ストレスの種類
現代はストレス社会と言われるほど多くの人がストレスを感じています。仕事、学校、家庭など、どんな環境でもストレスはついて回ります。受けたくないと願っても、まったく感じないようにするのは不可能です。
ストレスは大きく2種類に分けることができます。
1つは、人間関係など精神的なことが原因のものです。もう1つは、暑さ寒さなど身体的原因のものです。
ここではそれぞれのストレスの原因になるものをあげます。自分では小さなことだと思っていても、大きなストレスになっている場合があります。
ストレスは大きく2種類に分けることができます。
1つは、人間関係など精神的なことが原因のものです。もう1つは、暑さ寒さなど身体的原因のものです。
ここではそれぞれのストレスの原因になるものをあげます。自分では小さなことだと思っていても、大きなストレスになっている場合があります。
精神的ストレス
・仕事関係 パワハラ、セクハラ、リストラ、左遷、残業など
・学校関係 成績、いじめ、転向、入学など
・家庭関係 離婚、別居、DV、家庭内暴力、子供の夜泣き
・人間関係 友達、先輩、上司、異性、取引先など
・身体関係 病気、ケガなど
・喪失体験 離婚、死別など
・学校関係 成績、いじめ、転向、入学など
・家庭関係 離婚、別居、DV、家庭内暴力、子供の夜泣き
・人間関係 友達、先輩、上司、異性、取引先など
・身体関係 病気、ケガなど
・喪失体験 離婚、死別など
身体的ストレス
・物理的ストレス 暑さ、寒さ、気圧など
・環境的ストレス 騒音、ほこり、においなど
・肉体的ストレス 疲労、病気など
・科学的ストレス 汚染、適量を超えた煙草やアルコールなど
・生物的ストレス 細菌、ウィルス、花粉など
・睡眠関係ストレス 不眠、夢など
・生活関係ストレス 不規則な生活など
・環境的ストレス 騒音、ほこり、においなど
・肉体的ストレス 疲労、病気など
・科学的ストレス 汚染、適量を超えた煙草やアルコールなど
・生物的ストレス 細菌、ウィルス、花粉など
・睡眠関係ストレス 不眠、夢など
・生活関係ストレス 不規則な生活など
ストレスで食欲増進?それとも不振?
ストレスが溜まると、食欲が出るタイプと、出なくなるタイプの人がいます。人によって異なるのには理由があります。
ストレスで食欲増進する理由
ストレスによって、またはそれを発散させるためにやけ食いをする方も多いと思います。
これには、身体の消化器、呼吸器、循環器などの働きを調整する『自律神経』が関わっています。
ストレスが溜まると、活動的なときに働く『交感神経』が活発になります。それを落ち着かせるために、食べることで『副交感神経』を活発にし、自律神経のバランスを取ろうとするのです。
さらに、脳が『神経ペプチドY』という、興奮の伝達・抑制に関係する物質を分泌します。この物質には、食欲を増進させる作用があります。
ストレスによって食欲が増すだけでなく、ケーキやチョコレートのように甘い食べ物や、油っこい食べ物が食べたくなる方も多いです。
これは、脳がブドウ糖を必要とするからです。コレステロールにも精神を落ち着かせるアミノ酸が含まれているので、油ものが食べたくなります。
ストレスが溜まると、初めは食欲が増すためやけ食いしますが、ストレスの状態が長期間続くと食欲不振になります。
つまり、やけ食いしている人は、ストレスの初期段階と言えます。
これには、身体の消化器、呼吸器、循環器などの働きを調整する『自律神経』が関わっています。
ストレスが溜まると、活動的なときに働く『交感神経』が活発になります。それを落ち着かせるために、食べることで『副交感神経』を活発にし、自律神経のバランスを取ろうとするのです。
さらに、脳が『神経ペプチドY』という、興奮の伝達・抑制に関係する物質を分泌します。この物質には、食欲を増進させる作用があります。
ストレスによって食欲が増すだけでなく、ケーキやチョコレートのように甘い食べ物や、油っこい食べ物が食べたくなる方も多いです。
これは、脳がブドウ糖を必要とするからです。コレステロールにも精神を落ち着かせるアミノ酸が含まれているので、油ものが食べたくなります。
