバオイル、アルガンオイル、ボタニカルオイル、ひまわりオイルなどが有名です。

目的に合わせてオイルの種類を選ぶとよいでしょう。
例えば、ヘアケアを目的にするのであれば「植物性オイル」で作られているものに、髪の毛のスタイリング目的であれば「鉱物性オイル」で作られているものを選ぶことをオススメします。

2.配合されている成分を確認する

目的によってオイルの種類を選んだ後は、オイルの成分表示を確認することが大切です。
成分表示はヘアオイルの本体やパッケージなどに書かれています。成分表示の記載は配合されている成分の量が多いものから順番に書かれています。

自分が使用したいヘアオイルひとつに対しても紫外線を吸収してくれる効果や毛髪保護、酸化防止効果のある成分が配合されているものなどさまざまな配合がなされています。

3.自分の髪質や地肌に合うものを選ぶ

上記を踏まえた上で、自分の髪質や地肌と相性がよく、利用するシチュエーションに合ったものを選ぶとよいでしょう。

髪の毛の乾燥が気になる方は保湿・潤い重視のヘアオイルに、汗をかきやすい方はさっぱりするヘアオイルに、また季節によっても髪質や地肌の状態は変わってくるので、その時々で使い分けることも効果的です。

4.自分の好きな香りを選ぶ

ヘアオイルにはそれぞれの香りがあり、自分の好きな香りを選ぶとリラックス効果を得ることができます。

オイル本来の香り以外にも、フローラル系やローズ系の香りなどの香料を配合しているものもありますので、その日の気分でヘアオイルを選ぶことも気分転換になるのでオススメです。

5.金額ではなく自分に合ったものを選ぶ

ヘアオイルは、手頃な価格から高額なものまでさまざまな商品が発売されています。
しかし、金額が高いからといって自分の髪質に合うとは限りません。
金額やメーカーにはこだわらずに、上記のポイントを踏まえて自分の髪質や地肌に合ったものを選ぶとよいでしょう。

ヘアオイルの作り方とおすすめレシピ

ヘアオイルは市販のものしか使ったことがないという方、ヘアオイルを自分で作れるということを知らなかった方もいると思います。
自分に合うヘアオイル商品に出会えないときは自分でヘアオイルを作ってしまえば、成分などを気にせず、安心安全なヘアオイルを作ることができます。また、自由にアレンジすることもできるので、成分、香り、価格すべてが自分の思い通りのオリジナルヘアオイルを作ることができます。
簡単なヘアオイルの作り方とおススメのレシピをご紹介しますので、ぜひ一度お試しください。

基本のヘアオイルの作り方

基本となるヘアオイルの作り方をご紹介します。

【材料】
・キャリアオイル  30ml(椿油やオリーブオイルなどヘアケアに効果があるもの)
・アロマオイル   6滴(好みの香りを用意します。量は多少多くても良い)
・遮光ビン     1本(酸化を防ぐため、茶色などの色が付いているビンを選ぶ)

【作り方】
1.キャリアオイルとアロマオイルを遮光ビンに入れる
2.オイルの入った遮光ビンをよく混ざるように振る
3.よく混ざっていれば完成です

このように、3ステップで簡単に自分好みのオリジナルのヘアオイルを作ることができます。

おススメのヘアオイルレシピ

自分に合ったヘアオイルを作りたくても、キャリアオイルやアロマオイルの種類がたくさんありすぎて何を選べばよいのかわからない方のために、おススメのヘアオイルレシピをいくつかご紹介します。

1.頭皮の健康促進や髪の毛の成長を促すヘアオイル

【材料】
・椿オイル          30ml
・オイルオイルイランイラン  2滴
・ゼラニウム(ローズマリー) 4滴

この組み合わせのヘアオイルは、頭皮の健康促進や髪の毛の成長を促します。

その他に下記の髪質の方はアレンジするとよいでしょう。
<乾燥でパサついた髪>
椿オイル→アルガンオイル
<ドライヘア>
ゼラニウム→ローズウッドとティーツリー
<枝毛>
ゼラニウム→ローズウッドとイランイラン

それぞれの症状に合わせてオイルをに替えることでヘアケア効果が高まるのでオススメです。

2.スタイリング要らずのヘアオイル

【材料】
・ホホバオイル    30ml
・サンダルウッド   1滴
・シダーウッド    1滴
・グレープフルーツ  3滴
・マンダリン     3滴
・パルマローザ    4滴

アロマオイルが多めの配合ですが問題ありません。
この組み合わせのヘアオイルは、パサついて広がる髪をしっとり落ち着かせまとまりやすくなり香りもよいので、スタイリング代わりに用いることができます。

3.髪を修復するヘアオイル

【材料】
・オリーブオイル   15ml
・ココナッツオイル  15ml
・ハチミツ      小さじ1(湯せんで柔らかくする)
・ローズマリー    5滴

1.オリーブオイルとココナッツオイルを混ぜ合わせる
2.その中に湯せんで柔らかくしたハチミツを入れ混ぜ合わせる
3.ローズマリーを入れ混ぜ合わせたら完成

ハチミツはの湯せんはお椀やマグカップなどでもできる程の少量なので考えているよりも難しくはないでしょう。

ハチミツは栄養豊富なためヘアケアにも効果的です。
この組み合わせのヘアオイルは、傷んだ髪や日焼けした髪を修復するだけでなく、頭皮に栄養を与え育毛にも効果を発揮します。

4.子供でも使えるヘアオイル

【材料】
・スウィートアーモンドオイル  30ml
・ティーツリー         3滴
・ラベンダー          3滴

ティーツリーには抗菌作用があり、ラベンダーには乾燥やダメージに効果があるだけでなく、香りがよいのでリラックス効果もあります。

この組み合わせは、アロマオイルの量を少なくすれば幼児でも使えるので、親子で同じオイルを安心して使うことができます。

手作りヘアオイルで注意する点

手作りヘアオイルは、簡単に作ることができますがいくつかの注意点がありますので、作る際にぜひ参考にしてみてください。

1.手作りヘアオイルを使用する際は、事前に手首や腕の内側でパッチテストをする

2.防腐材は当然の事ながら入っていませんので時間が経過すると酸化してしまいます。オイルの種類によっては酸化が早いものもあるので作りすぎに注意する

3.ナッツアレルギーなどある場合はかぶれることがあるので使用しないように注意する

以上の3点に注意をして、自分に合ったヘアオイル作りを楽しみましょう。

まとめ

いかがでしたか?
自分に合ったヘアオイルは、数ある商品の中から見つけるよりも、自分の髪質、好みの香りに合わせて作ることの方が簡単かもしれません。
また、自分に合ったものを使うことで、髪だけでなく頭皮の健康にもいい影響を与えることができます。ヘアオイルを正しく使い、毎日のヘアケアにぜひお役立てください。

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