寝起きのストレッチの効果

朝、目が覚めたときにストレッチを行うと、様々なメリットがあります。
ここでは、代表的な3つの効果をご紹介します。

1. 筋肉をほぐす

寝ているときの姿勢は、身体を圧迫しやすく、寝ている間に血液やリンパの流れが滞ります。
目が覚めてからストレッチを行うと、血液やリンパの流れが促されます。これにより、筋肉が温まってほぐれ、身体が動かしやすくなります。

2. 生活リズムが整う

人間の身体には体内時計があり、生活のリズムを管理しています。
起床後にストレッチをして身体に目覚めを伝えることで、体内時計が整って生活リズムが安定します。

3. 仕事や家事の効率が上がる

起床してから数時間は、集中力が高まっているため、仕事や家事の効率が上がります。
確実に効率を上げるためには、身体をしっかりと目覚めさせる必要があり、これにはストレッチが効果的です。ストレッチをしたり、朝ご飯を食べたりしたりして身体を目覚めさせることで、作業の効率が上がります。

寝起きのストレッチのやり方

寝起きのストレッチは、身体全体をゆっくりと動かすイメージで優しく行いましょう。
以下にご紹介するストレッチを順番に行うと、身体をスムーズに目覚めさせることができます。

1. 背伸び

①仰向けの状態で、両手を万歳するように頭の上に上げ、両足を伸ばします。
②深く息を吸い、吐きながら両手を上へ、両足を下へ引っ張るように伸ばします。
③5秒間ほど伸びをしたら、力を抜きます。
④これを5セット繰り返しましょう。

2. 肩ねじり

①寝具の上で座るまたは仰向けになります。
②前ならえをするように、右手を肩の高さで前に伸ばします。
③左手で右肘を下から抱え、身体の方へ引き寄せます。 
④右の肩に伸びを感じながら、ゆっくりとした呼吸で10秒間ほどストレッチします。
⑤腕を入れ替えて左側も同じようにストレッチします。
⑥左右のストレッチを1セットとし、交互に3セット繰り返しましょう。

3. 片膝抱え

①仰向けの状態で右膝だけを曲げ、両手で抱えます。
②深く息を吸い、吐きながら右膝を5秒間ほどかけて身体へ引き寄せます。
③足を入れ替えて左側も同じようにストレッチします。
④左右のストレッチを1セットとし、交互に3セット繰り返しましょう。

4. 両膝抱え

①仰向けの状態で両膝を曲げ、両手で抱えます。
②深く息を吸い、吐きながら両膝を5秒間ほどかけて身体の方へ引き寄せます。
③限界まで身体へ引き寄せたら、力を抜いて深く息を吸います。
④手順①~③までを1セットとし、これを3セット繰り返しましょう。

ストレッチのポイント

朝のストレッチは、無理に行うと、身体を痛めてしまうことがあります。
以下のポイントに気を付けながら、身体に負担のないよに行いましょう。

1. 程よい力加減で行う

起床時は脳は起きていても、身体がまだ眠っているため、筋肉が固い状態になっています。

力任せにストレッチすると、身体を痛めてしまうことがあるので、身体を目覚めさせるイメージでゆっくりとストレッチしましょう。程よい力加減で、伸びている部位を意識しながら行うと効果的です。

2. 呼吸を止めない

ストレッチでは、呼吸を止めないことがポイントです。これは朝のストレッチだけでなく、すべてのストレッチに共通しています。

呼吸のリズムに合わせ、吸うときは力を抜いて、吐くときは軽く力を入れて伸ばすようにします。
ストレッチする時間がないときは、深呼吸だけでも意識して行うと、自律神経が整って目覚めが良くなります。

3. 継続させる

ストレッチは継続することで、柔軟性が高まったり、目覚めが良くなったりするなど、より高い効果を発揮します。

朝のストレッチも一週間以上継続すると、身体が慣れてきて効果を実感できるようになります。
そのためには、すべてのストレッチを無理して行うのではなく、1種類でもいいので、毎日行うようにしましょう。

おわりに

朝、ベッドの上で行えるストレッチの方法とポイントをご紹介しました。

朝の目覚めで一日が決まると言っていいほど、起床時の体調や気分は身体と心にとって大切なものです。
寝起きのストレッチを行い、素晴らしい一日のスタートをきっていただければと思います。

監修

・救急医、内科医 増田陽子

・救急医、内科医 増田陽子

専門分野
微生物学、救急医療、老人医療

経歴
平成18年 Pittsburg State大学 生物学科微生物学・理学部生化化学 卒業
平成22 年 St. Methew School of Medicine 大学医学部 卒業
平成24年 Larkin Hospital勤務
平成26年 J.N.F Hospital 勤務

資格
日本医師資格
カリブ海医師資格
米国医師資格

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