はじめに
スポーツ心臓という言葉を聞いたことがありますか?
スポーツをしている方ならご存知かもしれません。
通常よりも心臓が大きくなるようなのですが、問題がないのか不安に感じる方も多いでしょう。
実際どうなのか解説していきますので、ご覧ください。
スポーツをしている方ならご存知かもしれません。
通常よりも心臓が大きくなるようなのですが、問題がないのか不安に感じる方も多いでしょう。
実際どうなのか解説していきますので、ご覧ください。
スポーツ心臓とは
長い期間スポーツを行うことで通常よりも大きくなった心臓自体、またはそのような現象のことを、スポーツ心臓と呼びます。
レントゲンで見たとき球体のように見えるといわれています。
では、どういう症状が現れるのか、次にまとめましたので、ご覧ください。
・心拍数が平均よりも下がる
・心雑音が現れる
・不整脈が起こる
特定のスポーツをしている人はスポーツ心臓になりやいといわれています。
どんなスポーツかというと、マラソン・自転車・クロスカントリーなどの長距離をこなす競技です。
これらを行う方の心臓は通常よりも大きいとされます。
また、重量上げ・柔道などの筋力トレーニングを行う人もスポーツ心臓になりやすいです。
他のスポーツと比べて血圧が上がりやすく、心臓が全身に血液を送り出す際の抵抗力が増します。
それにより、心臓の筋肉は分厚くなるとされます。
ただし、これらの運動をしている人全員がスポーツ心臓になるということではありません。
当然個人差があります。
レントゲンで見たとき球体のように見えるといわれています。
では、どういう症状が現れるのか、次にまとめましたので、ご覧ください。
・心拍数が平均よりも下がる
・心雑音が現れる
・不整脈が起こる
特定のスポーツをしている人はスポーツ心臓になりやいといわれています。
どんなスポーツかというと、マラソン・自転車・クロスカントリーなどの長距離をこなす競技です。
これらを行う方の心臓は通常よりも大きいとされます。
また、重量上げ・柔道などの筋力トレーニングを行う人もスポーツ心臓になりやすいです。
他のスポーツと比べて血圧が上がりやすく、心臓が全身に血液を送り出す際の抵抗力が増します。
それにより、心臓の筋肉は分厚くなるとされます。
ただし、これらの運動をしている人全員がスポーツ心臓になるということではありません。
当然個人差があります。
スポーツ心臓の原因と治療
スポーツ心臓は病気ではないので、ご安心ください。
ハードなトレーニングに対する適応症状なのです。
ちなみにスポーツをやめれば1~3年で症状はなくなります。
しかし、継続して症状が現れる場合は、心臓病の可能性もあるので、循環器科を受診しましょう。
次にスポーツ心臓になる原因を解説します。どうしてなるのでしょうか?
ハードなトレーニングに対する適応症状なのです。
ちなみにスポーツをやめれば1~3年で症状はなくなります。
しかし、継続して症状が現れる場合は、心臓病の可能性もあるので、循環器科を受診しましょう。
次にスポーツ心臓になる原因を解説します。どうしてなるのでしょうか?
ハードな運動に適応するため
ハードなトレーニングに適応するため、心臓が大きくなるといわれています。
心臓が大きくなれば一度に送る血液量は増します。
このため、心臓が収縮する回数(心拍数)は少なくて済みます。
すると、激しく動いても疲れにくくなるのです。
心拍数が1分間に50回以下と正常値より少なくなりますが、スポーツ心臓が原因によるものであれば心配はいりません。
心臓が大きくなれば一度に送る血液量は増します。
このため、心臓が収縮する回数(心拍数)は少なくて済みます。
すると、激しく動いても疲れにくくなるのです。
心拍数が1分間に50回以下と正常値より少なくなりますが、スポーツ心臓が原因によるものであれば心配はいりません。
副交感神経が優位になるため
心臓の働きを抑える自律神経である迷走神経が緊張します。
そのことで、副交感神経が優位になり、脈が遅くなるとされているようです。
そのことで、副交感神経が優位になり、脈が遅くなるとされているようです。
スポーツ心臓の症状
スポーツ心臓の症状として心臓が大きくなると説明してきましたが、レントゲンなどで見てみると丸みのある球状に移ることが多いようです。
病院でレントゲン検査を行い、心臓の大きさを指摘された場合、スポーツ歴を尋ねられたり、他の検査を行う場合もあります。
スポーツ心臓と間違われやすい病気として、心肥大があります。
こちらも心臓が大きくなる症状なのですが、心肥大の場合は動悸や息切れを引き起こすこともあるそうです。
心肥大とスポーツ心臓のどちらの症状なのかを知るために、心電図を使うことがあります。
心電図のメリットは、スポーツ心臓・心肥大の違いを発見することはもちろん、他の危険な心臓病の発見もできることです。
