1.はじめに
どんなにダイエットを頑張っても全然痩せられない!その裏には意外な落とし穴が隠れているのかもしれません。
今回はダイエットをうまくいかなくさせてしまうタブーについて、紹介していきましょう。
今回はダイエットをうまくいかなくさせてしまうタブーについて、紹介していきましょう。
2.なぜ痩せない?痩せない理由とは? 食事編
ダイエットのために食事制限をしているのに、なかなか痩せない、ということありませんか?
実は、それにはちゃんとした理由があるのです。理由は大きく分けて全部で6つ。順番に解説していきましょう。
1、 炭水化物の摂りすぎ
炭水化物は体内で分解されると、ブドウ糖へと変化し、肝臓や筋肉などに蓄えられます。ブドウ糖はからだや脳を動かすための主なエネルギー源になるため、体に入ってきたブドウ糖を体はどんどん蓄えるように働くのですが、肝臓や筋肉で蓄えきれなかった分が、脂肪として体に溜まっていってしまうのです。
つまり、太るから甘いものを控えようという思考は正しいのですが、それだけでは足りず、炭水化物を多く含む白米、パンなどを多くとっている限りは、なかなか痩せることが出来ないでしょう。
2、 栄養不足
食事制限ダイエットと聞くと、兎にも角にも食べずに日々を過ごさなければならないような気がしますが、実際にそのようなダイエットを行ってしまうと栄養不足に陥り、逆になかなか痩せなくなってしまうという事態を引き起こします。
なぜ栄養不足で痩せなくなってしまうかというと、摂取したエネルギーを代謝して消費するためには、もともと様々な栄養素が必要とされているからです。ビタミンや鉄分などの栄養が足りないと、代謝がうまく働かなくなり、摂取した僅かなエネルギーも使えずに全て蓄えられてしまうのです。結果として、食べていないのになかなか痩せないというわけです。
ただ痩せないだけでなく、栄養不足は体調不良や肌荒れの原因にもなるので、無理なダイエットは百害あって一利なし、と覚えておきましょう。
3、 塩分過多
塩分は人の体の中で様々な役割を担っており、必要不可欠なものです。
しかし、多くとってしまうとむくみの原因となってしまうため、体重が減らなくなってしまうのです。
塩分は体にとって重要な成分であるため、人間にはその濃度を調節する機能が備わっています。塩分が体の中に増えると、人は水を多くとったり、排尿を減らしてなるべく水分を出さないようにしたりして、体にどんどんと水を溜め込み、塩分を薄めようとします。
結果として大量の水がむくみとしてあらわれ、体重が減らなくなってしまうのです。
4、 消化器系の働きの悪化
ダイエットのために極端に食事の量を減らしたり、栄養ドリンクやスープ、ゼリーなどの流動食だけで食事を済ませていたりしませんか。
実は胃や腸などの消化管も、他の筋肉などと同じく使わないでいると衰弱していってしまいます。形のないものばかり食べていると、消化管の消化能力がどんどん落ちていき、十分な栄養が吸収できなくなってしまうのです。最終的にはやはり栄養不足に陥ってしまい、代謝の低下によってやせにくくなってしまいます。
5、 空腹時間の過剰な延長
食事を減らすと空腹である時間が長くなってしまいますが、これが長くなれば長くなるほど、人の体は飢餓状態に近づいていきます。このときに食事を取ると、体はここぞとばかりに栄養を蓄えようとするため、普段以上に栄養の吸収、貯蓄を行ってしまい、やせにくくなってしまうのです。一日一回だけ少し多めに食事を取る、といった方法は逆効果になってしまう可能性が高いといえるでしょう。
6、 摂取カロリーオーバー
炭水化物を制限することに気を使うのは良いことですが、だからといってそれ以外ものを大量に食べてしまうと、一日の消費カロリーを摂取カロリーが超えてしまうことが有ります。消費カロリーを超えた分のカロリーが脂肪などとして蓄えられることを考えると、カロリー管理はダイエットにおいてやはり大切な要素です。炭水化物を制限しているのに痩せないという場合は摂取カロリーを計算してみるのも手でしょう。
