ケアクル：治療院の特徴を教えてください。

岩澤拓也先生（以下、岩澤）：
らしんどう鍼灸院は、神奈川・茅ヶ崎で『精神疾患』を抱えている方を中心に1対1で施術を行っています。

病院での治療や薬の効果を感じられていない方や薬に頼りたくない方が、「減薬」することを目標に施術を受けに来られています。

当院では鍼灸を用いて、薬を減らしながら体調を整えるためのお手伝いをしています。顧客層は女性がやや多く、30〜50歳代の方にご来院いただいております。

精神疾患のケアで大切なことは「頼れる存在を増やすこと」です。精神疾患を抱えていると、病気が原因で人と良い関係が作れないことがあります。

そのため当院では患者様にとっての「心の拠り所」となれるよう、お一人おひとりとの時間をしっかりと設けてカウンセリングを行います。

カウンセリングや施術を通じて患者様との関係が密になっていくことで、患者様のより良い友人になれるよう心がけています。

ケアクル：電子カルテ「リピクル」の導入に至った経緯を教えてください。

岩澤：
開業してからは問診票・カルテは紙で運用し、予約スケジュールはカレンダーアプリと紙を併用、患者情報はパソコンでデータ管理しており、それぞれを管理することが面倒に感じていました。

電子カルテ「リピクル」を知るきっかけになったのは、静岡のE-wa鍼灸院 米倉先生が利用している話を聞いたからです。その頃から電子カルテを導入したいと思っていました。

ですが導入するにあたり患者様への案内や個人情報の扱い方など、これまでのやり方を変えなければなりません。治療院としての運用フローを変更するのが大変だと思い、手が出せませんでした。

そんなところ私が所属している鍼灸×メンタルヘルスのオンラインサロン「ここちめいど」で、精神疾患に対する鍼灸施術の意義を研究により明らかにするために電子カルテを活用していくことになり、導入を決意しました。

ケアクル：「リピクル」を導入して変わったことを教えてください。

岩澤：
電子カルテを導入して良かったと思います。特に新規患者様の対応が効率化されました。

精神疾患向けの問診表は質問項目が多く、回答が終わるまでに時間がかかります。また初めての環境だと患者様が緊張してしまうこともあり、問診票の情報が薄くなってしまい、追加でヒアリングが必要となることもしばしばありました。

ですがオンライン問診表を活用することで、患者様は自宅や落ち着いた環境で問診表を入力することができ、以前よりも充実した回答が得られるようになりました。

さらに事前に問診表が手元に届いているため、どんな患者様がご来院されるのか予め把握することできます。

来院後にカウンセリングからスタートすることができ、以前と比べるとおよそ15分の時間を短縮することができるようになりました。

ケアクル：「リピクル」の今後の活用計画がありましたら教えてください。

岩澤：
オンライン問診票で事前に手に入る情報が充実したため、予め聞いておきたい質問項目が増えました。また質問の意図やニュアンスが伝わっていない部分もあるので、問診票の内容を改善したいと思います。

メンタル×鍼灸のオンラインサロン「ここちめいど」を通じて、電子カルテで獲得した情報を元に研究を行い、精神疾患に対する鍼灸施術の意義を高めることに貢献していきたいと思います。

ケアクル：本日はインタビューありがとうございました！

名前：岩澤 拓也（いわさわ・たくや）先生
資格：鍼灸師／あん摩マッサージ指圧師／健康運動実践指導者
経歴：
1991年神奈川県茅ヶ崎市出身。
18歳から整体師として施術を行う傍ら「はり師」「きゅう師」「あんまマッサージ指圧師」の資格を取得。
資格取得後、中医臨床センターにて修業を積む。また中国にある北京中医薬学大学に研修に行くなど、本格的な中医学にも触れ、患者様に還元しています。
2018年4月らしんどう鍼灸院を開院。
現在は陸上競技のクラブチーム（スポーツクラブ1994）の理事兼コーチも行っている。

らしんどう鍼灸院
住所：〒253-0045 神奈川県茅ヶ崎市十間坂１丁目３−３６ エンパイア茅ヶ崎203号室
TEL：0467-37-8389
URL：https://rashindo-mr.jp/shinkyu/