病院でレントゲン検査を行い、心臓の大きさを指摘された場合、スポーツ歴を尋ねられたり、他の検査を行う場合もあります。
スポーツ心臓と間違われやすい病気として、心肥大があります。
こちらも心臓が大きくなる症状なのですが、心肥大の場合は動悸や息切れを引き起こすこともあるそうです。
心肥大とスポーツ心臓のどちらの症状なのかを知るために、心電図を使うことがあります。
心電図のメリットは、スポーツ心臓・心肥大の違いを発見することはもちろん、他の危険な心臓病の発見もできることです。
スポーツ心臓のメリットとデメリット
スポーツ心臓は、放置していても大きな問題にはつながりにくいことがわかりました。しかし、本当にデメリットはないのか疑問に感じる人も多いはずです。
そこでメリット・デメリットについてまとめました。
そこでメリット・デメリットについてまとめました。
スポーツ心臓のメリット
心臓が大きくなることで、1回の収縮で全身に送り出される血液量が増加します。
酸素は血液によって全身に運ばれます。
血液量が増えるということは、全身への酸素供給量も増えるということです。
これにより、ハードなトレーニングをしても疲れにくくなります。
酸素は血液によって全身に運ばれます。
血液量が増えるということは、全身への酸素供給量も増えるということです。
これにより、ハードなトレーニングをしても疲れにくくなります。
スポーツ心臓のデメリット
気をつけたいのが、運動後に急激に血圧上昇を引き起こすことがあることです。
また、過度なトレーニングは心臓に負担を与える可能性もあります。
このような理由から、あまりに激しいトレーニングは健康を害すという考え方もあります。
また、過度なトレーニングは心臓に負担を与える可能性もあります。
このような理由から、あまりに激しいトレーニングは健康を害すという考え方もあります。
スポーツ心臓と突然死の関係
ハードなトレーニングをしている方の中には、短命であったり、突然死してしまう方がいます。
こう聞くと、スポーツ心臓が原因なのではと不安になるかと思います。
実際どうなのか、ご説明します。
スポーツ心臓は厳しい運動に順応するために心臓が肥大する現象です。
これは自然なことで、高血圧や心筋症による突然死とは異なるだろうと考えられているのです。
先ほど、スポーツ心臓で徐脈が起こる(脈拍が遅くなる)場合があるとお話ししましたが、徐脈の原因はスポーツ心臓ではなく、心臓病の一つである肥大型心筋症なのではないかと考えられています。
肥大型心筋症とは高血圧が原因で心臓が大きくなる症状です。遺伝子異常がそもそもの原因とされます。
スポーツ心臓と肥大型心筋症はとても見分けがつきにくく、肥大型心筋症にもかかわらずスポーツ心臓と間違って診断されることもあるようです。
他にも、スポーツ心臓と診断されたにもかかわらず、虚血性心疾患・洞不全症候群・不整脈原生右室心筋症などの病気が隠れていたという例もあります。
スポーツ心臓と間違われやすいこれらの病気は、どれも突然死の危険性があるとされています。
こう聞くと、スポーツ心臓が原因なのではと不安になるかと思います。
実際どうなのか、ご説明します。
スポーツ心臓は厳しい運動に順応するために心臓が肥大する現象です。
これは自然なことで、高血圧や心筋症による突然死とは異なるだろうと考えられているのです。
先ほど、スポーツ心臓で徐脈が起こる(脈拍が遅くなる)場合があるとお話ししましたが、徐脈の原因はスポーツ心臓ではなく、心臓病の一つである肥大型心筋症なのではないかと考えられています。
肥大型心筋症とは高血圧が原因で心臓が大きくなる症状です。遺伝子異常がそもそもの原因とされます。
スポーツ心臓と肥大型心筋症はとても見分けがつきにくく、肥大型心筋症にもかかわらずスポーツ心臓と間違って診断されることもあるようです。
他にも、スポーツ心臓と診断されたにもかかわらず、虚血性心疾患・洞不全症候群・不整脈原生右室心筋症などの病気が隠れていたという例もあります。
スポーツ心臓と間違われやすいこれらの病気は、どれも突然死の危険性があるとされています。
まとめ
スポーツ心臓は基本的に気にするものではありません。
ハードなトレーニングに順応するために必要なことです。
しかし、動悸や息切れなど気になる症状がある場合は、放置せず医師に相談してみることが大事です。
ハードなトレーニングに順応するために必要なことです。
しかし、動悸や息切れなど気になる症状がある場合は、放置せず医師に相談してみることが大事です。
総合診療医
経歴
鳥取大学医学部医学科卒業。2001年 医師国家試験取得。
2006年とよだクリニック開業。
2014年認知症予防・リハビリのための脳トレーニングの推進および脳トレパズルの制作・研究を行う認知症予防・リハビリセンターを開設。
資格
医師免許
所属学会:総合診療医学会、認知症予防学会