はじめに

ここのところ本TVでよく日本酒の話してるなぁ。
そぉ言えば雑誌でもよく日本酒が特集されてる気がする。

みなさんそんな気がしません?

そう、今、日本酒が熱い!
日本人でありながら、おそらくお酒を飲み始めたみなさんが
中々たどり着かないお酒。

その代表格の一つが日本酒だと思います。

でも、そんな話古い古い。
今、日本酒が熱いんです!

熱い造り手さんや熱い売り手さんの努力が実を結びはじめ、
日本酒は今や世界のトレンド!

そんな日本酒のこと、日本人として知っておきたくないですか?
海外に友人がいらっしゃるアナタ、スマートな日本酒をプレゼントしたくありません?
日常のお食事が日本食中心のアナタ、最高に合う日本酒を見つけたくありません?

そりゃ思うにゃ思うけど、
選ぼうにも日本酒って本当に種類が豊富で良くわからない!
まずどこを見ていいかからわからない!

そんなあなたのために、東洋医学で日本酒を解説!
しかも、今回は『陰陽(インヨウ)』の概念を用いて2つに分けるだけ!

たった2つの分類が出来るだけで、こんなに日本酒の世界が広がるなんて!
そんな陰陽日本酒のご紹介です!

最初はここから!日本酒のポイント!

日本酒ってなんだ?
そう聞かれて、バシッと答えられる方、どれくらいいらっしゃるでしょう?

日本で造られたお酒!
まさにその通りですが、ここでちょっとおさらいをしておきましょう。

いくつかのポイントを押さえておけば、
日本酒初心者のアナタでも素敵な一本に出会えるといったものです。

ポイント①
日本酒はお米から出来るお酒!

日本酒の原料はズバリ日本人のソウルフード『お米』
お米を原料に水と麹(コウジ)の力を借りてヒトの力で醸されるのが日本酒です。

そんな日本酒を造るためだけに造られたお米を
『酒造好適米』といいます。

普段私たちが食べている食用米との違いは。
食べた時の美味しいと思う部分が、お酒にすると雑味になってしまうこと!

そのために一見、もったいなくも写りますが、
食べて美味しい部分。つまりお米の外側の部分を削って造られるのが
日本酒でございます。

ポイント②
お米をどれだけ削るかで味も名前も変わる

ポイント①でお話しさせて頂いたお米を削るという行為。
これを精米(セイマイ)と言います。

なんだかお酒売り場で見てわかりづらい、
大吟醸や本醸造といった名前(ランク付け?)は

実はこのお米をどれだけ削ったかによって名前が付けられているんです。
日本酒をよく見ると書いてある『精米歩合(セイマイブアイ)』という言葉は
どれだけお米を削ったかということ!

これだけ覚えておくだけでも、
シーンに合わせた日本酒選びがうーんと楽になるんですよ?

ポイント③
お米だけで造られたお酒、純米酒

日本酒にはお米だけで造られた『純米』と
醸造アルコールが加えられたお酒に区別されます。

醸造アルコールなんて名前を聞くと、何?不純物入れてるの?
なんて気になっちゃいますが、

いやいや!そんな訳ございません!
この醸造アルコールさんが行ってくれる仕事はとっても優れたお仕事!

醸造アルコールさんが添加されることで、
そのお酒は香り高く、本来の味わいはそのままに味にスッキリ感をもたしてくれるなど、
色んなお仕事をしてくれるんです!

昨今の日本酒ブームの引っ張り上げ役を一手に担ってくれているのが
この醸造アルコールさんの仕事なんですね。

以上、この3つのポイントを頭に入れて頂けるだけで、
お店で日本酒迷子になる確率が半減!

ね?意外と日本酒って簡単でしょ?

今、世界で日本酒が熱い!

えぇ?でも日本酒って、
赤ちょうちんでベロンベロンになったおっちゃんが飲んでそぉでちっともオシャレじゃない!

なんてイメージのアナタ!
トレンドに乗り遅れちゃいますよぉ。

今、日本酒は日本だけでなく世界中でブーム!

ちょっと昔まで『Japanese Rice Wine』なんて言われてた日本酒が
今や世界のどこでも『Sake』で通じる時代です!

世界中のレストランでオン・リストされ出していることはもちろん
ノルウェーやカナダ、オーストラリアなどでは日本酒が造られてたりもするんです。

それに何より、
世界で最も権威のあるワイン雑誌『ワイン・アドヴォケイト』では
昨夏より、ついに日本酒の評価が始まりました。

この雑誌はロバート・パーカーJr.率いるテイスターさん達が、
実際にお酒を試飲しポイントを付けていくことで有名。

そんな雑誌で今、日本酒は高得点を連発しているんです!
これってすごくないですか?

世界のトレンドに乗り遅れないためには
今!日本酒なんです!

陰陽の分類って何?

これだけホットな日本酒!
みなさんもそろそろ興味がわいて来たんじゃございませんか?

