はじめに

自分の体臭が気になったことは、ありますでしょうか?
また、普段、人から言われなくても実際どうなんだろうと考えたりしたことはありますでしょうか?

他人からニオイが気になると思われているかもとか、ひょっとして、他人に迷惑をかけているのではなどと気になるかもしれません。

体臭は、自分ではきつくないと思ってても他人から指摘されていないだけで相手に不快な体臭を与えている可能性があります。

そこで、体臭を気にせずに済むように普段から心がけておきたいことや体臭の改善について、本記事では説明します。

ぜひ参考にしてみてください。

おじさんだけじゃないの?体臭って何?

通常「体臭」と聞くとおじさんを思い出す人もいるのではないでしょうか?
しかし、体臭はおじさんだけが持つ臭いではありません。
子供・女性・お年寄りなど、性別や年齢問わず動物なら、みんなが持っているのです。

現代の科学では、体臭の原因はある程度解明されています。

主な原因は、脂質の酸化が影響しているということです。
しかし、人によって臭いの種類は千差万別です。なぜなんでしょうか。
同じように脂質が酸化するなら、臭いに違いがあるのは変と思われるかもしれません。

残念ながらそこまでは、未だすべては解明されていないことなのです。
ただ、遺伝子が関係していることまではわかってきています。

人間は、他の動物と同じように、個体を識別する手段として体臭があります。
体臭が薄い人、反対に強い人、いい匂いの人、悪い人などさまざまな人がいるのもうなずけるかと思います。ただ、人によっては「クサイと言われた」「不快に思われた」など、自分の体臭に悩まされている人もいます。

深刻な悩みです。ですが安心してください、体臭を改善する手段はあります。
次の項目から体臭の種類別の改善策を説明します。

体臭の改善策 3選

例え人によって千差万別と言えども、いい匂いの体臭にこしたことはありません。
そこで、3つの体臭改善策をご紹介しますので、ぜひ実践してみてください。

1.常に体を清潔に保つ
当然と言えば当然のことですが、体臭予防には大切なことです。
ポイントは、石鹸を薬用の殺菌作用のあるものに変えることです。
菌が繁殖すると臭いの原因となります。

そして、頭皮はよくシャンプーして毛穴に詰まった皮脂を落とすことが大切です。
ただし、洗い過ぎは厳禁。乾燥が臭いの原因になることもあります。

2.生活習慣を見直す
だらしない生活も体臭にはよくありません。
睡眠不足だと基礎代謝を下げ、活性酸素を発生させます。
またよくお酒を飲む人はご注意を。アルコールは、肝臓で分解されるときに活性酸素と共にアセトアルデヒドという物質を発生しますが、これが臭いの原因になります。

また喫煙もよくありません。
タバコの臭いは口の中・洋服などさまざまな場所に付着し不快な臭いを放ちます。

3.便秘対策をおこなう
便秘の人は腸に便がたまった状態です。そうなるとおならは臭くなります。
さらに、便が出ないと全身からも嫌な臭いが出てきます。
一見、便秘と体臭は関係がないと思われがちですが、便は体内に長期間たまると腐敗がひどくなり、体臭の原因となります。

ぜひ便秘改善に努めてください。
体臭改善には食物繊維を摂ったり、運動をすることが効果的です。

体臭予防に効果的な食べ物とは?

普段食べるものによっても体臭は変わります。
では、どんなものが体臭改善に効果的なのかご紹介します。

■玄米・生野菜
白米と比較して、たんぱく質が豊富な玄米は、体臭予防に効果的といわれています。
生野菜なども同様です。普段の食事で玄米・生野菜を食べるようにすれば、体臭はもちろん健康的な体を作るのにも最適と言えます。

■鶏肉
普段好んで食べる牛肉・豚肉ではなく、鶏肉をメインに食べるように心がけます。
鶏肉は体臭を抑える効果があると言われています。

■果物
果物には、体臭の原因となるコリン・レチニンと言った物質が少なく体臭予防には最適です。
中でもリンゴ・バナナ・イチゴ・ブルーベリー・スイカ・パイナップル・ナシなどは、コリンが少ないと言われています。

まとめ

体臭を改善する方法についてお伝えしてきましたが、ご理解いただけましたでしょうか。
日本人は体臭が弱いと言われていますが、それでも完全になくすことはできません。

また、過剰に自分の臭いを意識しないように心がけると良いかもしれません。
気にするあまり夜眠れなくなってしまっては、体を壊してしまうためです。

今回お伝えしたやり方を日常的に取り入れれば、意外な変化に気がつくかもしれません。
ぜひ続けてみてください。

監修

・総合診療医 院長 豊田 早苗

・総合診療医 院長 豊田 早苗

専門分野 
総合診療医

経歴
鳥取大学医学部医学科卒業。2001年 医師国家試験取得。
2006年とよだクリニック開業。
2014年認知症予防・リハビリのための脳トレーニングの推進および脳トレパズルの制作・研究を行う認知症予防・リハビリセンターを開設。

資格
医師免許

所属学会:総合診療医学会、認知症予防学会

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