はじめに

最近、ちょっと太ったなと思ってダイエットを決心したは良いけれど、若い頃と違って全然痩せないという経験をしている方もいるかもしれません。
そんな方でも、効果が期待できるのが断食ダイエットです。
しかし、断食ダイエットは正しい方法で行わないと危険が伴います。

ただし、正しいやり方で行えば、消化器官を休めることができ、様々な効果が期待できます。
この記事では、断食ダイエットの正しいやり方をご紹介します。

断食で期待できる効果について

断食ダイエットで効果的に痩せることができる理由は、体内に入ってくるエネルギー(食べ物)が減り、身体の中でエネルギー(糖・脂肪)を消費することができるからです。
つまり、身体の活動維持のために、糖と脂肪をどんどん消費するのです。

そして断食ダイエットには痩せる以外にも様々な効果が期待できます。
その驚きの効果を以下にまとめました。

・脂肪が効率的に燃焼され、短期間で体重を落ちる
・血中コレステロールを除去
・肌や髪を綺麗にし、艶や潤いを取り戻す
・デトックス作用が働き、老廃物の排出が促される
・内臓を休める事で、内臓機能が活性化される
・リラックス効果で精神が安定する

このように、断食ダイエットの効果は様々です。

断食ダイエットの注意点

断食ダイエットと言っても、その方法は様々です。
しかし、間違った方法で断食ダイエットを行うと非常に危険です。

そこで、断食ダイエットを行う上での注意点をお伝えします。

断食の方法選び

断食ダイエットで気を付けなければいけないのは、断食の方法選びです。断食ダイエットと聞くと水断食を思い浮かべる方も多いと思いますが、ジュース断食、スープ断食、酵素断食、スムージー断食、青汁断食等、様々な種類があります。

ここで大事なのは、家で断食ダイエットをする場合、水断食は避けるということです。
何故なら、水断食は栄養素を含んだ食べ物や飲み物を全く口にしないので、ビタミンやミネラルの不足によって、体調を崩す恐れがあるからです。

水断食自体は純粋な断食ですので、効果は高い断食方法です。
しかし、危険も伴いますので、どうしても水断食がしたい場合は、指導を受けられる専門の施設で挑戦することをおすすめします。

回復食が成功のポイント

断食中は体に蓄えられている糖分や脂肪、タンパク質を切り崩してエネルギーとして使っていますので、定期的に食事をしている時と違う身体の状態になっています。この時に急に高栄養な物を食べてしまうと、リフィーディング症候群というとても重い症状が出る恐れがあります。

断食は正確には3つのパートに分かれていて、①準備期間、②断食期間、③回復期間、の3つ全てで断食です。この中でも一番大切なのが回復期間であり、元の食事に戻すための期間です。

回復食は原則として、重湯やおかゆ、具の入っていないスープ等から食べ始めます。そして徐々に時間をかけて元の食事に戻していく必要があります。
目安としては、3日間の断食までは1日の回復期間、7日間の断食で3日間の回復期間が目安です。

正しい断食のやり方について

断食ダイエットにおいて、具体的にどう過ごせばよいかを説明します。

準備

断食ダイエットを行う上で重要なのは、周囲の方の理解とどんな飲み物で必要な栄養素を補給するかです。自宅で断食ダイエットを行う場合、食べられないことでのストレスがどうしてもかかってしまいますし、家族は普通の食事をしているので誘惑に負けてしまう場合もあります。

また、最も大切なことは体調が万全でない場合には行わないことです。
断食中は、体調の悪さが顕著に出る傾向があります。
また、断食中に体調不良になった場合には即中断する勇気も大切です。

断食することについて、あらかじめ家族に話しておくことをおすすめします。
どういう形であっても周りの方々に協力をして貰うことが安全に断食ダイエットを行い、成功させるためのポイントです。

次に準備するものは、断食中に口にする食べ物や飲み物です。
断食ダイエットの種類には様々なものがあることはお伝えしましたが、自分でどれなら続けられそうかという観点で決めるのが良いと思います。

初心者の方におすすめなのが、スムージー断食です。

スムージーは酵素ドリンクより栄養素は劣りますが、価格が安く、腹持ちが良いです。
今は粉末のものが手軽に手に入るのもおすすめできる要因です。

断食期間

断食ダイエットのポイントは置き換える食べ物や飲み物の摂取時間と、十分に水分を摂取する事です。
断食中に摂取するスムージー等は、勿論ガバガバと飲む事はできませんが、お腹に溜まりますし、腹持ちが良いので、そこまで空腹が辛いという事はないでしょう。

断食中、空腹を感じたら我慢せずにスムージー等を口にしましょう。
3度の食事は勿論、おやつ代わりに口にするのもよいです。

また、断食中は普段よりも水分を多めに飲むようにしましょう。
水やお茶を普段の1.5〜2倍くらいを目安に飲みます。

水分補給には水、麦茶、ウーロン茶、紅茶が向いていますが、いちばんシンプルな水が特におすすめです。

回復期間

回復期間で少しずつ普通の食事に戻していきます。

断食の期間にもよりますが、最初は重湯から始め、消化に良い食べ物を増やし、休んでいた胃腸の消化機能や、肝機能、腎機能を少しずつ普通の食事に慣らします。

この時、普段よりもゆっくり食すことで、身体に負担なく、通常の食事に慣らすことができます。

まとめ

断食ダイエットは正しい知識を身に付けて行えば、効果的に痩せるだけではなく、身体にも凄く良い作用があるものです。ただし、水断食は、自宅で行うと危険ですので避けましょう。

そして断食ダイエットの成功のカギは、回復期間で無理なく、ゆっくりと普通の食事に戻す事です。

正しい断食ダイエットを行って、身体の内側からキレイになりましょう。

監修

・救急医、内科医 増田陽子

・救急医、内科医 増田陽子

専門分野 
微生物学、救急医療、老人医療

経歴
平成18年 Pittsburg State大学 生物学科微生物学・理学部生化化学 卒業
平成22 年 St. Methew School of Medicine 大学医学部 卒業
平成24年 Larkin Hospital勤務
平成26年 J.N.F Hospital 勤務

資格
日本医師資格
カリブ海医師資格
米国医師資格

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