けどけど、まだやっぱり何を飲んでいいかわからい。
値段もピンキリだし、やっぱり高いの飲まないと美味しくないんじゃない?

そんなお悩みを一発解消するのがこの陰陽分類!

東洋医学って本当になんでも応用できるんですね。
さて、そもそも『陰陽(インヨウ)』とは東洋医学の最も基本的な概念といっていいくらい大事な概念です。

なんかそぉ聞くと、難しそぉ。なんて思っちゃうかもしれませんが、
ご安心ください。

すっごくわかりやすくご説明いたします。
陰陽とはずばり、この世界の全てのモノを2つに分けてみました!
ってだけのお話です。

陽は動的で陰は静的。
このイメージさえあれば、世の中の全ては陰陽に分類できちゃうんです!

例えば、熱と冷、上と下、太陽と月、昼と夜、明るいと暗い。
これらはみんな先に挙げたモノが陽で、後に挙げたものが陰

ね?イメージでいきて来たでしょ?

これが東洋医学でいう『陰陽』なんです。

この概念を日本酒に応用するだけで、
あら不思議!日本酒選びがこれまたうーんとうーんと楽に!

そんな知って得する、陰陽で楽しむ日本酒学
いよいよ本題でございます。

陽の日本酒を徹底解剖!

まずは、陰陽の『陽』の日本酒からご紹介!
陽は動的で明るく華やか!そんな日本酒が揃い踏みます。

こんな日本酒を選びたいあなたは是非
『大吟醸』『吟醸』『生酒』

なんて書いてある日本酒をチョイスしてください!

これらの日本酒は香りがとっても華やかで
スッキリ飲めるものが多く、お酒単体でも楽しめるものが多く揃っております。

また、お米由来ではあるもののフルーティな印象なものも多く、
ちょっとした甘味を感じるものが多いので、

日本酒を飲みなれていない方、また日本酒初心者の女性でも
美味しく楽しめるものが多いです。

なにを隠そう、品評会で上位入賞をしたり、
海外で広く評価を受けている日本酒はそのほとんどがこの区画

つまり、『陽』の日本酒になるわけです。

ただ、これらのお酒の弱点をあげますと、
華やかすぎるものはお食事と合わすことが難しかったり、
温めて飲むいわゆる『お燗』に向かないものがチラホラ。

ただ、もちろんそこは名前の通り『日本酒』

淡白な味をベースにしたお魚や、お料理などとはバッチリ
ナイスな食べ合わせを表現してくれます。

日本酒初体験の彼女へ、また海外の友人へのお土産に。
ちょっと特別な夜になど、

是非是非この、『陽』の日本酒を選んで頂ければと思います。

陰の日本酒を徹底解剖!

続いては『陰』の日本酒!
なんか『陰』なんて言葉使われたら暗そう。

なんてお声も聞こえてきそうですが、
実は東洋医学には『陰主陽従』という言葉がございまして。

陰がメイン。陽はそれに従うもの。といった考え方なんです!
まぁ、簡単な例えをだすと、

みなさん、ちゃんと寝ない(陰の時間)といい仕事(陽の時間)できませんよね。
そういうことです!

いい奥様(陰)がいらっしゃると旦那様(陽)もバリバリ働いちゃいますよね!
そういうことです!

そう!基盤になっているのは『陰』

これは日本酒でも同じこと。
日本の日常の食卓をささえてくれるお酒あってこそ、
『陽』の華やかなお酒が、スペシャルな時にいい仕事をしてくれているんです!

そんな『陰』の日本酒は
ズバリ、『純米』『本醸造』

と、書かれているもの!
これらの区画のお酒は華やかさには欠けるものの、

そのどっしりとした旨みで日本の食卓を支えるヒーローたちです。
淡白な白身魚のお刺身からがっしり煮つけまで。
どんな日本食でもかかってこい!

まさに日本酒の中の日本酒
先ほどの『陽』の日本酒がちょっと苦手だった『お燗』をつけても
バッチリ美味しく頂けます。

ちょっと個性が強いものの多いので、慣れないなぁ。
なんてことはあるかと思いますが、

日ごろの食卓に、今日は日本食!と言った日に!
いわゆる『日本酒』!が飲みたい!

と言った方は是非この『陰』の日本酒をお楽しみ下さい!

まとめ

いかがでしたでしょうか。
陰陽で楽しむ日本酒。

今までお店に行って、
同じ顔にしか見えなかった商品ラベルや
漢文の教科書にしか見えなかったメニューも、

今回紹介させて頂いた3つのポイントと
陰陽の分類さえ頭に入れておけば、

そこは急にワンダーランド。
今日の気分、今日食べたいモノに合わせて、

どんなお酒を飲もっかなぁ。
なんて素敵で楽しい時間に早変わり!

是非是非みなさん、日本が世界に誇る命の水、
『日本酒』をお楽しみ下さいませ。

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