はじめに
美容オイルを知っていますか?
その名前から、肌に良いものだということは想像がつくかもしれませんが、実際に使ったことがある人はあまり多くないのではないでしょうか?
今回は、まず美容オイルとは何か、その効果といった基本的なことについて触れます。つづいて、美容オイルの種類、肌タイプや悩み別美容オイル、使用方法などについてご紹介します。
その名前から、肌に良いものだということは想像がつくかもしれませんが、実際に使ったことがある人はあまり多くないのではないでしょうか?
今回は、まず美容オイルとは何か、その効果といった基本的なことについて触れます。つづいて、美容オイルの種類、肌タイプや悩み別美容オイル、使用方法などについてご紹介します。
美容オイルの効果
1)美容オイルとは
美容オイルとは、肌に良い成分をたくさん含んだオイルのことです。植物(オリーブ、ホホバ、ゴマなど)や動物(深海鮫エキスなど)から抽出された天然のオイルが代表的です。
2)皮脂分泌量の低下と美容オイル
実は、30歳頃をピークに皮脂量は激減すると言われています。皮脂が減少すると、肌環境が乱れて肌の水分が蒸発しやすくなり、外的刺激(ホコリ、乾燥、紫外線など)を受けやすくなります。その結果、様々な肌トラブルを引き起こします。つまり、不足している皮脂を美容オイルによって補うことで、肌環境を整えることができれば肌トラブルの予防・改善が期待できます。
3)美容オイルの3つの効果
美容オイルの種類によって得られる効果も異なりますが、ここではその3つの効果について述べます。
(1)細胞間脂質に潤いを与え、肌を柔らかくする
肌表面にある角層は、角質細胞と細胞間脂質(角質細胞同士の隙間を埋める役割をしている細胞)とで構成されています。さらに、細胞間脂質にはセラミドなどの脂質層があります。
このように、細胞間脂質の一部は脂質でできているため、美容オイル(油分)が馴染みやすいという特性を持っています。また、美容オイルは角質細胞をふやかすという性質を持っています。つまり、美容オイルは細胞間脂質に馴染み、角質細胞をふやかすことによって、角層を柔らかくすることが期待できます。
(2)角層のバリア機能を高める
通常、肌には外部刺激(ホコリ、摩擦、紫外線など)から肌を守る、過剰な水分の蒸発を防ぐといったバリア機能が備わっています。バリア機能のうち約80%を細胞間脂質が果たしています。残りの約17%は角質細胞、約3%は皮脂が果たしています。
美容オイルを使用すると、美容オイルが細胞間脂質や加齢によって減少する皮脂の一部となり、角層のバリア機能を高めることができます。その結果、バリア機能の低下によって引き起こされる乾燥・シミ・シワなどの肌トラブルを防ぐことが期待できます。
(3)過剰な皮脂の分泌を抑える
皮脂が過剰になる原因として、皮脂不足や水分不足があります。肌は水分を自ら分泌して潤すことができないため、水分不足になると過剰な皮脂を分泌して補うことによって肌自身を守ろうとします。そのため、皮脂不足を美容オイルによって補うことにより、過剰な皮脂の分泌を防いでベタつきやテカリを防止することができます。
(1)細胞間脂質に潤いを与え、肌を柔らかくする
肌表面にある角層は、角質細胞と細胞間脂質(角質細胞同士の隙間を埋める役割をしている細胞)とで構成されています。さらに、細胞間脂質にはセラミドなどの脂質層があります。
このように、細胞間脂質の一部は脂質でできているため、美容オイル(油分)が馴染みやすいという特性を持っています。また、美容オイルは角質細胞をふやかすという性質を持っています。つまり、美容オイルは細胞間脂質に馴染み、角質細胞をふやかすことによって、角層を柔らかくすることが期待できます。
(2)角層のバリア機能を高める
通常、肌には外部刺激(ホコリ、摩擦、紫外線など)から肌を守る、過剰な水分の蒸発を防ぐといったバリア機能が備わっています。バリア機能のうち約80%を細胞間脂質が果たしています。残りの約17%は角質細胞、約3%は皮脂が果たしています。
美容オイルを使用すると、美容オイルが細胞間脂質や加齢によって減少する皮脂の一部となり、角層のバリア機能を高めることができます。その結果、バリア機能の低下によって引き起こされる乾燥・シミ・シワなどの肌トラブルを防ぐことが期待できます。
(3)過剰な皮脂の分泌を抑える