実は、それにはちゃんとした理由があるのです。理由は大きく分けて全部で6つ。順番に解説していきましょう。
1、 炭水化物の摂りすぎ
炭水化物は体内で分解されると、ブドウ糖へと変化し、肝臓や筋肉などに蓄えられます。ブドウ糖はからだや脳を動かすための主なエネルギー源になるため、体に入ってきたブドウ糖を体はどんどん蓄えるように働くのですが、肝臓や筋肉で蓄えきれなかった分が、脂肪として体に溜まっていってしまうのです。
つまり、太るから甘いものを控えようという思考は正しいのですが、それだけでは足りず、炭水化物を多く含む白米、パンなどを多くとっている限りは、なかなか痩せることが出来ないでしょう。
2、 栄養不足
食事制限ダイエットと聞くと、兎にも角にも食べずに日々を過ごさなければならないような気がしますが、実際にそのようなダイエットを行ってしまうと栄養不足に陥り、逆になかなか痩せなくなってしまうという事態を引き起こします。
なぜ栄養不足で痩せなくなってしまうかというと、摂取したエネルギーを代謝して消費するためには、もともと様々な栄養素が必要とされているからです。ビタミンや鉄分などの栄養が足りないと、代謝がうまく働かなくなり、摂取した僅かなエネルギーも使えずに全て蓄えられてしまうのです。結果として、食べていないのになかなか痩せないというわけです。
ただ痩せないだけでなく、栄養不足は体調不良や肌荒れの原因にもなるので、無理なダイエットは百害あって一利なし、と覚えておきましょう。
3、 塩分過多
塩分は人の体の中で様々な役割を担っており、必要不可欠なものです。
しかし、多くとってしまうとむくみの原因となってしまうため、体重が減らなくなってしまうのです。
塩分は体にとって重要な成分であるため、人間にはその濃度を調節する機能が備わっています。塩分が体の中に増えると、人は水を多くとったり、排尿を減らしてなるべく水分を出さないようにしたりして、体にどんどんと水を溜め込み、塩分を薄めようとします。
結果として大量の水がむくみとしてあらわれ、体重が減らなくなってしまうのです。
4、 消化器系の働きの悪化
ダイエットのために極端に食事の量を減らしたり、栄養ドリンクやスープ、ゼリーなどの流動食だけで食事を済ませていたりしませんか。
実は胃や腸などの消化管も、他の筋肉などと同じく使わないでいると衰弱していってしまいます。形のないものばかり食べていると、消化管の消化能力がどんどん落ちていき、十分な栄養が吸収できなくなってしまうのです。最終的にはやはり栄養不足に陥ってしまい、代謝の低下によってやせにくくなってしまいます。
5、 空腹時間の過剰な延長
食事を減らすと空腹である時間が長くなってしまいますが、これが長くなれば長くなるほど、人の体は飢餓状態に近づいていきます。このときに食事を取ると、体はここぞとばかりに栄養を蓄えようとするため、普段以上に栄養の吸収、貯蓄を行ってしまい、やせにくくなってしまうのです。一日一回だけ少し多めに食事を取る、といった方法は逆効果になってしまう可能性が高いといえるでしょう。
6、 摂取カロリーオーバー
炭水化物を制限することに気を使うのは良いことですが、だからといってそれ以外ものを大量に食べてしまうと、一日の消費カロリーを摂取カロリーが超えてしまうことが有ります。消費カロリーを超えた分のカロリーが脂肪などとして蓄えられることを考えると、カロリー管理はダイエットにおいてやはり大切な要素です。炭水化物を制限しているのに痩せないという場合は摂取カロリーを計算してみるのも手でしょう。
3.なぜ痩せない?痩せない理由とは? 生活編
ダイエットには適度な運動が欠かせませんが、運動をしているはずなのに全然痩せないということ、ありませんか。意外と知られていませんが、実は運動だけで脂肪を落とすのはとても難しいことなのです。