ストレスが溜まると、初めは食欲が増すためやけ食いしますが、ストレスの状態が長期間続くと食欲不振になります。
つまり、やけ食いしている人は、ストレスの初期段階と言えます。
ストレスで食欲不振になる理由
前述したように、ストレスを感じる期間が長くなると、食欲がわかない、食べられないといった、食欲不振になってしまいます。
これは、あまりにも長い期間ストレスを受けたことで、交感神経が活発になりすぎ、副交感神経が働きにくくなっていることによるものです。交感神経が働き続けると、『アドレナリン』という物質が出て、体の中の消化器官の血のめぐりが悪くなり、機能低下が起こります。
その結果、食欲不振になるのです。
自律神経のバランスが崩れて元に戻せない状態があまり長く続くと、うつ病を患ってしまう可能性もあるので要注意です。
これは、あまりにも長い期間ストレスを受けたことで、交感神経が活発になりすぎ、副交感神経が働きにくくなっていることによるものです。交感神経が働き続けると、『アドレナリン』という物質が出て、体の中の消化器官の血のめぐりが悪くなり、機能低下が起こります。
その結果、食欲不振になるのです。
自律神経のバランスが崩れて元に戻せない状態があまり長く続くと、うつ病を患ってしまう可能性もあるので要注意です。
食欲増進・不振の時の食事のポイント
それぞれの状況で気をつける食事のポイントをご説明します。
食欲増進のときの食事のポイント
ストレスを受けると、交感神経が優位になります。それだけでなく、ストレスホルモンと呼ばれる『コルチゾール』が多く分泌され、反対に、満腹感を得る『レプチン』というホルモンが分泌されにくくなります。
食事のポイントは、一口ずつゆっくり食べることです。徐々に、副交感神経が活発になっていき、自律神経のバランスが整うだけでなく、レプチンも多く分泌されていきます。すると、少しずつ満腹感を感じていくでしょう。
やけ食いのような短時間でたくさん食べることは、避けなければいけません。
食事のポイントは、一口ずつゆっくり食べることです。徐々に、副交感神経が活発になっていき、自律神経のバランスが整うだけでなく、レプチンも多く分泌されていきます。すると、少しずつ満腹感を感じていくでしょう。
やけ食いのような短時間でたくさん食べることは、避けなければいけません。
食欲不振のときの食事のポイント
食欲が沸かない理由は、長期間のストレスで交感神経が活発になっているからです。
このような場合も、ゆっくり少しずつ食べることを意識し、徐々に慣らしていきましょう。どうしても食べられない期間が続くようなら、一度病院で診てもうことをおすすめします。
このような場合も、ゆっくり少しずつ食べることを意識し、徐々に慣らしていきましょう。どうしても食べられない期間が続くようなら、一度病院で診てもうことをおすすめします。
おわりに
ストレスによる食欲の増進・不振のメカニズムは理解していただけましたでしょうか。
過食の段階は、まだストレスが重くない状態と言えるかもしれませんが、だからと言って食べ過ぎや早食いは健康を害すので良くありません。
また、食欲不振・増進時の食事のポイントは、少しずつゆっくり食べることです。少しずつ食べることで副交感神経が働き、自律神経のバランスが取れます。
ストレスが溜まったときは、正しい食事の取り方を意識してみましょう。
過食の段階は、まだストレスが重くない状態と言えるかもしれませんが、だからと言って食べ過ぎや早食いは健康を害すので良くありません。
また、食欲不振・増進時の食事のポイントは、少しずつゆっくり食べることです。少しずつ食べることで副交感神経が働き、自律神経のバランスが取れます。
ストレスが溜まったときは、正しい食事の取り方を意識してみましょう。
総合診療医
経歴
鳥取大学医学部医学科卒業。2001年 医師国家試験取得。
2006年とよだクリニック開業。
2014年認知症予防・リハビリのための脳トレーニングの推進および脳トレパズルの制作・研究を行う認知症予防・リハビリセンターを開設。
資格
医師免許
所属学会:総合診療医学会、認知症予防学会