皮脂が過剰になる原因として、皮脂不足や水分不足があります。肌は水分を自ら分泌して潤すことができないため、水分不足になると過剰な皮脂を分泌して補うことによって肌自身を守ろうとします。そのため、皮脂不足を美容オイルによって補うことにより、過剰な皮脂の分泌を防いでベタつきやテカリを防止することができます。
美容オイルの種類
一言で美容オイルといっても様々な種類があります。自分の肌のタイプや状態、使用する部位、使用方法、好みなどに応じて選ぶようにしましょう。ここでは、種類と特徴について簡単に説明します。
1)スクワランオイル
人の皮脂にも含まれるスクワランという成分のため、低刺激で安全なオイルです。伸びがよく、サラリとした感触です。肌に潤いを与えながら乾燥や紫外線、ほこりなどの刺激から肌を守ってくれます。敏感肌の人や乾燥肌の人、さっぱりしたオイルがお好みの人にお勧めです。
2)ホホバオイル
(1)ゴールデンホホバオイル
ホホバの実に含まれる成分を極力逃すことなく仕上げられたのがゴールデンホホバオイルです。精製されたホホバオイルよりも栄養が豊富で、オイル自体はホホバの実の香りがします。刺激が少なく、肌によく馴染みます。さらりとした感触ですが、しっかり保湿できます。
(2)高精製ホホバオイル
ホホバの実を精製しているため、低刺激なのが特徴のオイルです。サラリと伸びてべたつきません。しっかりと水分をキープします。敏感肌の人やベビーマッサージなどに適しています。
ホホバの実に含まれる成分を極力逃すことなく仕上げられたのがゴールデンホホバオイルです。精製されたホホバオイルよりも栄養が豊富で、オイル自体はホホバの実の香りがします。刺激が少なく、肌によく馴染みます。さらりとした感触ですが、しっかり保湿できます。
(2)高精製ホホバオイル
ホホバの実を精製しているため、低刺激なのが特徴のオイルです。サラリと伸びてべたつきません。しっかりと水分をキープします。敏感肌の人やベビーマッサージなどに適しています。
3)アルガンオイル
モロッコ原産で、100kgから2、3リットルしか採取できない希少性の高いオイルがアルガンオイルです。オリーブオイルの3倍から4倍のビタミンEを含んでおり、肌にハリを与えて水分を逃さずに優しく保護します。特にヘアオイルとして最適で、少量伸ばすとまとまってツヤのある髪になります。
4)オリーブオイル
オリーブオイルは元々皮膚にもあるオレイン酸という成分が主成分です。そのため、油分が不足している人(乾燥肌)の場合は、ホコリや紫外線などの外部刺激から皮膚を守ってくれます。
5)マカダミアナッツオイル
肌への刺激が少なく、浸透性も非常に高いオイルです。加齢と共に減少するとされるパルミトレイン酸という成分を20%以上含んでいます。乾燥肌の人にお勧めです。
6)セサミオイル
ゴマを焙煎(ばいせん)せずに生のまま搾油したオイルがセサミオイルです。ビタミンやミネラル、必須脂肪酸、必須アミノ酸などの栄養素が豊富です。酸化しにくく長期保存が可能なオイルです。体を温めて落ちつける効果があり、マッサージに適しています。
7)スイートアーモンドオイル
スイートアーモンドオイルはしっとりタイプで、特に乾燥肌の人にお勧めです。滑りが良いため、全身のマッサージにも使えます。
8)グレープシードオイル
乾燥させたブドウの種を精製したオイルがグレープシードオイルです。ビタミンEの含有量が多く、オリーブオイルの2倍以上です。さっぱりしたオイルで滑りが良く、なめらかに肌に浸透します。肌への刺激やアレルギー性が少ないため、敏感肌や脂性肌の人にお勧めです。
美容オイルを選ぶときの注意点
1)純度100%の無添加のものする
肌や髪に直接つけるもののため、純度100%で無添加のものを選びましょう。また、不要な添加物が入っていないオイルの特徴として、防腐剤フリー、香料フリー、石油系界面活性剤フリー、鉱物油フリー、合成色素フリーなどがあり、その記載を確認してから選ぶようにしましょう。
純度が低いものや鉱物油が含まれるオイルは、油焼けを起こす可能性が高くなります。油焼けとは、日中紫外線に当たることによって油が酸化することを言います。油焼けによって、シミ・色素沈着・くすみなどの肌トラブルの原因となります。
純度が低いものや鉱物油が含まれるオイルは、油焼けを起こす可能性が高くなります。油焼けとは、日中紫外線に当たることによって油が酸化することを言います。油焼けによって、シミ・色素沈着・くすみなどの肌トラブルの原因となります。