運動によってエネルギーが消費されるとき、一番最初に使われるのは脂肪ではなく、肝臓などに蓄えられた糖分です。それが使い切られてから初めて、脂肪のほうが消費され始めます。
ジョギングに例えるのであれば、糖分を使い切るのに数十分走り、そこからさらに数十分走って脂肪が消費され始めるといった感じであり、非常に長い時間の運動が求められていることが分かります。つまり簡単な筋トレや運動だけでは全く脂肪が消費されることがないのです。
では、軽い運動には全く意味がないのでしょうか?そんなことはありません。後で詳しく解説しますが、運動もきちんと活用すればとても役に立つのです。
もうひとつ痩せない原因として考えられるのが、睡眠不足です。
睡眠をしっかりとらずに遅くまで起きている、夜の食事量が増えやすくなることが知られています。これは睡眠不足によって、食欲を増進させるグレリンというホルモンが増え、なおかつ食欲を抑えるレプチンというホルモンが減ってしまう事によるといわれます。これが夜の耐え難い空腹感を生み出しているわけですね。
他にも、脂肪の消費を促してくれる成長ホルモンが睡眠中にしかでないことや、自律神経の乱れによって代謝が落ちてしまう事も睡眠不足が痩せにくさにつながってしまう原因と考えられています。
運動によってエネルギーが消費されるとき、一番最初に使われるのは脂肪ではなく、肝臓などに蓄えられた糖分です。それが使い切られてから初めて、脂肪のほうが消費され始めます。
ジョギングに例えるのであれば、糖分を使い切るのに数十分走り、そこからさらに数十分走って脂肪が消費され始めるといった感じであり、非常に長い時間の運動が求められていることが分かります。つまり簡単な筋トレや運動だけでは全く脂肪が消費されることがないのです。
では、軽い運動には全く意味がないのでしょうか?そんなことはありません。後で詳しく解説しますが、運動もきちんと活用すればとても役に立つのです。
もうひとつ痩せない原因として考えられるのが、睡眠不足です。
睡眠をしっかりとらずに遅くまで起きている、夜の食事量が増えやすくなることが知られています。これは睡眠不足によって、食欲を増進させるグレリンというホルモンが増え、なおかつ食欲を抑えるレプチンというホルモンが減ってしまう事によるといわれます。これが夜の耐え難い空腹感を生み出しているわけですね。
他にも、脂肪の消費を促してくれる成長ホルモンが睡眠中にしかでないことや、自律神経の乱れによって代謝が落ちてしまう事も睡眠不足が痩せにくさにつながってしまう原因と考えられています。
4.なぜ痩せない?痩せない理由とは? 産後編
産後なかなか体重が落ちないというのも良く聞く悩みですが、この場合考えられる理由は大きく分けて三つです。
1、出産による骨盤のゆがみ
妊娠、出産を経ると骨盤周辺がゆがみやすく、血行が悪くなってしまいます。これによって代謝が落ち、脂肪が燃えにくくなってしまうのです。
2、筋肉量の低下
妊娠期間中はどうしても運動量が減りやすくなるため、筋肉が減ってしまいます。筋肉量が低下すると基礎代謝が低くなってしまい、なかなか痩せにくい体となってしまうのです。
3、ホルモンバランスの乱れ
産後は様々な女性ホルモンのバランスが急激に変わるので、自律神経などが乱れやすくなります。自律神経の乱れは代謝の低下を引き起こすことが多く、痩せにくくなってしまうのです。
1、出産による骨盤のゆがみ
妊娠、出産を経ると骨盤周辺がゆがみやすく、血行が悪くなってしまいます。これによって代謝が落ち、脂肪が燃えにくくなってしまうのです。
2、筋肉量の低下
妊娠期間中はどうしても運動量が減りやすくなるため、筋肉が減ってしまいます。筋肉量が低下すると基礎代謝が低くなってしまい、なかなか痩せにくい体となってしまうのです。
3、ホルモンバランスの乱れ
産後は様々な女性ホルモンのバランスが急激に変わるので、自律神経などが乱れやすくなります。自律神経の乱れは代謝の低下を引き起こすことが多く、痩せにくくなってしまうのです。
5.痩せたい!どうすれば良い?
