はじめに

目の下のクマが気になった時、目が疲れている時、どういう対処をしていますか?

こういう症状をどうにかしたいとお悩みの方は意外に多いのではないでしょうか?

そんな時に大活躍してくれるのがホットアイマスクです。

今回はホットアイマスクの効果や使い方について、お伝えしていきます。

ホットアイマスクとは

ホットアイマスクとは、目を40度程度の蒸気で温めるアイマスクのことで、目や目の周りを優しく包み込んで、目の下のクマや目の疲れに効果を発揮してくれるアイテムです。

最近は様々なホットアイマスクが市販されていて、無香料の物の他、ラベンダーや柚子、ローズ等のアロマ効果を取り入れた物もあります。

ご自分の好みの香りのするホットアイマスクを使用すると、リラックス効果も一緒に得られます。

ホットアイマスクでクマや疲れ目解消効果

ホットアイマスクを使用する事で、様々な効果が期待出来、体調にも良い影響を与えてくれます。

では、どんな効果があるのかを細かく見ていきましょう。

目の下のクマへの効果

目の下の青っぽいクマがある方はホットアイマスクをして、目や目の周りを温めると改善できます。実は青っぽいクマが出来てしまうのは、目の周りの血行が悪いからなのです。つまり、目や目の周りの血流が改善されれば、青っぽいクマは自然と解消されます。

青っぽいクマがある方はホットアイマスクを試してみて下さい。

疲れ目・眼精疲労への効果

疲れ目や眼精疲労のある方は、ホットアイマスクで目を温める事で症状が楽にする事が出来ます。

疲れ目や眼精疲労は、目を酷使してしまい、目の周りにある筋肉や組織を疲労させてしまう事で起こります。ホットアイマスクで目や目の周りを温めると、硬くなってしまった筋肉の緊張を解してくれるんですね。

そして目や目の周りを温める事で、血流を促進されるので、疲れてしまった目を効率良く回復してくれます。現代人の生活は、近くの物を見る機会が多い為、目を酷使しています。特に近年、私達の生活の中に急速に浸透してきたスマホやタブレット、パソコンにより、近くの物を見る距離が45cmから15cmに縮んだと言われていて、私達は常日頃から目を酷使してしまっています。

その為、疲れ目のケアを怠り、ただ目が疲れただけだからと気楽に考えて放置すると、症状が悪化してしまい、目を温めたり、睡眠で目を休ませただけでは回復出来なくなってしまうのです。そして眼精疲労に移行してしまい、ドライアイや目の充血を起こしてしまうだけではなく、慢性的な肩こりや頭痛、吐き気等を引き起こす可能性もあるのです。

目が疲れたなと思ったら我慢せずに目の筋肉を解し、目や目の周りの血流を促進してあげる事が、症状の悪化を防ぐ重要なポイントです。

疲れ目からくる目のかすみへの効果

目のかすみは年齢的なもの、白内障、緑内障といった眼病が原因である事もありますが、長時間スマホやタブレット、パソコンの画面を見る等、近くの物を見過ぎてしまい、目の周りにある筋肉を酷使することでも起こります。

目の疲れからくる目のかすみは、ホットアイマスクで目元の筋肉の緊張を解してあげる事で軽減出来ます。

ただし、目のかすみが目を温めても全く取れない、目のかすみが酷い方の場合、眼病の可能性もありますので、心配な方は医療機関への受診を検してください。

快眠・安眠効果

元々、普通のアイマスクでもリラックス効果があり、快眠に効果があるとされていますが、ホットアイマスクで目や目の周りを温めると更に快眠・安眠効果が高まります。

何故なら、就寝前にホットアイマスクを使う事で、目の疲れが解消される上、副交感神経の働きが強まり心身がリラックスするので、入眠しやすくなるからなんです。また、睡眠の質も高まるので、すっきりと目覚める事が出来ます。

したがって、ホットアイマスクはこんな方にもお勧めです。

・夜中に何度も目が覚めてしまう
・しっかり眠ったはずなのに、疲れが取れない
・寝つきが悪い

こんなお悩みのある方は、一度ホットアイマスクを試してみて下さい。

ホットアイマスクをするタイミングは?

ホットアイマスクを使うと目や目の周りの血流が改善され、筋緊張を解してくれるので疲れ目等の回復が促されます。また、ホットアイマスクを温める時に発せられる蒸気が肌に当たるので、肌を保湿する働きもあります。

そんな目や目の周りに良い効果を発揮してくれるホットアイマスクですが、どのタイミングで使用すれば良いのでしょうか?

ホットアイマスクは基本的に目の疲れを感じたり、リラックスしたい時、眠れない時等、用途も様々で、どんなタイミングで使っても問題ありません。しかもホットアイマスクは装着したまま、眠ってしまっても身体に何か害があるものではありません。

よって、ホットアイマスクの種類にもよりますが、寝る前に使用する事をお勧めします。

ただし、ホットアイマスクの中には目をスッキリさせる目的で、ミントを配合している物があります。これは眠る前に使用してしまうと、ミントの効果で目が冴えてしまいますので、これを使用する時は、目が疲れていたり、目がかすんで物が見にくい時に使用しましょう。

ホットアイマスクはどれくらいの時間つけていれば良いの?

ホットアイマスクの通常の使い方としては、大体10分程度が目安になります。理由としては、40度が保たれるのが10分だからです。しかし、10分経ったからとすぐに冷えてしまうわけではなく、その後もジンワリした温かさが残りますので、好きなだけ当てていても健康上問題ありません。

ホットアイマスク愛用者の中には、眠る前に使用してそのまま眠る方も結構いらっしゃるようです。元々、アイマスクには安眠効果があるので、装着したまま眠る事で、深い眠りにつけます。

ただ、ホットアイマスクの場合、発熱が終わるとシートが少し固くなってしまいます。これはホッカイロを想像して頂くと分かりやすいと思います。ホッカイロも冷めてくると固くなりますよね?それと同じ現象です。

その為、装着したまま眠ってしまうと、寝相によっては肌に跡が残ってしまったり、目元に刺激を与えてしまう可能性もあります。これらが気になるという方はホットアイマスクを使用した後、外してから眠った方が無難です。

まとめ

ホットアイマスクは様々な物が市販されていて、香りの良い物はアロマ効果も期待出来ます。

ホットアイマスクは疲れ目や目の下の青っぽいクマ、疲れ目からくる目のかすみに効果があり、快眠・安眠にも繋がります。

ホットアイマスクの使用するタイミングでお勧めな時間は寝る前です。

そしてホットアイマスクは長時間当てていても健康上問題なく、そのまま眠ってしまっても安全な物です。

ホットアイマスクで日頃の目の疲れを癒してください!

監修

・総合診療医 院長 豊田早苗

・総合診療医 院長 豊田早苗

専門分野 
総合診療医

経歴
鳥取大学医学部医学科卒業。2001年 医師国家試験取得。
2006年とよだクリニック開業。
2014年認知症予防・リハビリのための脳トレーニングの推進および脳トレパズルの制作・研究を行う認知症予防・リハビリセンターを開設。

資格
医師免許

所属学会:総合診療医学会、認知症予防学会

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