2)コールドプレス製法のものにする
コールドプレス製法とは低温圧搾(あっさく)製法とも言います。オイルに含まれる栄養素を壊さない製法のため、高品質の目安となります。
肌タイプや悩み別の美容オイルの選び方
ここでは、乾燥肌や脂性肌といった肌タイプ別と、ニキビケアや保湿ケアといった肌悩み別の美容オイルの選び方について紹介します。
乾燥肌の人にお勧めの美容オイル
アルガンオイル
マカダミアナッツオイル
スイートアーモンドオイル
オリーブオイル
マカダミアナッツオイル
スイートアーモンドオイル
オリーブオイル
脂性肌の人にお勧めの美容オイル
グレープシードオイル
敏感肌の人にお勧めの美容オイル
高精製ホホバオイル
スクワランオイル
グレープシードオイル
スクワランオイル
グレープシードオイル
保湿・ハリ対策にお勧めのオイル
スクワランオイル
ホホバオイル
アルガンオイル
ホホバオイル
アルガンオイル
美白・シミ対策にお勧めのオイル
アルガンオイル
ニキビ・毛穴対策にお勧めのオイル
スクワランオイル
ホホバオイル(ニキビの他、毛穴の開きにもお勧めです。)
オリーブオイル(ニキビの他、毛穴詰まりや黒ずみにもお勧めです。)
ホホバオイル(ニキビの他、毛穴の開きにもお勧めです。)
オリーブオイル(ニキビの他、毛穴詰まりや黒ずみにもお勧めです。)
美容オイルの使い方
1)保管温度に注意する
使用する美容オイルによっては凝固点(液体が固体になる温度)が高いために、室温が低くなると白濁したり、固まってしまうことがあります。固まっても品質自体に影響はないため、美容オイルが入った容器ごと湯煎に浸けて温めるか、暖かい部屋に長時間置いておくと再び使用できます。
2)使用期限に注意する
美容オイルの使用期限は、短いものから長いものまで様々です。開封前は1年程度が目安になりますが、中には酸化(劣化)しやすいオイルもあるため、開封後はできるだけ早めに使い切りましょう。
3)クレンジングとして使用する
オイルの種類によっては、クレンジングオイルの変わりにもなります。適量を手にとって肌に馴染ませます(クレンジング後は洗顔が必要となります)。
4)化粧水前にブースターとして使用する
商品によっては、洗顔後すぐの肌に塗ることによって、肌を柔らかくして化粧水の浸透が良くできるものもあります。その際はほんの少し(1、2滴程度)使用します。
5)乳液に混ぜて使用する
商品によっては、既に持っている乳液に数滴混ぜて使うことができます。
6)化粧水や乳液後に保湿オイルとして使用する
多くの美容オイルがこのタイプです。水溶性の化粧品(化粧水や水溶性の美容液)の後に使用することで保湿力を高めます。
7)マッサージオイルとして使用する
伸びの良いオイルであれば、マッサージオイルとして使うことができます。摩擦による肌への負担を避けるために、通常のスキンケアよりも多めの量を使用しましょう。入浴中などの毛穴が開いている状態で行えば毛穴の汚れも落としやすくなります。マッサージ後は余分なオイルをホットタオルなどで優しく拭き取ります。
8)パックとして使用する
美容オイルの種類によっては、洗顔後の清潔な肌に適量を塗布してパックとして使用することができます。その際に蒸しタオルやラップなど乗せると肌が潤います。5分程度でも十分です。
終わりに
美容オイルについて理解していただけましたか?
美容オイルにはたくさんの種類があり、肌タイプ別や悩み別で使うべきものが違います。
また、商品によって使用方法も異なるので、自分が購入したものの使い方をよく読んでから使用するようにしましょう。
美容オイルで美肌を手に入れましょう!
美容オイルにはたくさんの種類があり、肌タイプ別や悩み別で使うべきものが違います。
また、商品によって使用方法も異なるので、自分が購入したものの使い方をよく読んでから使用するようにしましょう。
美容オイルで美肌を手に入れましょう!
総合診療医
経歴
鳥取大学医学部医学科卒業。2001年 医師国家試験取得。
2006年とよだクリニック開業。
2014年認知症予防・リハビリのための脳トレーニングの推進および脳トレパズルの制作・研究を行う認知症予防・リハビリセンターを開設。
資格
医師免許
所属学会:総合診療医学会、認知症予防学会