乳液の役割

乳液には、肌の水分と油分を補って保つ役割があります。
含まれる油分によって肌表面を包み込み、水分の蒸発を防ぎます。
乳液は化粧水の後に使用します。

化粧水で角質層まで浸透した水分を乳液をつけることで潤いを閉じ込めます。
つまり、化粧水によって柔らかく潤った肌に、より潤いと油分を与えることを目的としています。

肌タイプ別、乳液の選び方

ここでは、3つの肌のタイプごとに乳液の選び方をお伝えします。

どのタイプでも、できるだけ油分が少なめのものを選ぶことが、乳液の選びのポイントです。
特に、30代までは皮脂の分泌量が十分にあるため、必要以上に肌に油分を与えると、肌トラブルにつながりやすいですので要注意です。

オイリー肌におすすめの乳液

オイリー肌の場合、毛穴が黒ずみやすく、ニキビもできやすいです。

このような肌には、抗酸化作用のあるビタミンC・E、アスタキサンチンなどの成分を含んだものを選びましょう。また、水分量が多く、軽いテクスチャーで肌にさっぱりと馴染むようなものも良いでしょう。
オイリー肌の場合は、乳液をたくさんつけすぎないように注意してください。
さらに、アルコール入りのものはできれば避けるようにしましょう。アルコール入りの化粧品は肌の余分な油分を取り去ってくれますが、オイリー肌の場合は、それを補おうとして皮脂分泌が盛んになってしまいます。

乾燥肌におすすめの乳液

乾燥肌の場合は、カサカサしているからといい、べたべたと乳液やオイルを使いすぎると逆効果です。水分をたくさん与え、ごく少量の油分で肌を覆ってあげることが大切です。

セラミド、イソフラボン、ヒアルロン酸やコラーゲンなど、角質層の潤いを保つ効果のある成分入りの乳液を使ってみましょう。

混合肌におすすめの乳液

混合肌の場合、皮脂分泌の毛穴の数が多く、鼻からおでこ、顎にかけてのTゾーンはベタついたり、テカリが気になったりすることが多いです。しかし、頬・口元・目元は乾燥してしまいます。

このような肌には、セラミドなどの保湿力が高い成分が含まれている乳液がおすすめです。水分量と皮脂量のバランスを整えてくれます。
ベタつく箇所には、ビタミンCやEなどの成分配合のものを使うと、さっぱりしたつけ心地になります。

乳液の種類と特徴

ここでは、乳液の種類を3つご紹介します。
それぞれの乳液には乾燥肌、脂性肌、敏感肌など、肌タイプ別に分かれていることも多いので、自分の肌に合ったものを選ぶことをおすすめします。

1.保湿乳液

一般的な乳液で、水分の蒸発を防いで保湿効果を高め、肌の潤い力を高めてくれる効果が期待できます。

2.ティント乳液

ファンデーションのようにカバー力があるので、肌の色を整え、美肌に見せる効果が期待できます。
化粧下地として日中に使うことが多いです。
美白成分だけでなく、日焼け止めの成分が含まれているものがあり、UV対策も同時にできます。

3.UV乳液

紫外線をカットする日焼け止め効果があり、シミ、くすみ、そばかすの予防につながります。
美白効果が期待できます。
紫外線B波を防ぐ度数を表したSPF数値や、紫外線Aを防ぐ度数を表したPA+を見て、用途に合ったものを選びましょう。

乳液の使い方

ここでは、正しい乳液のつけ方をご説明します。
乳液は化粧水を使った後に使用します。
化粧水よりも先に乳液を使用してしまうと、油分が肌を覆う状態になり、化粧水の成分が肌内部に浸透しなくなるので注意しましょう。

①10円玉ほどの大きさの乳液を手のひらにとります。
②そのまま手のひらで乳液を少し温めておきます。乳液は化粧水などに比べると油分が多いので、手のひらで温めることで肌なじみが良くなります。
③顔の中心から外側に押さえるように乳液を伸ばしていきます。
④乾燥しやすい部分、口元や目元などは乳液を重ね付けします。

肌の状態を気にしながら乳液をつけていきましょう。

おわりに

今回は、乳液の効果や使い方、肌タイプ別の選び方などをご紹介しました。
乳液は、肌質や自分のライフスタイルなどによって使い分けることもできる便利なスキンケアアイテムです。自分の肌に合った乳液を使い、健やかで潤いのある美肌を目指してください。

監修

・救急医、内科医 増田陽子

・救急医、内科医 増田陽子

専門分野
微生物学、救急医療、老人医療

経歴
平成18年 Pittsburg State大学 生物学科微生物学・理学部生化化学 卒業
平成22 年 St. Methew School of Medicine 大学医学部 卒業
平成24年 Larkin Hospital勤務
平成26年 J.N.F Hospital 勤務

資格
日本医師資格
カリブ海医師資格
米国医師資格

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