毛穴パックの種類と特徴

シートタイプ

毛穴パックにはさまざまな種類がありますが、最もポピュラーなのはシートタイプでしょう。角栓を粘着性の高いシートで掴み取り、剥がす時に引き抜くというタイプです。
シートにびっしりとついた角栓を見て病みつきになってしまう方も多いのではないでしょうか。

手軽なので、すぐに毛穴の詰まりを解消したい時にはおすすめなのですが、角栓以外に周辺の皮膚も同時に剥がれていってしまうことがあります。その結果、肌のターンオーバーが乱れ、逆に毛穴つまりを悪化させるということにもなりかねないのがデメリットです。

塗って剥がすタイプ

塗って剥がすクリームタイプもあります。チューブなどに入ったパック剤を顔に塗り、シートタイプの要領で剥がすことで、パック剤に角栓が吸着されるというものです。
粘着力はシートタイプと同様ですので、肌への負担をきちんと考えてから使用するようにしましょう。

洗い流すタイプ

洗い流すタイプもあります。
定番なのは、クレイ(泥)を使ったパックです。大地の粘土層からとれる粘土を原料にしたパックのことで、吸着性以外に抗炎症作用や殺菌作用もあります。
毛穴汚れなどが気になる箇所に塗り、乾いたら洗い流すという方法なので、手軽に使用できます。

ただ、クレイの場合は、パックの成分が残らないようにしっかりとすすぐ必要があるので、時間のないときには不向きです。
また、クレイタイプは洗浄力が強いため、肌の水分や油分も一緒に洗い流してしまうことがあります。使用後は潤いが不足する可能性が高いので、しっかりと保湿する必要があります。
また、

毛穴パックの正しい使い方

毛穴パックの主な効果は、毛穴の黒ずみと角栓除去です。毛穴パックを使うことで、洗顔だけでは無くならない毛穴の奥にある汚れまですっきりと除去できるでしょう。
しかし、毛穴パックも薬と同様に、間違った使い方をすれば、効果を得るどころか逆に肌荒れにつながってしまうこともあります。正しい使い方をマスターして肌トラブルを防ぎましょう。

今回は定番のシートタイプの使い方をご説明します。

毛穴パックの正しい使い方と頻度

①蒸しタオルを鼻に乗せます。タオルはお湯で濡らしたり、レンジで温めたりしたものでもOKです。
毛穴を温めて広げることで、毛穴の中に詰まったれを浮き上がらせる効果があります。

②鼻全体を十分に濡らし、毛穴パックを貼ります。特に小鼻の脇は浮きやすいですので、指でキュッと押してしっかり貼り付けます。

③毛穴パックのパッケージに書いてある決められた時間置いた後、シートを端っこからゆっくりと剥がしていきます。

④全て剥がした後は、冷やした化粧水などで毛穴を冷やして引き締めます。
化粧水が馴染んだら保湿クリームを塗って完了です。

頻度は1ヶ月に1回程度が理想です。肌のターンオーバーを乱す可能性があるので、多くても2週間に1回程度にとどめておきましょう。

毛穴パックの注意点

肌のターンオーバーに気を付ける

毛穴パックを使用する際に気を付けることは、肌のターンオーバーをきちんと考慮しておくことです。
皮膚は新陳代謝を繰り返して真皮から徐々に表皮に変化し、最後は垢となって肌から剥がれいきます。

毛穴パックを頻繁に行っていると、剥がれ落ちる前の表皮を一緒に取り去ってしまうことがあります。こうなると、肌のターンオーバーのリズムが乱れ、肌トラブルを引き起こしやすくなってしまいます。
ターンオーバーの頻度は、年齢や部位などによって異なりますが、だいたい28~56日間(約1~2か月間程度)かかります。
そのため、毛穴パックの使用頻度もそのターンオーバーのサイクルに合わせると良いでしょう。

製品の用法を守る

毛穴パックの用法を守って正しい使い方をすることも重要ですので、放置時間や使用方法の欄はよく確認してから使うようにしましょう。

パック前の行動に気を付ける

パックをする前の入浴や運動はしないようにしましょう。特に、入浴後は体がほてっている状態なので、パックをすることで赤みや痒みが出ることがあります。
また、パックをつける前に化粧水やクリームなどをつけないようにしましょう。化粧水などスキンケア用品をつけてしまうと、毛穴パックの効果があまり実感できないことがあります。

おわりに

今回は毛穴パックの種類と特徴、正しいやり方と注意点についてご説明しました。
さまざまなタイプがあるので、自分に合ったものを選ぶのも楽しいでしょう。
ただ、毛穴を目立たなくしたいあまりに頻繁に使いすぎると、逆に肌を傷めてしまうこともあります。毛穴パックは使用頻度やアフターケアに気を付け、用法を守って使うようにしましょう。

監修

・救急医、内科医 増田陽子

・救急医、内科医 増田陽子

専門分野
微生物学、救急医療、老人医療

経歴
平成18年 Pittsburg State大学 生物学科微生物学・理学部生化化学 卒業
平成22 年 St. Methew School of Medicine 大学医学部 卒業
平成24年 Larkin Hospital勤務
平成26年 J.N.F Hospital 勤務

資格
日本医師資格
カリブ海医師資格
米国医師資格

関連する記事

関連するキーワード

著者