ではこれまでのことを踏まえて、痩せるにはいったいどうしたら良いのでしょうか。
まずは食生活ですが、炭水化物を控えた上で、肉、野菜、乳製品などをバランスよくとるようにします。加えて塩分の取りすぎに注意し、なるべく固形物中心の食事をとれるようにしましょう。意外と盲点になりやすいのが摂取カロリーと間食で、空腹を感じたらむしろ間食をとった方がよいといわれています。
ただし、糖質が少ない物を選んで食べなければいけません。ほかの食事を含め、総カロリーには十分注意しましょう。
次に生活習慣で大切なのが、こまめな運動と十分な睡眠。運動だけでははっきりとした効果はほぼ得られないのですが、食事のコントロールと組み合わせると、劇的な効果をもたらすのです。食事のコントロールが存在する状況では、常に少しエネルギーが足りない状態になるため、運動によって効率よく脂肪が燃えるようになります。
また普段から筋肉を使っていると、その修復にエネルギーが使われるようになり、栄養が余りにくく、脂肪がつきにくい体になるのです。
睡眠についてはさっき説明した通り、寝るとエネルギーの消費を促してくれる成長ホルモンが分泌されやすく、食欲も抑えられます。自律神経が整えば代謝も回復し、痩せやすい体へと変化していってくれるのです。遅くとも12時前には寝て、7~8時間ほどの十分な睡眠がとれるようにしましょう。
まずは食生活ですが、炭水化物を控えた上で、肉、野菜、乳製品などをバランスよくとるようにします。加えて塩分の取りすぎに注意し、なるべく固形物中心の食事をとれるようにしましょう。意外と盲点になりやすいのが摂取カロリーと間食で、空腹を感じたらむしろ間食をとった方がよいといわれています。
ただし、糖質が少ない物を選んで食べなければいけません。ほかの食事を含め、総カロリーには十分注意しましょう。
次に生活習慣で大切なのが、こまめな運動と十分な睡眠。運動だけでははっきりとした効果はほぼ得られないのですが、食事のコントロールと組み合わせると、劇的な効果をもたらすのです。食事のコントロールが存在する状況では、常に少しエネルギーが足りない状態になるため、運動によって効率よく脂肪が燃えるようになります。
また普段から筋肉を使っていると、その修復にエネルギーが使われるようになり、栄養が余りにくく、脂肪がつきにくい体になるのです。
睡眠についてはさっき説明した通り、寝るとエネルギーの消費を促してくれる成長ホルモンが分泌されやすく、食欲も抑えられます。自律神経が整えば代謝も回復し、痩せやすい体へと変化していってくれるのです。遅くとも12時前には寝て、7~8時間ほどの十分な睡眠がとれるようにしましょう。
6.おわりに
なかなか痩せられない理由で、当てはまるものはあったでしょうか。
もしあったのであればそれを改善し、正しい方法でダイエットをすれば痩せる目標までの距離はぐっと近くなります。
正しく健康的なダイエットを心がけましょう。
もしあったのであればそれを改善し、正しい方法でダイエットをすれば痩せる目標までの距離はぐっと近くなります。
正しく健康的なダイエットを心がけましょう。
総合診療医
経歴
鳥取大学医学部医学科卒業。2001年 医師国家試験取得。
2006年とよだクリニック開業。
2014年認知症予防・リハビリのための脳トレーニングの推進および脳トレパズルの制作・研究を行う認知症予防・リハビリセンターを開設。
資格
医師免許
所属学会:総合診療医学会、認知症予防学会