はじめに

気分転換できるから、仕事や勉強のあとに炭酸飲料をよく飲むという人も結構います。
最近はノンカロリーやノンシュガーという言葉もよく耳にします。

健康に気を配ったような商品が増えてきています。

でもみなさん炭酸飲料が私たちの健康にどれだけ悪いかご存知ですか?
とても体に良くないです。
ノンカロリーのものも例外ではありません!
どんなに健康に悪いのか、じっくりと解説していきます。

最後まで読めば炭酸飲料に対する考え方がきっと変わるはずです。

炭酸飲料が体に与える悪影響とは?

何となくジュースや炭酸飲料は砂糖が入ってるから体によくなさそうだけど、カロリーオフのものならいいのではないか、と思うかもしれませんがそんなことはありません。

砂糖だけでなく、さまざまな添加物も使われています。

添加物は体にどんな悪影響を及ぼすのか見てみましょう。

太る原因となる

炭酸飲料に使われる甘みには、異性化糖が多いです。通常炭酸はシュワーッと刺激が強いですが、強いと甘みを感じにくくなります。
そこで使われるのが異性化糖です。
砂糖とどう違うのかというと、ブドウ糖・果糖の両方からつくられています。
通常の砂糖より血糖値が上がりやすく、そのため中性脂肪も上がりやすいとされています。

骨や歯が溶ける

骨や歯が溶けると聞いたことある方もいるかもしれません。
これは正しいです。
炭酸飲料に限らず、ジュースには酸味料が含まれているのですが、歯や骨の元であるカルシウムなどは酸に溶けやすい性質があります。

実験で、炭酸飲料が入ったコップに歯や魚の骨をつけておくと溶けます。
コーラなどの炭酸は控えた方がよいでしょう。

脳卒中が起こる原因にも!

20~30年など長期間炭酸飲料を毎日飲む人は、飲まない人に比べて16%も脳卒中になるリスクが高いといわれています。

これらは一例にすぎません。
他にも鬱(うつ)など、多くの病の原因となることが確認されています。

カロリーゼロの炭酸飲料でも危ない?

近年、ノンカロリー、カロリーオフのように飲んでも太らない、健康に良いとPRした炭酸飲料の商品もあるかと思うのですが、間違っている可能性もあるため信じ過ぎないようにしましょう。

そもそも、ノンカロリーといってもまったくの「0」という訳ではありません。
容量100mlにつき熱量が5kcal未満であれば、ノンカロリーと表示してよいと厚生労働省が決めています。ノンカロリーと聞くと一切カロリーがないと思いがちですが、実際は多少でもカロリーを摂取しているということを覚えておきましょう。

人工甘味料の甘い罠

砂糖が使われていないのにどうして甘く感じるのか、それは人工甘味料のせいなんです。
これは読んで字のごとく、人工的につくられた甘味料のことです。
なんと砂糖の何十倍、何百倍と言った強い甘みをもっています。

実は人工甘味料は健康に悪影響を与えるといわれています。
どのように危険か次を見てみましょう。

人工甘味料が与える健康被害

ノンカロリーをうたう炭酸飲料やお菓子などの多くに「アスパルテーム」という人工甘味料が使われていますが、これが特によくありません。
アスパルテームはフェニルアラニン・アスパラギン酸というアミノ酸類を主成分としています。

フェニルアラニンは神経伝達物質であり、脳内にドーパミンを出します。
覚せい剤を使用すると脳内にドーパミンが溢れ、頭が混乱するといわれています。

フェニルアラニンは摂取されると脳細胞を過剰に刺激し、最悪の場合、死に至ることもあるとされています。

アスパルテームの中にはメチルエステルという物質も含まれています。
これは神経毒といわれ、腫瘍・脳障害・頭痛・鬱(うつ)など、さまざまな症状の原因になります。

飲むなら炭酸水にしましょう!

今までの話を聞いて、炭酸飲料を飲むのが怖くなった方もいるのではないでしょうか。
だけど炭酸は飲みたい、と思うときは炭酸水を飲みましょう。

同じ炭酸が使われていますが、コーラなどのように体に悪い影響を与える可能性は少ないです。

・疲労回復効果
・整腸作用
・血行増進
・美肌効果
・満腹感

炭酸水は、このような効果が期待できます。
ただ食事中などあまり飲み過ぎるとゲップが出やすくなるのでご注意ください!

炭酸飲料の飲み方も大事

炭酸飲料もたまに飲む分にはいいかもしれません。
その際に役立つ、炭酸飲料を飲む上での注意点をいくつかご説明します。

こんなときは飲んじゃダメ

大切なデート・商談・面接・会議の前に飲むと、ゲップが出てしまうかもしれません。
恥をかかないよう大切なイベントの前は控えましょう。

就寝前は太るもと

炭酸飲料を就寝前に飲むと、含まれる糖分の影響で中性脂肪が上がりやすくなります。

食欲がないとき

体調が悪く食欲がないときは控えましょう。
炭酸飲料を飲むとお腹が膨らむので、よけいに食欲が落ちます。

以上のようなときは炭酸飲料は飲まないことです。

まとめ

炭酸飲料がこれほど体に悪いとは意外だったのではないでしょうか?

ノンカロリーなら健康的と思っていたのに、という方も多かったと思います。
確かに、一息つきたいときに飲むとおいしいと思う気持ちはわかります。
毎日飲むのではなく、たまに飲むと良いでしょう。

それでも毎日炭酸飲料が飲みたい方は、我慢して炭酸水に切り替えましょう。

監修

・整形外科医 磐田 振一郎 

・整形外科医 磐田 振一郎 

専門分野 
膝関節外科、人工関節手術

経歴
平成08年 慶應義塾大学医学部 卒業
平成14年 Stanford大学工学部 留学
平成21年 特定非営利活動法人 腰痛・膝痛チーム医療研究所 設立(理事長)

資格
日本整形外科学会専門医
日本体育協会公認スポーツドクター
NSCA-CSCS
(NSCA公認コンディショニング&ストレングス スペシャリスト)
日本ダイエット協会認定ダイエット指導者

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